今回はメンタルの話です。
メンタルはテニスの選手からだけでなく、他の一流アスリートからも学ぶことができます。
今回は平昌オリンピック目前ということで、冬季オリンピックのアスリートから学んでみたいと思います。
実は以前にもスピードスケートの小平奈緒選手を題材に「勝利を引き寄せるマインド」と題して記事を書いたんですが、そちらはもう読んでいただけましたか?
リンクを貼っておきますので、こちらもぜひお読みください。
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つい最近スキージャンプの高梨沙羅選手の特集を見たのですが、彼女が今取り組んでいるトレーニングの中に、「瞑想」があるそうです。
実はこの「瞑想」、「マインドフルネス」とも呼ばれますが、一流のビジネスマンの間でも大流行しているんです。
きっかけはこの本でしょうね。(それにしても最近のベストセラー本は「最高の」って付けるのがお好きなようで。)
脳疲労が消える 最高の休息法[CDブック] [脳科学×瞑想]聞くだけマインドフルネス入門 [ 久賀谷 亮 ] 価格:1,620円 |
休む時間をきちんと意識して作るということらしいのです。
気になる方はこんな本から始めてみてはいかがでしょうか。
マインドフルネス瞑想入門 1日10分で自分を浄化する方法 [ 吉田昌生 ] 価格:1,728円 |
とにかく、心を落ち着かせるためにやってみることです。
さて、そんな瞑想をしているという高梨選手なんですが、ド素人の私がこんなことをいうのはおこがましいことは百も承知で言いたいことがあります。
彼女は最近のインタビューで「平昌五輪で金メダルを取るために今までやってきた」ということをしきりに口にするんですね。
先ほど紹介した小平奈緒選手の記事でも書きましたが、小平選手は金メダルを「通過点」としか思っていないようです。
小平選手は金メダルではなく、「究極のスケーティングを追い求めること」を目標としています。
この違いはメンタルに大きな影響を及ぼします。
金メダルが目的なのか、それとも成長が目的なのか。両者の違いは雲泥の差なのです。
このへんがまだ20代の高梨選手と、経験を積んだ30代の小平選手との違いかなと興味深く見ていました。
さて、私が何度も紹介するのはこの本ですが、こちらをぜひ読んでみてください。
勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 (小学館101新書)【電子書籍】[ 梅原大吾 ] 価格:540円 |
勝つことが目的の選手は、自分がリードしているときはいいのです。
しかし、いざ劣勢になると、「勝てないかもしれない」という不安が頭をよぎります。
テニスの試合で、ここぞというポイントで緊張して思うようなプレーができなかった経験は誰にでもあると思います。
私もそうでした。
「勝ちたい、勝ちたい。」
だから、勝ちが自分の手からすり抜けそうになったときに焦る、イライラする、怖くなる。
そんなメンタルでどうやって勝つんです?
そうじゃないんです。
試合において心に留めておく究極の目標は、自分がその試合を通じて「成長すること」です。
そう考えたら、劣勢になって、負けそうになったそのときこそ成長のチャンスじゃないですか。
今まで緊張してミスしていたここぞというポイント、そのときこそ成長のチャンスじゃないですか。
それをワクワクしながら楽しみましょうよ。
そのポイントを見事に奪う自分を想像して興奮しましょうよ。
なぜ自分がつまらないミスをして負けることをプレーする前から想像するんですか?
「勝ちたい」にこだわる選手はここでワクワクできない人なんです。
高梨沙羅選手の不安材料なんて、エラそうに書きましたが、高梨選手はそれでも勝ってくれるんじゃないか。
そう思わせてくれるほどの強さを持っています。
これまで国際大会で何連勝もして心身ともに成長させてきました。
周囲の期待に応えなければという重圧の中で、自分自身も「金メダルを取る」というプレッシャーをかける。
それでも勝つだけの素晴らしい力を持っている選手だと思うのです。
ですが、「オリンピックは楽しんで。」と私は言いたい。
よく、「国の代表として行くのに楽しむだなんて不謹慎だ。」という人がいます。
そんな、スポーツの本質をまるで理解していない三流コメンテーターなんて相手にする必要はありません。
楽しめばいいのです。その先に勝ち負けがあるだけ。
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勝つことではなく、成長することを目標に楽しめ!
よくよく吟味あるべきものなり。
ここから2018年2月13日追記分です。
平昌オリンピックのノーマルヒル。
高梨沙羅選手が見事に銅メダルを獲得しました。
金メダルを目指してきた彼女にとっては不本意な結果ではないだろうか、悔しい思いでいいぱいではなかろうかと心配していたのですが、高梨選手が自分のやってきた練習の成果を出せたと語ったのを見て、心からおめでとうと思いました。
彼女は競技の最後の瞬間、「自分がやるべきこと」に集中していました。
他の選手と比べることではなく、自分のベストを尽くす。
それが結果につながったのではないでしょうか。
高梨選手よりも上位に入った2名の選手はもうさすがとしか言いようがないです。
ベストを尽くしたとしても、負けるときはあります。
それでも高梨選手が充実した表情をしているのを見て、きっとこれからも成長するに違いないと確信しました。
ちょっと気が早いかもしれませんが、また4年後が楽しみですね。
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