この講座は「読むテニスの教材」として、みなさんのテニスのレベルアップに役立つテニスの上達法や、最新のテニスグッズの紹介をしていきます。
今回はストリングの話です。
ポリエステルストリングのトップメーカーとも言っていいルキシロンから最新の商品の情報です。
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LUXILON(ルキシロン) SMART(スマート)
ルキシロン、スマート。スイングに応じた適切な反応をするストリングらしい。 pic.twitter.com/s60rEmm2IS
— ぼりす (@Borisb702) 2019年2月7日
「スイングに応じた適切な反応をするストリング」
というコンセプトだそうです。
「まるでストリング自体が考えて反応しているかのような」という意味で「SMART」という表現なのでしょうか。
脳の画像が後ろに見えますね。
このようなストリングが出てきた背景には、やはりポリエステルストリングの「次なる課題」というものがあるからこそだと思います。
ポリエステルストリングの「次なる課題」というのは、「誰にでも使いやすい」ポリエステルストリングの開発ということです。
以前、ルキシロンの4Gに関する記事にも書いたのですが、ポリエステルのストリングはある程度スイングスピードが速いプレーヤーを想定しています。
スイングスピードがそれほど速くないタッチ系のショットが中心のプレーヤーは、ポリエステルストリングの恩恵を受けられないことが多いのです。
ルキシロンの4Gに対する評価が、「かたい」「柔らかい」と分れてしまうのもその辺に理由があると言われています。
ですが、「スイングに応じた適切な反応」ができるストリングであれば別です。
今までポリエステルストリングのメリットを享受できなかったプレーヤーもポリエステルストリングを使うようになってくるでしょう。
そうなれば、ポリエステルストリングの「次なる課題」は克服されたといっても良いでしょう。
メーカーが推奨するテンションはなんと、
44ポンド±4ポンド
ルキシロンの新製品スマート。推奨テンション低くないか?
特性が低めが合うストリングなのか、流行に合わせたか。 pic.twitter.com/1NWqr3KpEk— ぼりす (@Borisb702) 2019年3月5日
現在プロの選手の間で極端なローテンションでストリングを張るのが流行しているという記事を書いたことがあります。
詳しくはこちらを参照してください。
錦織圭選手になれる?30ポンドのストリングの罠
https://mindtennis.net/2019/03/12/string-8/
錦織圭選手もかつては55ポンドくらいでストリングを張っていましたが、最近のテンションは30ポンド台だそうです。
ケガからの復帰のためにあえてテンションを極端に下げているという向きはありますが、それにしても低い。
実は錦織圭選手だけでなく、他のトッププロもそのような低いテンションでポリエステルストリングを使用するプロが増えてきているのです。
ローテンションで張ることを想定したルキシロンのスマートの登場は、この流れにもぴったり一致します。
実際に錦織圭選手が打っている動画です。
まだまだ最新の画像がネット上にちらほら見られるだけで、その全貌は明らかになっていません。
(2019年4月10日現在)
ルキシロン新製品 SMART。 pic.twitter.com/eF93pvJlnK
— ぼりす (@Borisb702) 2019年1月9日
もし、このストリングがメーカーのコンセプト通り、スイングスピードに応じて適切な反応を示すのであれば、ハードヒッター、タッチ系のプレーヤー関係なくこの手のストリングを使う時代が来ることになるかもしれません。
もしそうなれば、ポリエステルストリング市場は第5世代のポリエステルストリング時代の幕開けと言ってもよいでしょう。
第4世代、第5世代という言葉の意味が分からない方はこちらの記事を参照してください。
先に紹介したルキシロン4Gの記事ですが、第○世代という言葉の意味について詳しく解説しています。
第5世代の幕開けは近々訪れるのか?
ルキシロンのスマートはそんな期待も背負っているストリングです。
いかがでしたでしょうか。
また新たな情報が入り次第、記事を書いてみたいですし、発売されたら一度試してレビュー記事を作ってみたいと思います。
よくよく吟味あるべきものなり。
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