この講座は、
「読むテニスの教材」として、
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などを紹介していきます。
今回はちょっと残念なニュース。
いよいよ2020年の全米オープン開催間近となってきたという記事を書いたばかりだったのですが、
衝撃的なニュースが入ってきました。
錦織圭選手が新型コロナ陽性反応ということで、全米オープンの前哨戦となる大会を欠場するとのこと。
Big kudos to @keinishikori, @Daria_gav and @naomiosaka. 👏#TeamMaskhttps://t.co/8bOoCebSll
— TENNIS (@Tennis) July 27, 2020
また、全米オープンに出場できるかどうかもわからないということになりました。
比較的軽症とのことですが、復帰への道筋に、また大きな試練が立ちはだかることになりました。
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彼にとっては非常につらいことだと思いますが、目の前の全米オープンよりも、今は体を万全な状態に回復させることを優先して欲しいと願っています。
感染者の一部にはコロナウィルスの後遺症などの話も聞きます。
肺などに後遺症が残るようだと、アスリートとしては非常に苦しい状態になってしまいますから。
新型コロナウイルスに関しては、ジョコビッチ選手が以前感染し、非難を浴びていました。
ジョコビッチ選手の場合は、その感染予防対策がずさんだったことで非難を浴びたという経緯があるのですが、それでも、不幸にして感染した人に対して非難を浴びせるような考えはいかがなものかと思います。
ましてや、今回の錦織圭選手の場合、当然アスリートとして必要な感染予防対策を講じた上でのことでしょうから、一般人がとやかく非難する筋合いは一切ありません。
今はただ、錦織圭選手が一刻も早く無事に回復し、また元気な姿を見せてくれることを願うばかりです。
試合どうこうよりも、命や健康の方がずっと大切ですからね。
一方の、ノバク・ジョコビッチ選手はその後回復し、今回の全米オープンにも出場を表明していましたが、プロスポーツ選手や芸能人など、有名人の感染が次々と明らかになっていってる現在。
新型コロナウイルスの問題は特定の一部の人だけの問題ではないということを改めて感じさせられます。
この様子だと、全米オープンテニスも開催が本当にできるか微妙なんじゃないかと個人的には思っています。
ウインブルドン選手権は中止になってしまいましたからね。
テニスファンとしては、もちろん、試合が開催されるのを心待ちにしていますが、何よりも大切なのは、選手たちの安全です。
選手たちや、その周りの人々、すべての関係者に危険が及ぶのであれば、開催中止もやむを得ないのではないかと思っています。
人命に優先するスポーツイベントなどあろうはずもないですから。
さらに付け加えて言うと、スポーツ選手って、一般人よりも感染症のリスクって高いんですよ。
そんな話を次の項目でしますね。
アスリートは感染症に弱い。
そう書くと、え?
あんなに鍛えているのに、体強くないの?
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そうではないのです。
あんなに鍛えているから、弱いのです。
世界トップのアスリート、彼らのするトレーニングのハードさは、われわれ一般人の想像を絶する世界。
普通の人間なら、たった1日で逃げ出したくなるような厳しいトレーニングを、何年も続けて自らを追い込んできたからこそ、彼らは世界のトップでいられるのです。
その忍耐力・精神力は尋常ではありません。
しかし、そのような追い込み方をすれば、当然、体は悲鳴を上げます。
体を強くするためには、まず厳しいトレーニングで体を限界まで追い込み、
「脳が今の体のままではダメだ。」
と感じて、体をより強く作りかえるようにならないといけません。
これがトレーニングの基本的な考え方です。
しかし、限界まで追い込まれた体は、免疫力が下がり、弱り切ってしまうので、細菌やウイルスにそのような隙に付け込まれてしまいやすくなるのです。
そのため、アスリートは、一般人があまりかからないようなレアな感染症にかかったりすることもあります。
わりとテニスの選手が感染するのが、ウイルス性の単核球症。
この感染症に苦しんだ経験のあるテニス選手は男女ともにかなりの数にのぼります。
また、インフルエンザなどにもわりと感染しやすいんですよね。
実際、錦織圭選手も過去にインフルエンザになったりしていましたね。
そういうのを聞いて、アスリートなのに体調管理ができていないとか、とんちんかんな批判をする人がいるのですが、そういう人は今お話したようなことが全く理解できていない人なのだろうと思います。
残念でなりませんね。
いかがでしたでしょうか。
錦織圭選手の新型コロナウィルス陽性反応というニュースには、多くの人が衝撃を受けたと思いますが、とにかく彼の回復を願いましょう。
何事もなかったように全米オープンのコートに立ってくれていることを願う気持ちはわかりますが、そんな期待を錦織選手に押し付けてはいけません。
私個人としても、錦織圭選手であれば、「大逆転の錦織」と呼ばれるように、絶体絶命のピンチからフルセットギリギリで勝利するような精神力を見せてくれるのではないかと思っていますが、その精神力は、無理してコートに立つことではなく、自らの回復のために見せて欲しいと願うばかりです。
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