錦織圭選手と杉田祐一選手のサーブから学ぶ

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はじめに

 

今回は「錦織圭選手と杉田祐一選手のサーブに学ぶ」と題していますが、

サーブに関する記事というよりは、テニスの練習の根本とも言えることについて書きます。

そう、久しぶりにこのカテゴリの記事を書きますが、マインドの話になります。

 

錦織圭選手と杉田祐一選手。

 

いずれも日本のトップ選手と言える選手ですが、この二人のサーブにはある共通点があります。

実は少し前にも「錦織圭選手のサーブ」と題して記事を書いたことがありますので、そちらを読んだ方の中にはピンときた方もいらっしゃるかもしれません。

 

ぜひこちらもお読みください。

錦織圭選手のサーブ

https://mindtennis.net/2018/07/11/service-2/

 

上記の記事の中でも言及していますが、サーブの打ち方には大きく分けて二つのタイプがあります。


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フェデラータイプかナダルタイプか

 

その二つのタイプというのは、フェデラータイプナダルタイプです。

(ちなみに正式にこんな名称が付いてるわけではなく、勝手にそう呼んでるだけです。)

 

これはどういうことかというと、サーブでトスを上げた後に、後ろの足を前の足に寄せて打つか否かということです。

 

ロジャー・フェデラー選手はサーブを打つときに足を寄せません。

ラファエル・ナダル選手は足を寄せます。

 

錦織圭選手のサーブの中でも書きましたが、これはどちらがいいとかそういう問題ではありません。

 

どちらにもメリット・デメリットはあります。

詳しくはこちらの記事をお読みください。

錦織圭選手のサーブ

https://mindtennis.net/2018/07/11/service-2/

今回の記事で言及したいのはそこではありません。

 

錦織圭選手と杉田祐一選手の共通点

 

冒頭でお話しした二人のサーブの共通点、それは二人とも、もともとは「足を寄せてサーブを打つタイプ」だったということです。

いわゆるナダルタイプですね。

 

そして、興味深いことに、二人とも、現在は「足を寄せないでサーブを打つタイプ」になっているのです。

いわゆるフェデラータイプですね。

 

錦織圭選手はケガからの復帰後、サーブの打ち方が変わっていました。

なんでもこの方が足の力をうまく使いやすいのだとか。

この変化はメディアなんかも取り上げて話題になっていたのですぐに気が付いたのですが、、、

 

一方の杉田祐一選手もサーブが明らかに変わっていたのです。

全日本選手権で初優勝したころの動画を最近見ていて、「あれっ?」っと気づいたのですが、

その当時は杉田選手も足を寄せてサーブしてるんです。

 

「足を寄せて打つサーブから足を寄せないで打つサーブへ」

 

奇しくも二人のサーブにはここにも共通点があるのです。

 

「よし、みんな、おれたちも真似して、足を寄せないでサーブを打つようにしようぜ!」

と私が言いたいわけではありません。

 

二人のサーブから学んで欲しいのはそこではないのです。

 

錦織圭選手と杉田祐一選手のサーブから何を学ぶか。

 

錦織圭選手はケガからの復帰のため。

自ら慣れ親しんだサーブのスタイルを変化させた。

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杉田祐一選手は世界のトップ選手に対抗するために、サーブを強化するべく慣れ親しんだサーブのスタイルを変化させた。

足を寄せないサーブのほうが、体が開きにくい分、コントロールが安定し、スピン系のサーブも打ちやすいというメリットがあります。

本当のところは本人に聞いてみないとわかりませんが、おそらくそういった点を優先させるべくサーブのスタイルを変えたのでしょう。

そして、実際に杉田選手は、サーブが大幅に強化された結果、世界のトップ選手と渡り合えるようになってきたのです。

 

何度も言いますが、足を寄せるサーブから足を寄せないサーブに変えるとみんなうまくいくよということではありません。

 

世界の若手のトップでも、アレクサンダー・ズべレフ選手なんかは足を寄せてから強烈なスピードボールを叩き込んでくるタイプですよね。

反対にドミニク・ティエム選手なんかは足を寄せずに強烈なキックサーブを放ってくる。

どちらのスタイルが優れているかという議論にはあまり意味がありません。

まあ、これは余談なんで、こちらの記事を参照してください。

 

錦織圭選手のサーブ

https://mindtennis.net/2018/07/11/service-2/

 

今回の記事で錦織圭選手と杉田祐一選手のサーブから学んでほしいこと、それは、

 

「変えること、変わることを恐れるな!」

 

ということです。

 

変わることを恐れるな!

 

この言葉は、日本のジュニア選手の育成にも尽力してくださっている名コーチ、ボブ・ブレット氏が常々口にしてきた言葉です。

 

大事なことだからもう一度言います。

 

「変わることを恐れるな!」

 

うまくなるということは、今持っている何かが「変わる」ということです。

 

変わらなければ、うまくなることなどあり得ません。

変わらなければ、ずっと同じまま。ずっとうまくならないままなのです。

変わらなければ、10年後も同じ、100年後も同じです。

 

いえ、最後の一段は正しくありません。

10年後には10歳分衰えますから、技術が変わらなければ、テニスの実力は下がるでしょう。

100年後には死んでます(笑)

 

だから、今、変わりましょうよ!

 

今までずっとこれでやってきたから、、、

 

「今までずっとこれでやってきたから変えられない。」

そんな言葉を我々テニスコーチは頻繁に耳にします。

 

「ずっとソフトテニスをしていたから、打ち方の癖が直らない。」

「ずっとこのグリップに慣れてきたから変えられない。」

 

ずっとやってきた!?

 

錦織圭選手と杉田祐一選手から学んでください。

彼らはあなたの10倍、いや100倍もの長い間テニスをしていますが、それでも変えましたよ。

変わりましたよ。

 

あなたが変わらないのは、あなたが「変えたくない」だけです。

 

 

まとめ

 

もう一度言います。

「変わることを恐れるな!」

 

実は私、管理人の山口もサーブのスタイルを変えるべく、練習しているのです。

私も足を寄せて打つタイプなのですが、足を寄せないで打つサーブを練習しています。

最終的にどうなるかはまだわかりませんが、私でさえ25年以上やってきたサーブの打ち方を変えてみたいと考えているのです。

 

いつから始めても遅いということはありません。

 

才のともしきや、学ぶことの晩(おそ)きや、暇のなきやによりて、思ひくづをれて止(とどま)ることなかれ。

本居宣長

 

よくよく吟味あるべきものなり。

 

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