今回の記事はテニスに関すること、というか、もう「スポーツ全般にわたって言える共通の答え」という話をしようと思います。
ただ、一応私はテニスのコーチをしている経験上、テニスをベースにお話しさせていただきますね。
テニスをしていると、「自分のどこを鍛えたら、どこを良くしたらうまくなるのか、勝てるようになるのか」ということを真剣に考えるようになります。とくに競技としてテニスをやっていればなおさらですよね。
これが、陸上競技とかならもっと話は単純になるんですよ。
たとえば100メートル走の選手はどうすれば勝てるかというと、
「速く走ればいい」(笑)
やり投げの選手はどうすれば勝てるかというと、
「遠くに投げればいい」(笑)
もちろん、陸上競技だって、一人で走るわけではありませんし、一人で投げるわけではありませんから、相手との駆け引きがあるのは当然のことです。
予選があって、そのあとに決勝が控えているわけですから、力の配分とかいろいろむつかしいこともあるのは重々承知です。
ただ、テニスなど球技のように、相手とのやり取りをしながら刻々と状況が変わる中で、瞬時の判断ということはないですよね。
これを専門的な用語でいうと、
陸上競技など相手とのやり取りがないものを、クローズドスキル中心の競技
球技などの相手とのやり取りがあるものをオープンスキル中心の競技
というふうに表現したりします。
球技はより複雑にいろいろな要素が絡み合ってできているものです。
だから、悩む人も迷う人も出てくるわけです。
どうやったら上達するのだろうと。
今回の記事では、この練習をやればうまくなります、勝てるようになりますというような練習メニューを紹介するわけではありません。
それは、私が知っていて隠しているとかそういうことじゃなくて、私にもわからないことなのです。
ただ、これだけは断言できるということが一つあります。
テニスもスポーツである以上、やはり「足が速い」ということが最高の武器となるということです。
がっかりするような答えでごめんなさいね。
でも、これは真実ですよ。
足が遅い一流のアスリートなんて、まずいません。
今回の記事は長くなりそうなので、一度ここで区切って、続きは明日の記事で書いてみたいと思います。
次回の記事では、トッププロの選手たちがどれほどのスピードで走っているのか、データを参考にしながら検証していきたいと思っています。
ではまた。