サーブをどこに打つか

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はじめに

 

今回はサーブのお話をしますが、技術的な話というよりは、戦術的な話がメインです。

 

ファーストサーブとセカンドサーブをどこに打つべきかというお話です。


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ファーストサーブについて

 

さて、みなさんはファーストサーブをどのコースに打ちますか。

 

「センターにフラット気味のボールでエースを取りに行く。」

「ワイドにスライスでエースを取りに行く。」

 

上級者からはそんな答えが返ってきそうですね。

では、プロレベルの選手はどこを狙って打っているのでしょうか。

 

これは私が世界レベルのプロから聞いた話なのですが、最近のトレンドは、ボディーを狙ったサーブを打つことなんだそうです。

いくらプロと言えども、ファーストサーブが入る確率は100パーセントではないわけです。

60パーセントとか70パーセントとか、それぐらいで上等なわけです。

場合によってはもっと低いこともあるわけです。

つまりは、プロでさえも、ボールはコントロールされたところに完ぺきには行っていないということです。

 

ですから、プロは無駄なリスクを取りません。

ファーストサーブでワイドにスライスを打った結果、うかつに相手の届くところなんかに行くと、とんでもないリターンが返ってきたりする。

だから、一番確実に入って、しかも攻撃されにくいボディーを狙うんだそうです。

 

まあ、言うまでもないことですが、

「ボディーを狙って行くのが一番安全」

「ボディーへ打つことでリスク回避」

という理屈は、ある程度ボールスピードがあることが前提ですよ。

 

ヒョロヒョロのサーブを相手の真正面に打ったら、そりゃやられるに決まってます。

 

ただ、最近のラケットって、すごく進化してるじゃないですか。

アマチュアでもそこそこのスピードサーブを打つことができるようになってきている。

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前にも記事を書きましたが、このピュアドライブなんかを筆頭に最近のラケットはいとも簡単にボールスピードが出るものです。

事実 世界の最速サーブはピュアドライブから生まれている

https://mindtennis.net/2018/11/21/racket-25/

 

「ファーストサーブで、思いっきり相手のボディーを狙いに行く」

このセオリー、現在においては、プロだけのものではありません。

ぜひ覚えておいてください。

 

セカンドサーブについて

 

次にセカンドサーブの話です。

 

かつては、セカンドサーブと言えば、スピンサーブを使って、相手のバックハンドの高い位置で取らせて、攻撃を防ぐというのが一般的だったかと思います。

かつてはと書きましたが、この戦術は今でも普通に行われているものです。

 

ですが、最近はプロの選手にもある一定の傾向が見られます。

右利きを前提にしますが、

「フォアサイドからワイド、バックサイドからセンターにスライスサーブでエースを取りに行く」

というものです。

 

実はこの「セカンドでのスライスサーブ」は非常に有効なのです。

実際プロ選手の試合を見ていると、錦織圭選手、アンディ・マレー選手が特にこのサーブをうまく使っているなーという印象です。

錦織圭選手の場合は外国人選手のようなスピードサーブがない代わりに、きわどいコースをつくプレースメントがすごいです。

アンディ・マレー選手の場合は、30-40の劣勢からのセカンドサーブでセンターにエースを取ったりと、ここぞというときにこのサーブで切り抜けたりします。

なんという技術、そしてなんというメンタル。

世界ナンバーワンになる選手というのはやはり尋常ではないです。

 

それに加えてセカンドサーブで、高くバックにはずむスピンサーブと、低くすべっていくスライスサーブを混ぜられたらきついですよね。

 

われわれアマチュアもここは真似するべきだと思います。

セカンドサーブをただ単にスピンをかけて入れに行くというのではなく、セカンドサーブでも攻撃を試みる。

その一つの選択肢として、スライスサーブをもっとうまく使うべきなのです。

私の印象だとアマチュアの男子選手はセカンドサーブになるとスピンサーブばかり打ちたがります。

ところが、オムニコートなんかで中途半端なスピンサーブを打つとやられます。

ボールが高く弾まないですからね。

プロの試合がハードコート中心なのに対して、アマチュアはオムニでの試合が多々あります。

コートの特性も考えず、ただただプロの打ってるボールを真似しても相手は全然怖くないのです。

あなたがドミニク・ティエム選手のようなスピンサーブを打てるなら話は別ですがね。

 

「セカンドサーブでスライスでエースを狙う」

 

これ、もっと練習しておくべきですよ。

覚えておいてください。


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ポイントがかかった時にどこに打つか

 

これはあるトッププロの話ですが、

あえて「相手が得意なところに打つ」というのも作戦の中にあるそうです。

 

例えばゲームポイントを握った時のサーブをフォアハンドが得意な相手のフォア側であえて打たせるということをしたりするそうです。

 

そうすると相手は力んでミスすることが多いんだそうです。

 

これにはなるほどと思わされました。

やはりテニスは賢くないと勝てない。

 

この戦略についてはぜひ真似をしたいと思いました。

みなさんもぜひ覚えておいてください。

 

サーブのあとの動きまで考えているか

 

さて、ここから先はちょっと余談。

サーブの話だけでなく、そのあとの話も少ししておきましょう。

 

「セカンドサーブを打った後に足が止まる」というくせがある方は多いです。

ファーストサーブを打った後はすぐにステップをするのですが、セカンドサーブになると、

セカンドサーブが入るかどうか心配で入るまで固まったまま見てる(笑)

 

で、入ったら、それから慌てて動き始める。

それでは一歩目が遅れて当たり前ですよね。

 

こんな話を聞いたことがあります。

 

あるインカレ選手はサーブを打って、そのあとすぐにステップを踏んで動く練習をしていたそうです。

多くの並の選手はサーブ練習は、サーブをただただ打っているだけなのに対して、そのインカレ選手はサーブを打ったそのあとの動きまで一緒に練習していたということだそうです。

 

これはなるほどと思わされました。

 

強い選手っていうのはそこまで考えて練習したりするということです。

 

まとめ

 

サーブはスピードだけで良し悪しが決まるものではありません。

コース、スピンの種類、スピン量、深さ、緩急の差、練習するべきことはたくさんあります。

今回は技術的な話よりも、戦術的な話がメインとなりましたが、技術面はぜひこちらの本あたりを参考にしてください。

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よくよく吟味あるべきものなり。

 


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