この講座は、
「読むテニスの教材」として、
テニスのレベルアップに役立つ情報や、
テニスの上達法、
テニスの練習法、
最新のテニスグッズ
などを紹介していきます。
今回は、
「テニス肘になった人のためのラケット・ストリング、その他のグッズ」
と題して、身体にやさしいテニスグッズについて書いてみたいと思います。
テニス肘だけでなく、手首や肩を痛めている方にも優しいグッズを紹介しますので、
痛みを抱えている方は必見です。
最近錦織圭選手がケガから復帰して、久しぶりの勝利をあげたというニュースが話題になりました。
First win in nearly 6 months ☑️@keinishikori makes a big statement in Rotterdam as he continues his return from injury. pic.twitter.com/FJLfOULtLl
— US Open Tennis (@usopen) March 1, 2021
6か月もよく耐え抜いたもんだと思います。
過酷なプロテニスの世界。
ケガとは無縁の選手というのはほとんどいないと言ってもよいでしょう。
さて、テニスをしていて身体の故障を抱えているのはプロの話だけではありません。
アマチュアの愛好家であっても、長年テニスを続けている方には、身体のあちこちに痛みを抱えている方も多いのです。
そうは言っても、テニスをやめるわけにはいかない。
テニスには中毒性があって、依存症になっている方が多数。
そうであるにも関わらず、カウンセリングや行政の支援などは得られないのが通常です(←当たり前)
今回の記事ではそんな痛みを抱える方でも、テニスを楽しめるようなグッズを紹介していきたいと思います。
まず、痛みがあるときには、肘にやさしいラケットを使わなくてはなりません。
打球時の衝撃が少なくなるようなラケットを選びましょうね。
その点、バボラのピュアドライブシリーズは秀逸。
ピュアドライブ
もともと優しい打感がウリでしたが、今回の2021年モデルから、さらに肘に優しい打感になりました。
今まで肘や手首が痛かったという方が、このラケットを使うと何ともなくなったという報告を多数受けています。
手首や肘が痛いという方は、だまされたと思って、一回使ってみてください。
同じバボラのラケットであっても、ピュアアエロなんかだと、もう少し衝撃が手に来ます。
同じような黄金スペックラケットであっても、素材のわずかな違いやストリングパターンの違いで、打感はまるで変わるのです。
ストリングパターンの違いについては、こちらの記事をご覧ください。
で、多くの方が勘違いされているのですが、ラケットは軽いほうが衝撃が来るのでケガしやすいですよ。
また、軽いラケットだと、手首や肘を無理やりこねてスイングする打ち方が身に付きやすいので、
あまり軽すぎるラケットはおすすめできません。
今使っているラケットが軽すぎないか、もう一度見直してみましょう。
さて、ラケットを肘にやさしいものにしたら、次はストリングです。
ストリングはボールとの接点になるのですから、変えることで、打感に大きく影響が出ます。
様々な素材のストリングが存在しますが、ナチュラルガットは高いだけあって、それなりの性能です。
バボラ タッチVS
実は肘に優しいナチュラルガット。
その中でも最高級に感触のいいナチュラルガットはこれ。
(最近名称が「タッチVS」に変わりました)
高いストリングを使っていると、何にも知らない人から「プロでもないのに、そんなの必要ない。」
と言われることもあるかもしれませんが、逆です。
プロではないのですから、楽しみで良いものを使って、快適にプレーすればいいんです。
ここにはお金をかけるべきなのです。
さすがにそこまでお金をかけることはできないという方には、こんなのはどうでしょう。
ナイロンであってもマルチストリングであれば、その打感はマイルドで、快適です。
マルチとモノの違いについてはこちらの記事をご覧ください。
テクニファイバーなんかは、マルチストリングの中でも特に柔らかく、かなり優しい打感でおすすめです。
テクニファイバーのストリングについては、この辺りの記事も参考にしてくださいね。
このように、質の高いナチュラルガットや、ナイロンマルチのストリングを使うのも肘の痛みをやわらげるのに有効です。
特に今みなさんが使われているストリングが、ポリエステルや、ナイロンモノストリングの場合は、劇的な効果があるでしょう。
さて、次はテンションについてです。
そしてストリングを張る時は、テンションをしっかり落として張りましょう。
錦織圭選手のように極端にテンションを落として張るというのもひとつの方法ですが、極端なローテンションには、それなりの難しさが伴うものだということは知っておいてください。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ひとまず、ストリングを40ポンド台ではるくらいで良いのではないでしょうか。
45ポンドとか、それくらいであれば、今まで50ポンド以上で張っていた方なら、劇的な変化を感じられるはずです。
さてお次は振動止め
こんなのが定番です。
錦織圭選手の使用するキモニークエークバスター
こんな小さなパーツですが、あるとないのとでは、やっぱり全然違います。
科学的には振動止めがあっても、肘のケガとはあまり関係がないという報告もあるのですが、やはり、気分だけでも振動止めがあると違います。
私自身は気分だけの問題ではなく、実際に振動止めを使うとマイルドな打感になると感じてるので、振動止めを使用しています。
そして最後の頼みはサポーター
ラケットにストリングに振動止めに、いろいろ試して、それでも痛ければサポーターを使いましょう。
当講座では何度もお話していますが、サポーターは、ザムスト一択です。
ザムストのサポーターについては、こちらにまとめの記事もありますので、参考にしてください。
ドクターエルボーみたいな硬いタイプもありますが、硬いタイプは、腕の形にピッタリ合っていないと十分な効果を得られませんし、つけていて不快になると思います。
硬いタイプのちゃんとしたサポーターが必要ならば、整形外科を受診されることをおすすめします。
整形外科なら石膏で、肘周辺の型をとってもらえます。その上で、その人にあった型のサポーターを使ってもらえるので、ベストの方法は整形外科に行くこと。
保険もききますしね。
仕事中もテニスのことばかり考えていて、テニスのことしか頭にないという方は、脳神経外科に行くことをおすすめします。
もしくは心療内科。
ドクターエルボーは、それまでの応急処置。
ザムストのサポーターは、ほどよいサポート感が必要な場合に使うものです。
どれくらいの強さで固定するかまで選べるのがザムストの良さ。
こんなソフトサポートのタイプもあります。
練習では痛みがひどくならないよう、整形外科のサポーターでしっかり固定。
試合のときにはザムストのサポーターをして少し可動域が広くなるようにしてプレーというのでどうでしょうか。
いかがでしたでしょうか。
長年テニスをしていて、痛みがどこにもないという方は稀です。
ちなみに私はどこも痛くないんですけど(笑)
ピュアドライブずっと使ってきたからかなぁ、、、
痛みとうまく付き合う方法を見つけてくださいね。
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