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今回はラケットの話です。
東京オリンピック初戦にて、アンドレイ・ルブレフ選手から見事な勝利をおさめた錦織圭選手。
次戦の対戦相手はアメリカのマルコス・ギロン選手ということですが、
あまりなじみのない選手なので、調べてみました。
マルコス・ギロン選手
.@marcos_giron93 is finding his groove again at the @Sav_Challenger #ATPChallenger. Read: https://t.co/hlc84Vd4I0 pic.twitter.com/D0f69paSMG
— ATP Challenger Tour (@ATPChallenger) May 4, 2017
生年月日:1993年7月24日生まれ
(東京オリンピックでの錦織圭選手との対戦直前に28歳を迎えたわけですね。)
出身地:アメリカ カリフォルニア州
身長:180cm (190cm台がゴロゴロいるツアーの中では小柄な方ですね。)
プロ転向:2014年
出身校:カリフォルニア大学ロサンゼルス校
(多くのトッププロがジュニア上がりですぐプロになるのに対して、ギロン選手はカレッジテニスを経ているんですね。)
マルコス・ギロン選手の使用するラケットはこちら。
ヨネックス VCORE95
ヨネックスを使っているんですね。
ちょっと日本製品を使っているというだけで、親近感がわいてしまいました。
同じアメリカの選手でも、スティーブ・ジョンソン選手や、
フランシス・ティアフォー選手など、アメリカの男子選手にもヨネックスユーザーはチラホラ。
ヨネックスは最近海外の選手にも大人気なんですね。
海外でも、ヨネックスのラケット性能の評価は非常に高いものがあります。
先に乗せたTwitterの画像では、VCORE PRO97を使用していましたが、
現在はVCORE95を使用している模様です。
ギロン選手の使用するラケットであるVCORE95は、
カナダのスーパースター、デニス・シャポバロフ選手のモデルでもありますね。
デニス・シャポバロフ選手モデルについてはこちらの記事をご覧ください。
また、表向きはVCORE PRO97を使用していると言われるスタン・ワウリンカ選手も、
そのラケットの中身は、VCORE95の旧モデルだったりします。
VCORE95は男子のトッププロの支持が厚いラケットですね。
スタン・ワウリンカ選手の使用するラケットについてはこちらの記事をご覧ください。
ちなみに、ラケットのグリップ部分には、定番のトーナグリップが巻かれていますね。
さて、マルコス・ギロン選手の使用するストリングですが、
かつてはソリンコのストリングを使用していたようです。
ストリングに入れたステンシルマークに、ヨネックスのロゴだけでなく、
丸いロゴが見られました。
Former NCAA champ Marcos Giron captured the BNP Paribas Challenge to get a #BNPPO17 qualies WC, beating Evan Song 7-5 6-3. Congrats, Marcos! pic.twitter.com/JraoUmnJZv
— BNP Paribas Open (@BNPPARIBASOPEN) March 5, 2017
そのロゴはソリンコのものですね。
ソリンコと言えばハイパーG
このハイパーGは、いわゆるスピンガットと言われる多角形ストリングの中でも、
特に評価の高いストリングになります。
多角形ストリングについてのまとめはこちらの記事をご覧ください。
ソリンコの契約時にギロン選手が使用していたストリングが何であったか、
よくわかりませんでした。
ハイパーGを使っていたという情報もあったんですが、
画像では黄色っぽいストリングを使っているようなので、
ハイパーGではなさそうな気もして、、、
ところが、最近のギロン選手の画像を見ると、
ストリングに入れられていたソリンコの丸いステンシルマークが消え、
ストリングのカラーが、黒か灰色っぽいカラーになっています。
これは、ストリングもヨネックスになった可能性が高いと見ています。
ブラックやアイアングレーといったカラーリングからすると、
ストリングはおそらくこれではないでしょうか。
ヨネックス ポリツアーストライク
あるいはポリツアースピンのブラックだったりするのでしょうか。
もともとソリンコを使っていたということは、
このような多角形ストリングも好みかもしれません。
実はマルコス・ギロン選手、自分のラケットについて、海外のとあるサイトで赤裸々に語っていました。
プロの選手が、自分のラケットのカスタマイズ事情についてこんなに詳しく話すことはないと思って興味深く拝見しました。
その内容の大筋を訳して載せておきますね。
「最高のパフォーマンスをしたきゃ、正しい道具を使うことが不可欠だ。ジュニアの頃からラケットのストリングがよく切れて、試合中にラケットを取り換えることがよくあった。ところが、同じラケットの同じグリップのものなのに、全然感触が違うことがよくあった。よくよく調べると、ラケットによって12gとか15gも重さが違うなんてことがあった。わずか数グラムの違いがゲームの行方を支配するにもかかわらずだ。大学でテニスをするようになってからは、より強い相手と戦わねばならなかった。そこで自分のラケットに必要なパワーを求め、少しずつ重さを足していった。ラケット自体を別の物に変えるのは嫌だったからね。しかし、とうとう2018年のシーズンオフでお気に入りのVCORE97からラケットを変えたときに、ストリングの間隔が広いものにしたら、パワーは出た半面、コントロールが失われてしまった。また腕の痛みを抱えていたから、柔らかいラケットを求めるようになっていたのもあって、ラケットのカスタマイズを専門知識を持つスタッフに依頼したんだ。そしたらラケットの重さを330gから320gに落とすことになって、パワーや安定感は少しなくなった反面、その辺はグリップサイズの変更で補った。ラケットのウエイトを軽くした分、スイングスピードは上がり、適切なスピンがかかるようになって、パワーとコントロールを両立した自分にとって完璧なラケットが完成した。自分に合った仕様のラケットを探すのは大変なことではあるが、自分のプレーのレベルを引き上げたいならそいつは不可欠だな。」
という感じだそうです。
翻訳はテキトーですが、大体の意味が通じればオッケーだと思ってるんで許してください。
そんなわけで、市販のVCORE95よりはやや重たい状態にカスタマイズされているものの、
重ければ重いほどいいみたいな考えではないようですね。
ジョコビッチ選手なんかは非常に重たいラケットを使っているようですが、
プロの選手でもカスタマイズは様々なようです。
いかがでしたでしょうか。
ヨネックスのステンシルマークを入れている選手でありながら、
ヨネックスの公式ホームページにも情報が見当たらない日陰のギロン選手。
そんなわけで、海外のサイトをいろいろ見て情報収集するしかなかったのですが、
今回のオリンピック錦織圭選手との対戦で大きな注目が集まっています。
最後にギロン選手の使用するギアをおさらい。
YONEX VCORE95
YONEX ポリツアーストライク
トーナグリップ
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