2018FIFAワールドカップロシア大会。
日本は惜しくもベルギーに2-3で敗退。
敗れはしたものの、未来につながる素晴らしい内容だったと思います。
(私はもっとひどい惨敗を喫するかと思っていました。すみません。)
こちらの記事でも謝っていますので許してください。
https://ameblo.jp/mindtennis/entry-12388206692.html
現時点では、まだどのチームが優勝するか、一切わかりません。
(この記事を書いている2018年7月4日時点でようやくベスト8が出そろったところ。)
ただ、強いチーム、強い選手の持っているある点にマインドテニス講座は着目しました。
それをテニスに活かしてみようじゃないかというのが今回の記事です。
ちなみに管理人はサッカーに関しては素人です。
子どものころ遊びで友達とよくやったという程度のレベルです。
大人になった今サッカーをしたら、ボールの上に足が乗っかってツルんとすっ転ぶかもしれないレベルだということをご承知おきください。
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サッカーであろうとテニスであろうと、根底にある共通点は、「相手から点を取る」ということです。
当たり前ですね。
「点を取られたくないと思っている相手から点を取る」ゲームなんです。
じゃあ、どうずればその相手から点を取れるか。
相手は点を取られないように必死で守っているのです。
点を取られないように、こちらの行動を予測しています。
大切なのはその予測を外すことなのです。
ドリブルで相手を抜く場合、相手が「右に来る」と思っているときに右に動けばつかまります。
パスを出す場合、相手が「右に来る」と思っているときに右にパスを出せばカットされます。
PKの場合、相手が「右に来る」と思っているときに右にシュートを打てばキーパーに止められます。
そう、相手の予測通りじゃだめなんです。
だから「フェイント」がある。「スルーパス」がある。「タイミングを外すシュート」がある。
ということです。
点を取るためには相手の予測を外すワンプレーの介在が必要ということです。
テニスもそうです。
相手がクロスに打ってくると予測しているときにクロスに打ったって決まりません。
相手がクロスに打ってくると思っているときにストレートを打てる選手が強いのです。
かつて、全日本選手権のチャンピオン本村剛一選手がこんな話をされていました。
「以前は強い球を打つことばかり考えていたけれど、今は相手の予測を外すことだけを考えている。」
本村選手のような実績がある方が言われると非常に深いですよね。
本村選手は猛烈なストロークが武器でしたが、強い球だけでは勝てないということを当然知っていたということです。
アマチュアレベルのストロークの強さであればなおさらです。強打に頼らず相手の予測を外す重要性はより高くなると言えるでしょう。
そんなわけで、相手の予測を外すショットを打てばいいのですが、残念なことにスクール生レベルの方だと、相手の真正面に、予測通りの球を打ってしまうことが多い。
そりゃ取られますって。
また、思い切り速い球を打ってコーチをやっつけようとしてくる方もいらっしゃるんですが、残念ながら、そんなに振りかぶって打って来られたら、速い球が飛んでくることは十分予測できます。
そんなの怖くないんです。
相手の予測を外すという点では、速い球はたしかに有効です。
ただ、それは相手の予測を上回るような速い球が打てたらの話です。
残念ながら、選手のレベルでやっている人間にとって、ちょっとくらい速い球は日常茶飯事。
アマチュアレベルで「自称ハードヒッター」が打ってくる球のスピードくらいはなんてことないのです。
言っちゃあ悪いですが、その速い球は十分予測の範囲内。
先日仕事の後輩に、「フォアで速い球でどんどん打ち合う感じになったときどうすればいいですか。」と質問を受けました。
私はいろいろ解決策があると思いましたが、一番に答えたのは、「相手のタイミングを外す」ということでした。
フォアハンドでクロスで打ち合いをしていると、気持ちよくなって、お互いにどんどん速い球を意地になって打ち合うときってありませんか。
実は、これ自分も気持ちいいんですが、相手も気持ちいいんです。
卓球でも同じ球をピンポン、ピンポンとリズミカルにラリーしてたら、ずっとつながっちゃうじゃないですか。
それと同じ。ピンポンしてたらダメなんです。
タイミング、リズムが一定だと、いい球を打っているのに軽々と返されちゃう。
相手が予測している通りの速い球が飛んで行ったら、相手は怖くないんです。
だから、あえてそこでムーンボールを使ったり、スライスを使ったりしてタイミングを外す。
ショートクロスを打ったりしてタイミングを外す。
これ、私は大学生のときに、インカレに出場している選手から教わりました。
それまで私はフォアハンドが得意で、ガンガン打っていたんですが、その選手からすると、おんなじタイミングで予測通り来るから、全然怖くないよということでした。
それ以来、私はボールに変化を付けて相手を崩すことを考えられるようになりました。
でも、これって、よくよく考えると当たり前ですよね。
野球のピッチャーがずっとストレートを投げていれば当然打たれる。
相手の予測を外すために、カーブがあり、スライダーがあり、チェンジアップがある。
ストレートだけで勝負するならかつての藤川球児選手並みのストレートが必要でしょう。
自分のテニスに当てはめてみてください。
あなたは自分のストロークのレベルが、藤川球児選手の「火の玉ストレート」レベルにあると思いますか?
強い球を打つなというわけではありません。
大事なのはその使いどころです。
戦術に関してはまず、知っておかなければどうしようもありません。
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サッカーのワールドカップはまだまだ続きますが、違う競技であっても、学ぶところはたくさんあります。
「相手の予測を外す」瞬間に着目して見てください。
よくよく吟味あるべきものなり。
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