意外と普通!?ニック・キリオス選手の使用するラケット
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今回はラケットの話です。
「悪童」
と呼ばれるニック・キリオス選手の使用するラケットについて見てみたいと思います。
I’m back pic.twitter.com/ytanKskhnC
— Nicholas Kyrgios (@NickKyrgios) June 26, 2021
ニック・キリオス選手と言えば、ヨネックスのEZONE98ですね。
大坂なおみ選手も使用する名器です。
いくら悪童と言われても、
日本製品を長く愛用しているプレーヤーを嫌いになれないのは私だけ?
頼むから試合中にラケット投げつけて破壊するのだけは勘弁してくれ。
ラケットは悪くないぞ。なんせ日本製品だからな。
さて、そんなキリオス選手。
プレースタイルは派手で、トリッキーでとにかく魅力的。
ブラウン選手との遊戯↓
一体何なんだ。
1人だけ異次元のサーブを放つ、日本人選手とのダブルスの対戦。
いきなりアンダーサーブという奇襲を見せたかと思うと、弾丸サーブで真っ向勝負。
何をするかわからない。
Up to his usual tricks 🪄@NickKyrgios #AtlantaOpen pic.twitter.com/yfEOJCIS1W
— ATP Tour (@atptour) July 28, 2021
それがニック・キリオス選手。
一体どんなラケットを使えばあんなプレーができるんだと思って調べると、
意外なことがわかってきました。
今回はそんな話をしてみたいと思います。
ニック・キリオス選手が使用するラケットEZONE98ですが、
(写真はイメージです)
実は中身が少し異なります。
少し前の世代のEZONEではないかと言われています。
EZONE xiではないかという話です。
懐かしい。
このモデル私もかつて使ってました。
そういや、かつてのEZONE98って310gだったんですよね。
かつてのEZONEと比べると、
305gとなった現在のモデルは、全然別物という印象です。
現在のモデルもいいモデルなんですけどね。
YONEX EZONE98
プロの選手には、このように旧モデルを長く使用する選手が数多くいます。
ラケットの外観は現行モデルなのに、中身は旧モデル。
ペイントジョブと言われるものですね。
ペイントジョブについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ペイントジョブと言うと、
例えばヨネックスだと西岡選手のモデルは、
VCORE SVではないかと言う話もありますし、
繊細な感覚を持つトッププロは簡単に道具を変えたりしません。
で、キリオス選手の実際に使用するラケットのスペックはと言うと、
ストリングを張った状態で、343gほど。
レザーグリップに巻き替え、
オーバーグリップも巻く。
これだけで、かなり重量は上がるので、
張り上げで343gって実は大した重さじゃありません。
ワウリンカ選手やジョコビッチ選手なんかは、
張り上げで360g以上のものを扱ってますからね。
310gベースのラケットにストリング張って、
オーバーグリップ巻いただけで、
そこそこ重くなりますから。
さらに、レザーグリップの重さはシンセティックグリップの重さよりも重たいので、
その分もプラスされていると考えると、
キリオス選手の使用するラケットは、
市販のラケットとそこまでかけ離れた特殊なラケットということはないのかもしれません。
このあたりはさすが日本製ラケット、ヨネックス。
大坂なおみ選手の使用するラケットも、
「市販のラケットと大差がない」
ということが一時期話題になってましたね。
ヨネックスのラケットは、
市販品ラケットもプロストック並の質の高さがありますから、
キリオス選手のラケットもほとんど市販品ベースかもしれません。
ストリングはポリツアープロの120ゲージ。
そう、120ゲージ!
あんな異次元のパワーの選手が使っているストリングが120ゲージ。
テンションは55ポンドだそうです。
テンションもわりと普通ですね。
ラケットの重さも、ストリングの太さも、テンションも、
われわれアマチュアのラケットとそう大差がない。
そう考えると、ちょっと意外な気もしもせんか?
いかがでしたでしょうか。
ニック・キリオス選手の使用する道具に見てきましたが、
結果は意外なものでした。
悪童と言われる選手ですが、
私生活では、困窮している人にSNSで手を差し伸べるなど、
意外な一面を見せることも。
かつてロジャー・フェデラー選手が若かりしころにやんちゃだったように、
キリオス選手もチャンピオンになるためのマインドを身につけることができるでしょうか。
身体的な潜在能力は十分チャンピオンになれるものがあると思うんですけどね。
キリオス選手の使用するラケットをもう一度おさらい
YONEX EZONE98
全く同じではありませんが、
これがかなり近い感覚ということですね。
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