怪物と闘うためのテニスのメンタル

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はじめに

 

この講座は

「読むテニスの教材」

として、

みなさんのテニスの

レベルアップに役立つ情報や、

最新のテニスグッズを

紹介していきます。

 

今回はマインドの話です。

 

2019年11月に

この記事を書いていますが、

非常に残念なことに、

ここ最近、テレビのニュースで、

テニスの話題をあまり耳にしません。

 

それもそのはず、

世界のテニスシーズンは、

9月に年間最後のグランドスラム

である全米オープンが終わり、

あとは選ばれしもののみ

が出場できるファイナルのみとなります。

 

今年は錦織圭選手がケガで、

思うようにプレーできず、

シーズンを早めに終えてしまったため、

テニス好きにとっては、

なんとも寂しい時期になりました。

 

錦織圭選手の活躍がないと、

やっぱり寂しいと思われる方も

たくさんおられると思います。

 

とは言っても、

錦織圭選手は今年もグランドスラムで、

安定してベスト8に勝ち上がる

という素晴らしい結果を残しています。

 

ただ、

それでも過去に全米で準優勝したときを思えば、

ファンは物足りないのかもしれません。

そして、錦織圭選手自身もその結果に

当然満足していないのでしょう。

 

錦織圭選手の今年のプレーを見ていると、

自分の思い通りにプレーができない

イライラが募っている

そんなシーンがたくさん見られました。

 

テニスは、

メンタルが大きく影響するスポーツです。

錦織圭選手が負けると、

「メンタルが弱い」

とか、

「あとはメンタルだけが問題」

などと書き立てる

低レベルなメディアが多数ありますが、

錦織圭選手のメンタルは世界トップレベル。

 

グランドスラムで安定してベスト8に入る

なんて、普通のメンタルの人間には、

到底できません。

 

ただ、最近の錦織圭選手の、

イライラしているシーンを見ていると、

もしかしたら、

内面で何か変化が起こっているのかもしれない。

 

そう感じたので、

今回はこんな記事を書いてみました。

 

いつもはラケットや、

ガットのレビューを書いているんですが、

今回はメンタルの話をしようと思います。


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怪物と闘う者は

 

世界のトッププロたちは怪物です。

とても人間とは思えない

 

初めてテレビではなく、

生でトッププロの試合を観戦した時、

そう感じました。

自分がやっているスポーツとは全く別物の、

サーカスとか曲芸を見せられているような感覚。

それくらいプロのスポーツは異次元でした。

 

そんな異次元の世界で、

華奢小柄な日本人が奮闘している。

錦織圭選手は、

まさに「怪物と闘う者

に違いありません。

 

こんな言葉があります。

 

「怪物と闘う者は、

闘いながら

自分が怪物になってしまわないように

するがいい。」

ニーチェ

 

「深淵をのぞく時

深淵もまたこちらをのぞいているのだ。

ニーチェ

 

ニーチェのこの言葉は、

自分自身も選手として苦い経験した

今の私に非常に響く言葉なのです。

もちろん、私のレベルなど、

錦織圭選手ら、

トップレベルがやってるサーカスには、

遠く及ばない低いレベルなのですが。

 

錦織圭選手が、

ラケットを投げつけるシーンが、

今年はよく見られました。

 

私はそのたびにアメブロや、

ツイッターなどで批判をしてきました。

(現在はアメブロもツイッターも廃止)

それは、錦織圭選手を貶めたい気持ちではなく、

これを見て真似するプレーヤー

が出てきて欲しくない

という思いからでした。

 

「ラケットを投げる錦織圭選手はダメなヤツだ。」

と批判する資格は、

私には全くありません。

 

なぜなら、

私自身も、かつて選手だったときに、

何度かラケットを投げて

折ったことがあるからです。

私自身も、勝てなくなった

30代中盤の頃は、

うまくいかない自分に

イライラしたものです。

 

勝てない時にイライラする気持ちは、

痛いほどわかります。

 

ましてや、トッププロのように、

人生のすべてを競技に捧げている、

そんな人間にとって、

敗北がどれほどつらいものか、

それは到底、一般人には計り知れないものです。

 

勝ちたい、勝ちたい

そんな気持ちが空回りする。

トップアスリートにも、

そんな瞬間があるのだと思います。

 

卓球のトッププロである

平野早矢香選手は、

心の師匠である桜井章一さんに、

こんなことを言われたそうです。

 

それじゃストーカーだよ

卓球から愛してもらえるようにならないと

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桜井章一さんは、

麻雀の世界で、

知らない人はいないと言われるほどの

伝説の人物です。

 

平野早矢香選手は、

非常に練習熱心。

そして真面目。

卓球への情熱は人一倍。

そんな平野早矢香選手を見て、

桜井章一さんはそう思ったそうです。

 

平野早矢香選手の態度は、

「こんなにも練習しているのに、

どうして私はもっとうまくなれないんだろう。」

そう思いつめているように見えたそうです。

 

そこで言ったのが、

先ほどの言葉。

「それじゃストーカーだよ。」

 

この言葉は、

私自身にも非常に響きました。

 

私も昔は、

「こんなに練習しているのに、

なぜうまくなれないんだ。」

と思っていました。

 

今思えば、不遜で、傲慢です。

 

どうして、もっと謙虚に、

心穏やかにできなかったのだろう

と思うのです。

私もストーカーだったのです。

 

競技から愛されるような選手

にならないといけないのです。

ラケットを投げる選手を

「テニス」が愛してくれると思いますか?

 

怪物と闘うようなレベルの選手は、

ときに思い詰めて、

苦悶するのでしょう。

その苦しい気持ちも、

アマチュアレベルでは、

到底理解できないレベルのもの

だと思います。

それでも、やはり、

「テニス」から嫌われるような行動をしては

いけないのだと思います。

 

競技は違いますが、

野球のイチロー選手は

道具を非常に大切にした。

だからこそ、

あれほど野球から愛されたのだと思います。

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こんな話をすると、

なんか宗教くさいと思われる方も

いるかもしれませんが、

私は宗教だとか、

神の存在なんて言う議論に

興味はありません。

 

しかし、

超自然的な力には

畏敬の念

を持っています。

奇跡」と呼ばれるような結果

を出したければ、

そんな目に見えない

無形の力

を信じることも

ときには必要ではないでしょうか。

 

競技から愛されるような選手になろう

 

今私が、一生懸命スポーツをされている方に、

一番言いたいのはこれです。

 

思い詰めて、

自らが怪物にならないように。

深淵に飲み込まれないように。

 

楽しんで競技をすることを忘れずに。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

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