この講座は、
「読むテニスの教材」として、
テニスのレベルアップに役立つ情報や、
テニスの上達法、
テニスの練習法、
最新のテニスグッズ
などを紹介していきます。
今回はストリングの話です。
みなさんは、どれくらいの頻度でストリングが切れますか?
毎日部活で練習しているジュニア選手なら1ヶ月とか、中には1週間以下でストリングを切る猛者もいることでしょう。
「私は全然ストリングが切れたりしない」という方でも、いざ切れたときに慌てないように、
テニスのガットが切れたらどうすればいいのか知っておく必要があります。
今回はガット(ストリング)が切れたときの対処法・メンテナンス法を教えます。
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試合中にストリングが切れた場合、どうするか。
ストリングが切れたとしても、そのポイントがやり直しにさせてもらえるわけではありません。
ポイントが終わるまでは、ストリングが切れたそのラケットを使ってプレーしなくてはいけないわけです。
なので、ストリングが試合中に切れることがなるべくないように、試合の前にはストリングの張替えをしておくようにしましょう。
ただ、万全の準備をしていても不慮の事故でストリングが切れることはあります。
ボールをラケットの先っぽに当ててしまい、ストリングの端っこが切れてしまう、いわゆる「角切れ」と呼ばれることも起こり得ます。
プロレベルのプレーヤーであっても、試合のポイント中にストリングが切れることはときどきあります。
そうならないように、彼らは何本もラケットを持っていて、一試合のうちに何度も別のラケットに持ち替えます。
それでも、ストリングが切れるときは切れるもんなのです。
ところが、ストリングが切れた状態では、ボールをまともに打つことはできません。
ストリングが一か所切れただけで、ラケット面の面圧のバランスはバラバラに崩壊し、テンションも一気に下がりますから、まともに強打したらボールは吹っ飛んで行きます。
そうならないように、ストリングが切れたラケットでボールを打つときは、フォアバックともにスライスを打ったりして対応するのですが、もう、そうなったら、そのポイントは相手にあげたようなもんですね。
万が一でもポイントが取れたらラッキーくらいの感覚だと思います。
で、ポイントが終わった後に、予備のラケットにチェンジするしかないのです。
プロの選手は何本も予備のラケットを持っていますが、あなたのラケットバッグにラケットは何本入っていますか?
まさか一本なんてことはないでしょうね。
もちろん、あなたがどんなラケットを使うかは、あなたの自由ですから、ストリングが切れたままのラケットで、ずっと試合を続行してもいいんですが、そんな状態のラケットでライバルに勝てるほど甘くはないでしょうし、何より、ラケットに大ダメージがあるので、絶対に避けて欲しいところです。
ラケットって、縦・横に正しい状態でストリングが張られている状態で、初めてその形状を保って、本来の性能が発揮できるものです。
したがって、ストリングの一か所が切れたようなラケットをそのままプレーで使用すると、ラケットが変形して歪んだりすることがあります。
なので、ストリングが切れた状態のラケットは、絶対に使ってはいけません。
ストリングが切れたときのためにラケットは、必ず予備を持つようにしましょう。
そして、ストリングが切れた場合、ラケットのストリングは全て切っておきましょう。
爪切りをバッグに入れておけばいいです。
これなら、小さいのでかさばりませんし、重くもありません。
昔、ギレルモ・コリア選手というクレーコートのスペシャリストと言われる名プレーヤーがいたのですが、彼は試合の途中、ラケットバッグの中に手を入れてガサゴソしているときに、中に入れていたナイフで手を切ってしまったというエピソードを持っています。
「バッグの中は整理整頓しましょう」
というエピソードなのですが、そもそもラケットバッグの中にナイフなんかいる?
テニスの試合中であっても、
どうしてもリンゴの皮を剥きたい。
どうしてもバターを塗りたい。
どうしても封筒をキレイに開封したい。
などの思いがあれば止めはしませんが、ガットを切るための目的であれば、ナイフなど不要です。
爪切りを入れておきましょう。
で、ガットは十文字に切っておきましょう。
ストリングの一部だけが切れている状態で長時間ラケットを放置するとラケットは変形する危険があります。
また、十文字にストリングを切っておくと、テニスショップの人や、ストリンガーの人がキレイに抜き取りやすいです。
たまにラケットの周囲に合わせてまーるくストリングを切る方がいるんですが、非常に抜き取りづらいんでやめていただきたい。
また、手近に爪切りやハサミがないからと言ってライターでストリングを焼き切ったりしないでください。
ストリングの端っこが丸いダマになって、ラケットから抜けなくなりますし、ライターでストリングを焼いているときに、溶けたストリングが、手の上にポトリと落ちてくるなんてことも、、、
恐ろしいですね。
絶対にやめましょう。
いかがでしたでしょうか。
まだカバンに爪切りを入れてなかったという方、いいですか。
テニスの上級者にとって、爪切りがカバンの中に入っているのは常識です。
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