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先日「アンディー・マレー選手の練習に学ぶ」と題して記事を投稿しましたが、今回はその続きです。

 

前回の記事をまだ読まれていない方はぜひそちらも読んでみてください。

 

私がかつてマレー選手の試合を東京で、生で見たときの感想を率直に言いましょう。

「球遅っ!!球浅っ!!!」

です。

 

え??

 

と驚かれるかもしれませんね。

 

世界のトップ選手のマレー選手ですよ。

 

めちゃくちゃ球が速くて、深くて、異次元のテニスをするかと思えば、全然そんなことないんですよ。

 

通常打っているつなぎ球の速さで言えば、むしろ世界ランク200位ぐらいの選手や、下手したらジュニア選手の方が速いんです。

 

ここで、誤解してほしくないんですが、マレー選手は速い球が打てないわけではないんです。

 

ここぞというときには、我々の度肝を抜くような超高速ストロークを打ちます。

 

マレー選手は「打てない」のではなく、「打たない」のです。

 

いわゆるビッグ4と言われる、フェデラー、ジョコビッチ、マレー、ナダル各選手。

普段打っている球が一番遅いのは、もしかしたらマレー選手かもしれません。

 

でも、マレー選手は強いわけです。

 

なぜか。

 

私が思うに、マレー選手は、ここぞという勝負時以外には、速い球を打つ必要がないと戦略上考えているからこそ、あのような球を打つのだと思います。

 

強い球が打てるのにあえて打たない。それはまるで、時速300キロ出せるフェラーリが、時速50キロで安全運転しているようなもんなんです。

だから事故など起こさない。

 

マレー選手は知っています。速い球をわざわざ打つまでもなく、自分が勝てることを。

マレー選手は知っています。自分の球が多少浅くなって甘くなろうとも、抜群の読みで相手の攻撃を返球できることを。

マレー選手は知っています。リラックスして安全な球を打つことで凡ミスを極限まで減らすことができることを。

 

また、ゆっくりとしたボールをリラックスして打つことで、自分にも余裕ができるということをみなさんにぜひ知って欲しいのです。

 

アマチュアの選手でよくありがちなのは、

①力いっぱいのストロークをした結果、力みすぎて凡ミス。

②力いっぱいボールを打ちすぎた結果、体の軸がぶれて、次のショットへのリカバーが遅れる。

③力いっぱいボールを打ったのに、相手にボールを返球されて慌てる。

などです。

 

私が見ているスクール生の方の多くが、先ほどの車のたとえで言うと、時速130キロでエンジンが悲鳴を上げそうな軽自動車なのに、時速150キロで疾走しようとして事故を起こしているように見えて仕方ないのです。

 

マレー選手のストロークをぜひ参考にしてください。

 

力いっぱいボールを打つ必要なんかまったくないのです。

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