この講座は、
「読むテニスの教材」として、
テニスのレベルアップに役立つ情報や、
テニスの上達法、
テニスの練習法、
最新のテニスグッズ
などを紹介していきます。
今回はラケットの話です。
全仏オープン2020で惜しくもジョコビッチ選手に敗れてしまったステファノス・チチパス選手のラケットについて書いてみたいと思います。
実は過去にもステファノス・チチパス選手のラケットについて書いていたんですが、
こちらの記事には、チチパス選手が実際に使用するラケットの重さについてまでは言及していませんでした。
今回の記事では、チチパス選手が実際に使っている、いわゆるパーソナルスペックと呼ばれるラケットがどんなものなのか詳しく書いてみたいと思います。
ステファノス・チチパス選手が実際に使用するラケットについてです。
Wilson BLADE 98 18×20
男女問わず、ウィルソン契約のトッププロには、このBLADEシリーズが大人気ですね。
BLADEシリーズの人気の秘密はこちらです。
チチパス選手のラケットは、BLADEシリーズの現行モデルの外観のようですが、実際に使用するラケットは旧型のBLADEがベースになっているという噂です。
実際に使用するラケットのスペックです。
重さ:315g
バランス:317㎜
スイングウエイト:308
(ストリングなしの状態で)
ストリングなしでこの重さなので、市販のモデルよりは10gほど重たいですね。
グリップ部分に10g分のシリコンが注入されているとのことです。
それでも、ラケットの重量は、世界のトッププロとしては、相当軽い部類に入ると思います。
おそらく、少し力のある男性プレーヤーであれば、別に違和感なくプレーできるくらいの重さではないかともいます。
最近の若手選手は、あまり重たいラケットを使わないんでしょうか。
アリアシム選手
ティエム選手
新世代とも呼ばれる彼らのラケットは、BIG4と呼ばれた選手たちのラケットよりもずいぶん軽いです。
フェデラー選手なんて340gのラケットを使っていましたし、ワウリンカ選手はもっと重たいラケットを使ってますね。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
少し軽めの扱いやすいラケットを、猛烈なスイングスピードで振り抜いてボールを叩き潰す。
新世代のプレーヤーのテニスは、今までと少し変わってきているのかもしれません。
次に、ステファノス・チチパス選手が使用するガット(ストリング)についてです。
ルキシロン 4G
アルパワーではなく、4Gをつかっているあたりが、新しい時代の選手だなーという感じがします。
トッププロにはまだまだアルパワーが圧倒的な人気なのですが、
最近若手の選手たちを中心に、4Gなどの新しいストリングを使用する選手が増えてきています。
やはり4Gなんかは、今までのストリングとテンション維持性能が違います。
一試合でストリングを張り替えてしまうようなトッププロのレベルであれば、テンション維持性能など、さほど気にならないことなのかもしれませんが、アマチュアプレーヤーにとってテンション維持性能は死活問題ですからね。
4Gを使うプレーヤーは、まだまだこれからさらに増えていくと思われます。
ステファノス・チチパス選手が使用するのは、縦糸も横糸もこちらのストリングです。
トッププロがよくやっているハイブリッドではないんですね。
ハイブリッドについてはこちらの記事をご覧ください。
テンションは、
縦糸:55ポンド
横糸:53ポンド
普通だと思われるかもしれませんが、18×20のストリングパターンのラケットに張れば、十分すぎるくらいの面圧になりますから、コントロール性能は完ぺきかと思われます。
トッププロの中には60ポンド以上のハイテンションでストリングを張っている猛者も多数いるのですが、チチパス選手の場合はそこまでテンションは高くないんですね。
先に紹介したアリアシム選手や、ティエム選手も現在はそこまで高いテンションでストリングを張ったりはしていない模様です。
ちなみに、ストリングパターンが違うとどのようなことが起こるかは、こちらの記事をご覧ください。
ちなみに、チチパス選手のように、ラケットの重さを10g程度アップしたいのであれば、鉛のテープを貼るのも一つの方法です。
グリップ部分にシリコンを注入するというのは、素人には真似しにくいですからね。
いかがでしたでしょうか。
今回の全仏では惜しくも敗れてしまいましたが、グランドスラムの頂点に確実に近づきつつあるチチパス選手。
今後の活躍に期待です。
チチパス選手のラケットはこちら。
Wilson BLADE 98 18×20
チチパス選手のストリング
ルキシロン 4G
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