この講座は、
「読むテニスの教材」として、
テニスのレベルアップに役立つ情報や、
テニスの上達法、
テニスの練習法、
最新のテニスグッズ
などを紹介していきます。
今回はラケットの話です。
HEAD PRESTIGE PRO
ヘッド プレステージ プロ
という、超上級者向けラケットについてお話しします。
扱うのはむつかしいですが、テニススクールなどで中級クラス以上の、
「腕に覚えアリ」
という方、ぜひこの記事を読んでみてください。
読み終わったころにはきっとこのラケットが欲しくなることでしょう。
あ、読む前に買ってもらってもいいですけど(笑)
HEAD PRESTIGE PRO
ヘッド プレステージ プロ
さて、対象者をある程度上級者向けに限定したのは、もちろん意味があります。
このプレステージ プロは、誰にでも使えるラケットではありません。
以前にこんな記事で書いたのですが、この記事では、初心者から上級者まで幅広く使えるラケットをすすめています。
しかし、今回紹介するプレステージ プロは、そんな親切な設計のラケットではなく、
もっと尖ったラケットです。
「女、子どもはすっこんでろ!」
と言わんばかりの、マッチョなラケットです。
どんなラケットかざっくり紹介していきましょう。
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HEAD PRESTIGE PRO
ヘッド プレステージ プロ
スペック詳細
重量(ストリング張り無しの場合: | 315 g / 11.1 oz |
ストリングパターン: | 16/19 |
ヘッドサイズ: | 615 cm² / 95 in² |
グリップサイズ: | 1-5 |
バランス: | 315 mm / 1 in HL |
長さ: | 685 mm / 27.0 in |
ビーム: | 22mm |
PRESTIGE PROは、ポイントを的確にとらえたラケットを求める、テクニカルなトーナメントプレイヤーのために開発されました。PRESTIGE PROは新しいグラフィン360+ テクノロジーを採用、エネルギーを最適に伝達するグラフィン360°と革新的なスパイラルファイバーのコンビネーションにより、しなやかでクリーンなインパクトを実現します。16/19ストリングパターンは、オープンでダイナミックなショットを提供。シンプルを極めたアシンメトリーなデザインが特徴的、ラケットが提供する試合運び同様ポイントをついた作りです。 ヘッド HPより
ヘッドプレステージシリーズの中で、最もツアースペックという位置づけにあるラケット。
ただ、気をつけなければならないのは、プレステージシリーズの場合、プレステージMPというラケットが存在するため、そちらの方が実はハードスペックなのです。
プレステージMPについては、こちらの記事をご覧ください。
これに対して、プレステージプロは、18×20のストリングパターンが基本だったプレステージシリーズに、16×19のストリングパターンを導入し、よりスピン重視のプレーをサポートする設計になっているのです。
トッププロの選手だと、例えばアンディーマレー選手なんかは、ヘッドの契約の看板選手とも言っていいほどのスーパースターですが、彼が使っているラケットは16×19のパターン。
一応外観上はラジカルのようなのですが、彼のラケットの中身はどちらかというと、プレステージに近い感覚なのかもしれません。
(※中身はヘッドの名器プロツアーがベースの特注品ではないかという噂です。)
トッププロの選手が、必ずしも18×20というストリングパターンを選択するということはなく、プレースタイルに応じて、様々な場合があるということです。
プレステージシリーズに、プレステージ プロと、プレステージMPがあるということは、プレーヤーに選択肢があるという点で、非常にありがたい話です。
スイングスピードが速く、パワーがあり、なおかつスピン系のプレーヤーであれば、プレステージ プロ。
スイングスピードが速く、パワーがあり、フラットドライブ系のプレーであれば、プレステージMP。
というのが、実際メーカー側が想定しているところだと思います。
かつて、プレステージシリーズと言えば、93平方インチのミッドも、98平方インチのミッドプラスも、ストリングパターンが18×20で、スピンはややかかりにくい印象でした。
ストリングパターンについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ところが、このプレステージ プロは、そんなプレステージシリーズのイメージを一転させるようなモデルだと思います。
300gくらいの軽いラケットで小手先だけでボールに回転をかけに行った場合と異なり、重量感のある重いスピンが実現できます。
重たいショットを打ちたいという方は、このラケットで決まりではないでしょうか。
HEAD PRESTIGE PRO
ヘッド プレステージ プロ
HEAD PRESTIGE PRO ヘッド プレステージ プロ
さて、実際に打ってみた感想です。
315gと聞くと、最近のラケットにしては、やや重たい印象なのですが、これは振っていくうちに慣れますね。
325g以上あるのが当たり前だった昔の競技モデルのラケットを扱っていた上級者であれば、315gなんて、余裕かもしれません。
一方で、300gくらいの、いわゆる黄金スペックに慣れていた方には、少し重く感じるかもしれません。
ただ、人間の身体はすぐに慣れてしまうので、あまりこの重さに関するハードルは高くないかと思います。
打球感も、プレステージMPのような、ボールを抑え込むような感じではなく、ある程度ラケットフレーム自体にパワーがあるので、重さと厚みでボールをしっかり飛ばしている感覚があります。
相手の強いボールに負けない設計で、追い込まれたときにも強いです。
プレステージMPなんかは、自分からガンガン攻めていくときにはいいのですが、追い込まれたときにはやや厳しかった印象があります。
一方のプレステージ プロは、追い込まれたときにもある程度ボールが飛んでくれるという安心感があります。
その意味では非常に攻守のバランスに長けたラケットだと感じました。
HEAD PRESTIGE PRO
ヘッド プレステージ プロ
いかがでしたでしょうか。
HEAD PRESTIGE PRO
ヘッド プレステージ プロ
我こそはという上級者、これをぜひ使ってみてください。
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