うまくなるには○○時間必要です

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はじめに

今回は練習法に関する記事です。

 

みなさんは毎日どれぐらい練習していますか?

 

練習って、どれぐらいの時間やればいいんでしょうね?

 

通常テニススクールのレッスンは90分とか80分とかがスタンダードではないかと思います。

長いところでは120分なんてところもあるみたいですけどね。

 

プロテニス選手の練習時間

 

ちなみにプロの選手は一日に何時間練習するのかというと、、、

 

有名なテニスアカデミーのコーチによると、だいたい4~5時間だそうです。

 

ま、そりゃ一般人とは全然練習量が違いますよね。

 

でもどうですか?

 

4~5時間って聞いて、長いと思います?

 

私はむしろそんなもんかと思ったくらいです。

プロのピアニストなんて一日8時間とかそれ以上練習したりすると聞くので。

 

やはり、スポーツなんで体を壊さないようにということを考えると、毎日継続するためには、4~5時間というところがギリギリのバランスポイントなのかもしれませんね。

 

プロの選手の生活をそのまま真似るわけにはいきませんが、我々もうまくなるためにはある程度時間をかけなくてはなりません。

 

じゃあ、一体どれくらい時間をかければいいのかということを次にお話しします。

 

一万時間の法則

 

一万時間の法則というのをご存知でしょうか?


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これは、どんな物事でも、その道のプロフェッショナルと言われるレベルに達するまではそれぐらいの時間が必要だということです。

 

スポーツに限らず、楽器の演奏や、難関資格の勉強にも当てはまることですが、とにかく練習や訓練、勉強の「絶対量」というのは必ず必要になってきます。

 

一万時間というと途方もないような気がしますがこれも毎日の積み重ねです。

 

10000という数をあなたの毎日の練習時間で割ってみてください。

何日かかるのかがわかると思います。

 

趣味でテニスをされている大人の方はもちろんのんびりやっていいんです。

 

でも、もし、プロの選手になりたいと思ってこのブログを見ているジュニアの子たち、あるいはそのお父さん・お母さんがいればぜひ考えてみてください。

 

「その練習量で5年後、10年後にプロになれますか?」

 

練習は量より質なの?

 

よく、「練習は量じゃなくて質だよ。」という人がいます。

 

それはその通りです。

 

でも、そんなことを言う人のほとんどは、それを自分がたいして練習していないことの言い訳に使っています。

 

本当に強い人というのは過去に、異常とも思えるほどの練習をしていた経験を持っているものです。

朝から晩まで練習に明け暮れていたという時期があるものなんです。

 

私も学生時代、一日に9時間ぐらい練習していたことがあります。←勉強しろよ(笑)

 

量より質が大切だと言えるのはそれほどたくさんの量をこなして、何が必要で、何が不要かということを自分で見極められるようになってからではないでしょうか。

まず、ある程度の量をこなしてみないと、そのものの本質なんて見えてこないものだと思います。

 

本質が見えていない人が、「質」にこだわってみたところで、「質」の高さの追求などできるはずもありません。

 

イチロー選手・王監督の名言

 

イチロー選手がこのようなことを言っています。

無駄なことって、無駄じゃない。

 

一見すると無駄なように見えること、あとから振り返ると無駄だったように思えること、それらも決して無駄ではないということなんです。

 

イチロー選手は遠回りすることの大切さも説いています。

ひたむきに努力する選手だからこそ重みがある言葉ですね。

 

我々も無駄であることを恐れず、ひたすら自分の大切なものと向き合えばよいのです。

 

もし、テニスがうまくなりたいというのであれば、ある程度テニスに時間をかける覚悟を持ってください。

時間をかけることは絶対に必要です。

時間をかければ時間をかけただけ成果というものは出るものです。

 

努力は必ず報われる。もし報われない努力があるならば、それはまだ努力とは呼べない。」王貞治

 

私自身の経験

 

私もかつて選手として毎日毎日練習に明け暮れていました。

それでも勝てないときには勝てないもんです。

上には上があるものなんです。

でも、選手のときは、「なぜこんなに練習しているのに勝てないんだろう」と思っていました。

 

今考えると非常に恥ずかしいことなんですが、プロの選手、実業団の選手、学生のトップクラスの選手、当時私と同じ試合に出ていた選手たちで、私より強い選手はみな私よりも練習していました。

 

私が朝試合会場に着いて試合の準備を始めるころ、彼らはもう練習コートですでに練習していました。

私が昼過ぎに試合を終えて会場を後にしようとしているその背中の向こう側で、彼らはコートを取って練習をしていました。

 

そう、これで私が勝てるはずはないのです。

私が練習して彼らとの差を詰めようと努力していても、彼らはもっと遠くまで行ってしまう。

 

これはもう完全に「アキレスと亀」。

いつまでたっても追いつけるはずがないのです。

引退する直前になって気づきました。

でも、たとえ引退する直前であっても気づいてよかったと思ってます。

 

私はこの経験をこのブログの読者のみなさんに伝えることができる。

そして、私自身もかつて勝てなかったことを不可解に思いながら生きていくのではなく、前向きに次に向かえるのです。

 

さて、前置きが長くなりましたが、強くなりたいと思えば、とにかく練習が必要です。

 

剣術から学ぶテニス

 

テニスからは少し話がそれますが、薩摩示現流と言われる剣術の流派があります。

あの「新選組」も恐れをなしたと言い伝えられている剣術の一派なのですが、この流派の特徴は、

 

とにかく猛烈なスピードでの打ち降ろし」なんだそうです。

 

一日に数千回!!!という打ち降ろしの練習をします。

 

置いてある木を、朝も夕もとにかく叩く叩く、、、

 

そうしているうちに誰でも達人になっちゃうんです。

これって一万時間の法則そのままなんです。

 

時間をかけてひたすら同じことをくり返していくうちに、そのものの本質が見えちゃうんでしょうね。

 

広島東洋カープから学ぶテニス

 

奇しくもこの記事を書き始めた2017年9月18日の今日、広島カープがリーグ二連覇を達成しました。

 

そのカープ優勝の原動力になったとも言われているのが、打撃の強化です。

 

カープの選手たちは素振りを1000回も2000回も行ったそうです。

 

そう、プロである彼らも、それだけの時間をかけてひたすら同じことをくり返すことで、自らの力をさらに伸ばし、圧倒的な力を手に入れることに成功したのです。

 

マイケル・チャンから学ぶテニス

 

テニスの話に戻りましょう。

 

錦織圭選手がマイケル・チャンコーチのもとで、ひたすら行ったのが、「チャンスボールの打ち込みの練習」だったそうです。

 

錦織選手からすれば、そんな基本なんて、とっくの昔からできる。

きっと本人からすれば、不愉快だったに違いありません。

「なぜできることを何度も繰り返してやらないといけないのか。」

事実、錦織選手自身、泣きたくなること、逃げ出したくなることもあったそうです。

 

しかし、彼はそれをやり遂げた。

それが彼の大きな飛躍の原動力となったのは周知の事実ですね。

 

我々も見習いましょう。

うまくなろうと思えば、それぐらいの努力が必要なんです。

 

宮本武蔵からあなたへ

 

最後に過去の達人からの言葉をみなさんに贈ります。


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千里の道もひと足ずつはこぶなり

 

朝鍛夕錬(ちょうたんせきれん)」

 

千日(せんじつ)の稽古を鍛とし、万日(まんじつ)の稽古を錬とす。

 

以上すべて宮本武蔵 『五輪書』より

 

よくよく吟味あるべきものなり。

 


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