この講座は、
「読むテニスの教材」として、
テニスのレベルアップに役立つ情報や、
テニスの上達法、
テニスの練習法、
最新のテニスグッズ
などを紹介していきます。
今回はラケットの話です。
HEAD PRESTIGE MP
ヘッド プレステージ エムピー
について話をします。
このラケットはヘッドの契約トッププロが多く使う、まさにトッププロ御用達モデル。
一般のアマチュアで使いこなせる方はごくわずかだと思います。
でも、このモデルに憧れる、使ってみたいという方、ぜひこの記事を読んで検討してみてください。
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ヘッド プレステージMP
スペックの詳細
重量(ストリング張り無しの場合: | 320 g / 11.3 oz |
ストリングパターン: | 18/20 |
ヘッドサイズ: | 630 cm² / 98 in² |
グリップサイズ: | 1-5 |
バランス: | 310 mm / 1.3 in HL |
長さ: | 685 mm / 27.0 in |
ビーム: | 20mm |
ヘッドの契約トッププロの多くが使用するツアースペックのモデル
MPというのは、もともとはミッドプラスという意味合いだったんですけど、最近のヘッドのラインナップを見てると、
MPって、とくにミッドプラスを意味していなくて、
単純に、PRO→MP→S→MP LITE
と言う感じで重さ、スペックを表す単なる記号みたいな意味合いになってきてますね。
面の大きさだけで考えたら、全部ミッドプラスやないか!(笑)
ということになってます。
だいたいPROが一番重たいハードスペック。
MPが一般向け。
Sは少し軽い、女性向け。
MP LITEはかなり軽いライトスペック。
ところが、プレステージに関してはMPが最も重く、最も扱いが難しいハードスペックとなっています。
ここはちょっと注意が必要なところです。
プレステージPROに関してはまた別の記事で取り扱ってみたいと思います。
その昔はプレステージMIDというのがあって、こちらは93平方インチ。
これを使う選手も多かったんですよ。
ヘッドの契約選手と言えばプレステージMIDという時代がありました。
ゴラン・イヴァニセビッチ選手とか、かっこよかったんですよねー。
今の若い子は知らないか(笑)
ところが、93平方インチというラケットは、今ではほとんど見なくなりましたね。
かつては三種の神器と言って
①プリンス グラファイト
②ウィルソン プロスタッフ
③ヘッド プレステージ
がプロ使用率が高いモデルだともてはやされた時代がありました。
プリンスのグラファイトを除けば、みなラケットフェイスが小さく、ボールの飛びが抑えられたモデルでした。
三種の神器については、こちらの記事を参考にしてください。
今では、三種の神器なんて話は、昔ばなしと同じです。
金太郎とか、一寸法師の話と同じようなもんです。
そんなことはどうでもいいんで、レビューいきましょう。
プレステージの特徴!
何と言っても、フルキャップのグロメットが特徴的。
フルキャップというのはグロメットがトップだけでなくサイドも覆っている状態。
この写真は旧モデルのデザインのプレステージですが、プレステージというのは、代々このフルグロメットなわけです。
これによりラケット面全体のブレが少なくなり、面安定性が増すということです。
さらには18×20というストリングパターンも、ラケット面の安定につながっています。
ストリングパターンの違いについてはこちらの記事を参照してください。
他のラケットにはない、比類なき面安定性。
それがプレステージシリーズ、とくにプレステージMPの大きな特徴です。
実際に打ってみるとどんな感じかというと、ボールを思い切りひっぱたいても、飛びすぎたりせず、コートにボールがおさまる感覚。
スピンのかかり具合は、やはり16×19の一般的なストリングパターンのラケットに比べるとやや少なくはなります。
グリグリのトップスピンで攻める選手ではなく、フラットドライブで攻めるタイプのプレーヤーや、手堅くミスを少なく守るタイプのプレーヤーなどに向いたラケットだと思います。
で、そんな手堅い守りの選手が実際にツアーでも使っています。
ジル・シモン選手が有名ですね。
ジル・シモン選手については先日記事を書きましたので、ぜひこちらをご覧ください。
ジル・シモン選手と言えば、鉄壁の守り。
まさに、このラケットを使うのにふさわしい選手ですね。
マリン・チリッチ選手のラケットも、パッと見はプレステージなのですが、チリッチ選手の場合は塗装のみがプレステージで中身が全然違うっぽいので、あんまりあてにありません。
その辺の大人の事情はまた別の記事でじっくり書きます。
で、他モデルとの比較です。
比較なんでなるべくプレステージMPに近いモデルを探してきました。
同じ18×20のストリングパターンを持つラケットを比較に挙げてみましょう。
ヘッド スピードプロ
ジョコビッチ選手モデルとして有名ですね。
プレステージに比べると、その名の通りボールスピードが出やすく、回転のかかりもプレステージよりはやや良いです。
スピードプロにはプレステージMPのような「しなり」はあまりないです。
コントロールはプレステージがやや上ですね。
攻めていくならスピードプロ。
鉄壁の守りで、ミスを減らすならプレステージMPと言った印象です。
グラビティ プロ
グラビティプロは、アレクサンダーズベレフ選手のモデルとしてヘッドが新たにラインナップに加えたモデル。
ヘッド社が一人の選手に向けて新たなラケットを開発するなんて、ジョコビッチ選手のスピードシリーズ以来のことではないでしょうか。
それだけアレクサンダーズベレフ選手には次世代のチャンピオン候補としての期待がかかっているということでしょうね。
グラビティプロはプレステージMPよりもさらに薄い20mm均一のフレームでしなりを感じますが、打感としては、プレステージの方が柔らかい感じがすると思います。
グラビティって、いいんですけど、やっぱりフレーム自体はかなりハードですよね。
同じ18×20のストリングパターンなのですが、グラビティプロって、ボールを飛ばすのに、結構スイングスピードがないと苦しいかもしれません。
やはり伝統のロングセラーモデル、ヘッド プレステージMPには、ボールの飛びを抑えつつも、最低限のパワーを持たせるという、絶妙なバランスが仕掛けられているのだと思います。
いかがでしたでしょうか。
HEAD PRESTIGE MP
これを真の意味で使える方は、本当にトップの一握り。
あなたは使いこなせますか?
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