今回の記事はリターンに関する記事です。
前回の記事、「リターンはストロークではない」もぜひ参照してください。
https://mindtennis.net/2017/10/01/return/
今回はリターン、とくにセカンドサーブのリターンについて書いてみたいと思います。
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まずセカンドサーブについてじっくり考察してみましょう。
まず、①どんな球が来ますか?
プロレベルなら別ですが、一般的なアマチュアの試合の場合、
ダブルフォルトのリスクを回避するため、遅い球がくることがほとんどではないですか。
次に、②どこにボールが来ますか?
当たり前ですが、サービスラインよりも浅い球が来ますよね。
サービスラインよりも深く打てばフォルトなんですから。
①、②から考えると、セカンドサーブというのは、
「サービスラインよりも浅くバウンドする遅い球」ですね。
これって、「チャンスボール」じゃないですか?
先にお話しした通り、セカンドサーブはチャンスボールとなる可能性が高いショットです。
チャンスボールはどこで打ちますか?
ベースラインの中へ踏み込んで、前で打ちますよね。
ところがです!!
テニススクールの初級・初中級レベルぐらいの方に多いのは、相手がセカンドサーブを打とうとしているのに、ベースラインの後ろにいるということです。
相手がファーストサーブを打ってくるときには後ろで構えていていいんですが、ここからが大事!!!
相手がファーストサーブをフォルトして、セカンドサーブの構えをしたときに「ポジションを前」にしてください。
どれぐらい前に立つかは相手のセカンドサーブのレベルにもよりますが、少なくとも、ファーストサーブもセカンドサーブも全く同じ立ち位置で打つなどもったいない話です。
これではチャンスボールを打つ準備ができているとは言えません。
多くの方が、相手のファーストサーブの後に、ぼーっとそのままの位置に立っているから、セカンドサーブを「チャンスボール」にできない。
それどころか、後ろに立っているせいで、相手がセカンドでひょろひょろと前に打ってきたボールに追いつけず、2バウンドさせてしまう。
これはもう最悪のミスです。
ストロークのラリー中にいつチャンスボールが上がってくるかを予測するのは大変です。
しかし、相手のセカンドサーブのときには予測が十分可能なのです。
「チャンスボールが来る」と。
相手のセカンドサーブの前に、すっと前に出て構えるようにしましょうね。
シングルスの場合、フォアサイドからストレートに、バックサイドからはフォアで逆クロスに打つというのは一つのセオリーともいえるパターンです。
相手が右利きの場合を前提にしますが、フォアサイドからストレート、バックサイドからフォアで逆クロスに打っていくことで、相手のバックハンド側を狙えますからね。
リターンゲームというのは本来相手のサーブを受ける守りの局面になるわけですが、こうすることで、相手から主導権を奪えるようになるのです。
セカンドサーブのリターンの場合、しっかりとこちらから攻撃をしかけていくこと。
この発想を忘れないでください。
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セカンドサーブのリターンでは思い切って攻めていくという発想、これはプロの選手、とくに男子の選手では当たり前なんですね。
プロの選手はサーブゲームを簡単に落としません。
アマチュアみたいにサーブゲームを取ったり取られたりするようなことはありません。
1セットの中で自分のサーブゲームを全てキープして、何とか相手のサーブゲームを1つだけブレイクして勝つ。
6-4、7-5で勝てればいいとしか思っていないんですよ。
最悪タイブレークになって、7-6でもいい。
リターンゲームは1ゲームブレークできればいいんです。
たった1ゲーム、ブレイクできるかできないかという数少ないチャンス、プロは攻撃できるセカンドサーブのチャンスをみすみす逃したりはしません。
先ほどお話ししたように、相手がファーストサーブを打ってフォルトした後にぼーっとしているということなどありえません。
みなさんもセカンドサーブのリターンに対する心構えをぜひ変えてみてください。
よくよく吟味あるべきものなり。
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