この講座は、
「読むテニスの教材」として、
テニスのレベルアップに役立つ情報や、
テニスの上達法、
テニスの練習法、
最新のテニスグッズ
などを紹介していきます。
今回はストリングの話です。
ストリングって、何?
と言われると、これです。
ラケットに張られている糸のことですね。
え?それって「ガット」って言うんじゃないの?
って思われた方、その疑問に今回ちゃんとお答えします。
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ストリングというのは、文字通り糸のことです。
これに対し、ガットという言葉は、本来、ナチュラルガットのことを指します。
ナチュラルガットというのは、牛の腸をねじって作られた繊維のことです。
古い時代のテニス道具は、木製のラケットに、ナチュラルガットを張るというのが当たり前でした。
しかし、時代とともにテニスギアは進化し、現在では、カーボン製のラケットに、石油製品のストリングが張られるというのが当たり前になっています。
ストリングは、ナイロンであったり、ポリエステルであったりと石油製品が大多数を占めるようになったのですが、テニスのストリングがナチュラルガットだった時代の名残で、石油製品のストリングも「ガット」と慣例で呼ぶようになっているのです。
筆じゃなくて、ボールペンが入っていても「筆箱」
ゲタじゃなくて、靴が入っていても「下駄箱」
というようなもんですね。
厳密に区別すると、
ストリング(広義)={ナチュラルガット+シンセティックストリング(ナイロンストリング+ポリエステルストリング)}
という式が成り立つのかもしれませんが、そのような言葉を厳密に使い分けなくても、大体意味合いは通じるので、このサイトでは、とくにストリングや、ガットという言葉を明確に区別して使っていません。
そもそも、この記事を書いている人間は超いい加減です(笑)
ちゃんとした人ではありません(笑)
というわけで、「ストリングの張替え」と本来言うべきところが、「ガットの張替え」となっていたりもします。
ご了承ください。
ただ、今回の記事では、本来の意味での「ガット」すなわちナチュラルガットはこんなものだというのを紹介しておきたいと思います。
ナチュラルガットというジャンルに属する商品は数あれど、間違いなく最高のガットと言える商品はこちらです。
バボラのVSシリーズ。
BABOLAT VS TOUCH
BABOLAT VS TEAM
バボラのVSタッチと、VSチームは、ともにナチュラルガットの最高峰に位置づけられるモデルです。
トッププロの選手で、ナチュラルガットを使用している選手は、ほとんどこのどちらかを使っていると言っていいでしょう。
130と135ゲージのVSタッチに、125ゲージのVSチーム。
トッププロの選手が使用する道具についてはこちらの記事をご覧ください。
いやー、それにしても、最高級のナチュラルガットって、こんなに高いんですね。
ただ、やはりそれだけの価値があるモデルだと思います。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
トッププロの選手であればともかく、ちょっとここまでは手が出ないという方も多いでしょう。
そういった方のためには、もうちょっとリーズナブルなモデルもあるので、そちらをおすすめガットとして紹介しておきましょう。
バボラ トニックプラス
VSシリーズと同じく、バボラから発売されているナチュラルガットです。
リーズナブルな価格でありながら、VSシリーズを彷彿とさせるしなやかな打感。
もちろんVSシリーズには及ばないかもしれませんが、初めてナチュラルガットを試された方は、このトニックプラスでも、その性能の高さに驚かれることでしょう。
トニックプラスについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
まさに、ナチュラルガットの入門用として最適です。
ナチュラルガットの使い方を簡単に紹介しましょう。
そんなのラケットに張って使うに決まっているのですが(笑)
ナイロンストリングやポリエステルストリングとはちょっと扱いが変わってきます。
先ほどこちらの記事でも紹介したのですが、
プロの選手のほとんどが、ナチュラルガットをポリエステルとのハイブリッドで使用していて、縦糸も横糸も共にナチュラルガットという選手はまず見られません。
ポリエステルストリングでボールをひっぱたいて、ボールを叩き潰して打つのが現代テニス。
ポリエステルストリングだけでは、バウンド後のボールの伸びであったり、打球時のボールの食いつきであったりが物足りないと感じている選手は、ポリエステルストリングに、ハイブリッドでナチュラルガットを足します。
縦糸をナチュラルにするか、横糸をナチュラルにするかは、それぞれの選手のスタイルにもよります。
縦がナチュラルガットなのか、横がナチュラルガットなのかでは、全然結果は変わります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ちなみに、大坂なおみ選手は、ハイブリッドでストリングを張っていますが、ナチュラルガットではない模様。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
プロが必ずしもナチュラルガットとのハイブリッドを選択するわけではないということです。
さて、ここまで紹介したように、ナチュラルガットにはその独特のボールの食いつきと、ボールの伸びなど、他のストリングにはない良さがあるのですが、弱点もあります。
天然素材であるがゆえに、非常にデリケートで扱いはむつかしいのです。
丁寧に扱わないと、せっかく張った最高級ガットが、一瞬にして台無しになるということもありえます。
ナチュラルガットの弱点を列挙しておきましょう。
まず、水に濡れるとおしまいということです。
ナチュラルガットは水分を含むとあっという間に切れます。
雨天時はもちろん、雨が上がったばかりのコートで使用するのも厳禁です。
ガットが角から突然パツんと切れたりする。
非常にデリケートなため、きちんと張られているガットであっても、ラケットバッグに入れていただけなのに、いざ取り出してみたら、ガットが切れていたなんてことがあったりします。
これはもうナチュラルガットの宿命ですね。
また、自宅でガットを自分で張るという、いわゆるホームストリンガーはガットを張るときに要注意です。
ナイロンストリングなんかは、素人が張っても簡単に張れるのですが、ナチュラルガットを張るのは結構むつかしいです。
ストリングがねじれた状態で引っ張ると、バチンと切れてしまいます。
ストリングを張る方は、誰しも一度は経験する悲劇なのですが、一本数千円のナチュラルガットが、ちょっとした不注意で、張っている最中にバチンと切れて、一瞬でゴミに。
しばらく立ち直れないと思います(笑)
あと、ナチュラルガットの耐久性は弱いです。
グリグリとボールにスピンをかけて打つプレーヤーだと、下手すれば、一日でガットが切れてしまいます。
ポリエステルストリングなら1ヶ月切れないという方でも、ナチュラルガットの場合、あっという間に切れます。
そういった方は、ハイブリッドでストリングを張ると思うのですが、ハイブリッドにしても、やはりナチュラルガットは切れるのが早い。
ナチュラルガットを張るプレーヤーで、スイングスピードの速い上級者は、金持ちか、スポンサーがついてないと無理です(笑)
いかがでしたでしょうか。
非常にデリケートで、弱点はあれど、その打感は最高で、ボールの伸びも最高。
そうでなくては、これほど多くのプロが使用するはずなどありません。
試合で勝ちたいという方、まだナチュラルガットを試していないなんて、もったいない。
ぜひ、一度トライしてみるべきです。
ナチュラルガットなんて高くて使ったことないよという方、まずはこのトニックプラスから始めてみてはいかがでしょうか。
これなら、ちょっと高いナイロンストリングを購入するのと値段的にそう変わらないと思います。
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