この講座は、
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今回はストリングの話です。
テクニファイバーのレーザーコード
テクニファイバー契約プロだけでなく、
多くのトッププロが使用するポリエステルストリング。
こちらのストリングについては以前にもレビューを書いたことがあります。
しかし、改めて打ってみて、
「このストリング、やっぱりプロレベルの競技者向けの仕様だな」
と感じました。
多くのトッププロが使用しているのも納得です。
今回はそんな話をしてみたいと思います。
テクニファイバー レーザーコード
第4世代と言われるポリエステルストリングの代表格ですね。
第4世代とは何ぞやと言うお話はこちらをご覧ください。
まあ、要するに第4世代のポリエステルストリングというのは、
ざっくり言うと、
「テンション維持性能に優れたポリエステルストリング」
ということになります。
代表的なものは、ルキシロンの4G
4GのGは「ジェネレーション」の「G」
自分で「第4世代」って言ってるストリングなんで、
間違いなく第4世代ですね。
「私が町長です。」って言っている人が町長なのと同じです。
(元ネタがわからない人はスルーでいいからね。)
そして、もう一つ第4世代のストリングの代名詞とも言えるストリングが、
今回紹介するテクニファイバーのレーザーコードなのです。
ブルーのカラーが特徴的ですが、
どんなラケットのカラーにも合わせやすいブラックもあります。
テクニファイバー レーザーコード カーボン(薄いブラック)
ルキシロンの4Gとほぼ同時期ぐらいから、選手たちの間に浸透してきたレーザーコード。
発売当初から、そのテンション維持性能には定評がありました。
かつて、ポリエステルストリングというのは、張ったらそばからすぐに伸びていってしまう
細麺みたいなもんだと思われてましたからね。
細麺だと思っていたのは私だけかもしれませんが。
あ、ちなみに、博多ラーメンのような極細麺はすぐに麺が伸びてしまう。
それゆえ、「替玉」という文化が生まれたんですね。
始めから大盛りにしちゃうと、麺が伸びて後半がおいしくない。
麺をたくさん食べたい人は、後からもう一玉追加で頼みなさいという仕組み。
これが替玉。
で、何の話でしたっけ?
そう、テンション維持性能の話。
今でこそテンション維持性能に優れたストリングはたくさん出てきましたので、
テンション維持性能はレーザーコードの専売特許ではなくなってきています。
シグナムプロとか安くてテンション維持性能に優れたストリングをいっぱい出しています。
シグナムプロだとこれがわりと好き。
シグナムプロ トルネード
しかし、テンション維持性能という概念が一気に広まったのは、
テクニファイバーのレーザーコードとルキシロンの4Gの力ではないかと思ってます。
個人的には。
過去に一度試したストリングなので、
あえてまたテストしてみるまでもないかと思っていたレーザーコード。
しかし、今回実際に自分がラケットにもう一度張ってみてテストしてみた結果、
たくさんわかったことがあったので、自分への備忘録としても書いておきたいと思います。
(最近すぐ忘れる41歳)
今回はバボラのピュアアエロに52ポンドで張っています。
黄色いラケットに青いストリングというのは、
自分の美的感覚からしたら「ナシ」なんですが、
見た目はともかく性格のいい彼女を連れているようなもんだと思って我慢することにします。
で、実際に打った感覚なんですが、
ボールがググっとラケットのセンター部分で食いつくような感覚が、
ハッキリとあります。
「ポケット効果」なんてうまい感じの表現を最初に私が目にしたのは、
バボラのプロハリケーンが出たときだったかな。
ボールを打ったときにガット全体がぼんやりとたわむ感じではなく、
ボールが当たった場所だけが、
ピンポイントでポケットのように沈み込む。
それゆえボールをホールドしている感覚が強く生まれる。
プロハリケーンがたしかそんな触れ込みだったと思うのですが、
今回テストしたレーザーコードはまさにそんな雰囲気でした。
マドレーヌを紅茶に浸したときの香りをきっかけにして子どもの頃を思い出したように、
レーザーコードを打って、ハリケーンを思い出しました。
とにかく、ボールをつかんでから離す感覚がすごいです。
ピュアアエロ自体が割とカーンとボールを弾く感じがあるラケットなんですが、
ラケットのストリング上にボールがしばらく吸い付いているような感覚でした。
そして肝心の打球感。
打球感としてはそこまで柔らかい部類には入らないですが、
センターで打ったときの食いつき感で、
柔らかいと感じるプレーヤーも多いかもしれません。
ラケットがしなっているように感じるかも。
逆に芯を外すと、全然飛ばなくて助けてくれないので、
きちんとボールをとらえる力がないプレーヤーが打つと、
非常に硬くかんじてしまうかもしれません。
そして、何よりボールが飛びません。
芯を外したらボールが飛ばないのは当たり前なんですが、
芯で打てても、そんなにボールは飛ばないです。
なので、ごまかしは利きませんし、ラクもできません。
驚いたのは、
ビッグバンガーオリジナルを張った同じラケットよりも飛ばないということです。
ビッグバンガーオリジナルは130ゲージ
ビッグバンガーオリジナルを53ポンドで張ったものと、
125ゲージのレーザーコードを張ったものを比べても、
レーザーコードの方が飛ばないのです。
なので、アウトの心配はなく、思い切りボールをひっぱたける感覚なのです。
おそらく、プロの選手のように、ボールを厚い当たりでぶっ潰して打つようなプレーヤーは、
大好きな感覚でしょうね。
それでいて、ラケットの中心だけストリングがたわむ感じがあるので、
コントロール性能は抜群。
125ゲージのポリエステルストリングで、
これほどまでにボールをつぶせるストリングはちょっと他に思いつかないくらいのレベル。
ただ、芯を外すと、一切助けてくれる感覚がないので、
ボレーはしにくいです。
ガシャったら最後です。
フラットドライブ系のハードヒッター向けのポリだと断言しときます。
レーザーコードが向いている人
・フラットドライブ系のハードヒッター
・スイングスピードが速くて、ビュンビュンラケットを振り回せる人
・競技レベルの高いシングルスプレーヤー
・パワーは少し犠牲にしてもコントロールが欲しいプレーヤー
レーザーコードが向いていない人
・大きめのラケットを使用するダブルスプレーヤー
・非力な女性や、年配の方やジュニアプレーヤー
おすすめの使い方
バボラのピュアドライブのような中厚ラケットを使うと、
「ボールが飛びすぎて合わなかった」
というプレーヤーが必ずいます。
そんな方は、ラケットを変える前に、
一度レーザーコードを張ってみてはいかがでしょうか?
また、バボラのピュアドライブは、打球感が柔らかくて優しい反面、
ボールがどこに当たったかわかりにくくてぼやけた感じがするという方もいます。
そんな方も、レーザーコードの、ボールが当たったとこだけストリングが沈む、
包み込むような感覚があると、ラケットの印象自体が変わるかと思います。
いかがでしたでしょうか。
テクニファイバーのレーザーコード
Tecnifibre RAZOR CODE
あ、ちなみに、
LAZERじゃなくて、RAZORなんですね。
光線じゃなくて、かみそり。
言われてみるとカミソリのようにシャープな打感です。
ブルーはこちら
ブラックはこちら
選手ならロールで準備しましょう
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