この講座は、
「読むテニスの教材」として、
テニスのレベルアップに役立つ情報や、
テニスの上達法、
テニスの練習法、
最新のテニスグッズ
などを紹介していきます。
今回はグリップの話です。
今回はグリップのうちのも「元グリップ」についてお話をします。
「元グリップ」と「グリップテープ」の違いがわからない方は、こちらの記事をまずどうぞ。
グリップテープの巻き替えについては、こちらの記事で紹介したのが、わかりやすいかと思うのですが、
グリップテープだけでなく、元グリップも巻き替えをしましょうというのが、今回の記事の内容です。
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みなさんは、元グリップをきちんと交換していますか?
オーバーグリップを交換するのは、みなさん当たり前にされていることと思うんですが、元グリップ(リプレイスメントグリップ)をきちんと替えてる方は少ないかと思います。
元グリップも当然道具である以上、劣化するものなので、必ず定期的に交換をしたいところです。
元グリップにどのような劣化が考えられるかと言うと、握り続けることで、グリップが変形して、手の形に凹んでしまうということです。
もちろん、適度にグリップが凹んだ状態は、全くの新品と違って、握ったときにしっくりくるような感じがあっていいんですけどね。
例えば、ラファエル・ナダル選手なんかは、新品のラケットが提供されると、ある程度使い込んで、自分の手に馴染んだ状態になるまで使いこんでいく。
そしたら、自分にとってベストの状態になるんだとか。
ラファエル・ナダル選手のラケットについて詳しくはこちら。
要するにラファエル・ナダル選手は、新品のラケットを試合でいきなり使っているわけではないということです。
一般の方の中には誤解されている方が多いのですが、プロの選手ってラケットをメーカーからいくらでも提供してもらえて、毎試合新品のラケットでプレーしていると思っている方が結構います。
全然そんなことないですよ。
プロの選手も、練習である程度ラケットを使ってから試合に臨みますし、よくよく見ると、ラケットの塗装が剥がれまくっているボロボロのラケットを使っている選手もいます。
さて、ちょっと話が飛びましたが、ラケットの元グリップは使っているうちに凹んでいい感じになるのですが、さすがに何年も巻きっぱなしというのはいただけません。
とくに、ウレタンのシンセティックグリップなんかは、レザーと比べて、劣化が早く、痩せてへたってしまうので、定期的に交換が必要です。
2年くらいに1回は替えておけるといいですね。
レザーなら使い込んでも、そんなに変わらないので、交換頻度はもっと低くて大丈夫なんですけどね。
シンセティックグリップとレザーグリップについて分からない方はこちら。
あと、元グリップの劣化で考えられるのは、グリップが汗を吸って不潔になるということです。
オーバーグリップを巻いているから大丈夫だろうと思われている方が多いのですが、オーバーグリップというのは、別に防水仕様でもなんでもないので、汗は確実にその下の元グリップまで染みていきます。
何年も交換されていないグリップに染み込み続けた汗。
考えただけでも恐ろしいですね。
ラケットを使ったあとは、握っていたところが乾くまで、外に立てかけて置いておくなりして、乾燥させたいところなんですけど、多くの方がテニスが終わるとラケットはバッグにすぐしまって、来週まで開けない(笑)
そんな不潔極まりないことを何年も続けて大丈夫なはずがありません。
グリップは元グリップまで交換を忘れずにしましょう。
こんな感じのものがおすすめです。
で、この元グリップなんですが、シンセティックグリップの場合、長い間使わずに押し入れに放置しておくと、表面がヌルヌルになって溶けて手についたりして、真っ黒になったりします。
この汚れって本当に取れないので勘弁して欲しいのですが、ストリンガーなら必ず何回かは遭遇する悲劇ですね。
お客さんが古いラケットを持ってきて、10年振りにテニスをしようと思ってガットの張り替えに来ましたなんてことがあるんですが、グリップ部分がガットを張ってる最中にちょっと当たるだけでボロボロ崩れる。
そんな感じになるので、ウレタンのシンセティックグリップを使っている方でラケットを長期間使わずしまっておくなら元グリップは剥がして捨ててしまいましょう。
そうしないと今お話したみたいに、完全に腐食してしまうのです。
なので、よく伝統あるテニスクラブなんかに、〇〇選手が使って優勝した記念のラケット。
なんてのが飾られてあったりするんですが、そのラケットのグリップ部分は剥がされているのが通常だと思います。あるいはレザーのグリップがそのまま巻かれているかですね。
いかがでしたでしょうか。
いいプレーがしたいなら、
元グリップの交換も必ずやっておきましょうね。
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