今回はラケットに関する記事です。
全米オープンで優勝した大坂なおみ選手。
一大フィーバーとなりましたが、その後も優勝し続けられるかというと、そんなに甘くないというのが現実。
つわものぞろいのツアーの中でトップでい続けることがいかに大変かということです。
さて、その大坂なおみ選手のラケットについて、かなり前に記事を書いていました。
こちらです。
https://mindtennis.net/2018/04/01/racket-9/
大坂なおみ選手が優勝した後、一気にこの記事のアクセスが伸びました。
それだけ多くの方が関心を持っているということですね。
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大坂なおみ選手が使用しているといわれるモデルはこのYONEX EZONE
ヨネックス YONEX 硬式テニスラケット EZONE 98 Eゾーン98 17EZ98-576「ガットプレゼント」 「KPIテニスベストセレクション」 価格:26,730円 |
https://mindtennis.net/2018/04/01/racket-9/
実はこのラケットをめぐって、ちょっとした事件がありました。
大坂なおみ選手が使用するラケットが、「市販のモデルと全く同じ」とメディアで報道されてしまったのです。
われわれ長くテニスをしている人間にとっては、プロの選手の使っているモデルが特別仕様というのは周知の事実。
一般に売られているものとは別物ということくらいは当たり前だという感覚なんです。
プロの選手が使うラケットは市販のものと同じデザインの塗装がしてあるだけで、中身は全然違うわけです。
ところが、テニスの各メーカーのカタログなんかには「○○選手使用モデル」と書いてあるんですね。
そのへんの事情について、こちらの記事でも言及していますので、ぜひお読みください。
最新モデル!Wilson PROSTAFF と HEAD SPEEDの実力
https://mindtennis.net/2018/08/17/racket-17/
と、まあ、こういった市販品とプロのラケットの違いは暗黙の了解として存在するわけです。
ところが、大坂なおみ選手が使用するラケットは、意外にも「市販品と同じ」という報道がされました。
その背景としては、大坂選手が使っているラケットのスペックが、
フレーム重量平均 312g
バランスポイント 308ミリ
この数値は販売されている商品との差が2パーセント程度で、メーカー側が「ほぼ市販品と同じ」と回答してしまったことが原因のようです。
YONEXはその後ウェブ上にこんな声明まで出してるんですね。
大坂なおみ選手の使用ラケットに関する報道について(お詫びと訂正)
http://www.yonex.co.jp/tennis/news/2018/09/1809141700.html
これはメーカーとしては異例ともいうべき真摯な対応だと思います。
プロの選手が使うラケットが市販品と全くかけ離れているメーカーなんてざらですからね。
さて、大坂なおみ選手使用ラケットのスペックについて話を戻しますと、
重さ 312g
バランス 308ミリ
このスペックって、旧モデルのEZONE DRのバランスとほぼ同じですね。
女子選手といえども、男子顔負けのパワーで打ち合っている選手たち。
それが一般モデルと同じぐらいのスペックとはそっちの方が驚きです。
ちなみに大坂選手はストリングについても、ハイブリッドの一方にナイロンストリングを使用。
ほとんどのプロが高価なナチュラルストリングを使用する中で、これは極めて異例。
やっぱりテニスって、道具じゃないんだよなーと思い知らされましたね。
と言いながら、ラケットをはじめいろんな道具のうんちくを語っているサイトなんですけど(笑)
大坂選手によると、ハイブリッドでナチュラルを張ると飛びすぎてコントロールしづらいからナイロンにしているとのこと。これはちょっと意外でしたね。
大坂選手が使うナイロンストリングがこれです。
ヨネックス(YONEX) テニスガット 単張り レクシス(REXIS) 130 オフホワイト TGRX130-200 価格:1,810円 |
ヨネックス(YONEX) テニスガット ロール レクシス(REXIS) 130 オフホワイト TRX130-2 価格:24,620円 |
YONEXの回答によると、大坂なおみ選手のラケットは厳密にはグロメットの形が違ったり、市販品と細部が異なるようです。
もう一つ驚いたのはグリップが意外にも牛革レザーだということです。
価格:1,555円 |
そのため打球時の衝撃は大きいのですが、その代わり、ボールを打った感触が手にダイレクトに伝わるということです。
また、グリップの角がはっきりとわかりやすいため、微妙なグリップの向きの調整がしやすくなるともいわれています。
一方で、硬いため手にマメができやすいとか、牛革のグリップそのものが重いため元々のラケットのバランスが変わってしまうなどのデメリットも存在します。
男子ではフェデラー選手、ワウリンカ選手などがこの牛革グリップの愛用者と言われていますが、ナダル選手、錦織圭選手らはウレタンのグリップの愛用者と言われています。
価格:950円 |
昔は「プロの選手なら当然グリップは牛革レザー」という感じでしたが、今はそうでもありません。
男子なら半数くらいはウレタンのグリップのままではないでしょうか。
一方で、女子選手の場合、トッププロでも牛革のレザーを使っている選手はあまりいません。
やはり、手の握力とかも関係するのかもしれませんが、女子選手はほとんどウレタングリップを使うようです。
なので大坂なおみ選手が牛革レザーにしていると聞いたときは驚きました。
大坂なおみ選手の体格、パワーを考えれば、もう女子選手という枠には収まりきらないレベルなのかもしれませんが。身長もサーブスピードも錦織圭選手より上なわけですし。
大坂なおみ選手の使用するラケットについては以上です。
一般の方にも使いやすいラケットなので、おすすめです。
価格:24,800円 |
大坂なおみ選手の今後の活躍にも期待しましょう。
よくよく吟味あるべきものなり。
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