最新版!YONEX VCOREシリーズとEZONEシリーズを比較レビュー まとめ

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はじめに

 

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今回はラケットの話です。

 

YONEXの超人気シリーズVCOREとEZONEについて書きます。

過去にも比較の記事を書いたりしてきましたが、

YONEX VCOREとEZONEどちらがいい?

この記事も書いてからずいぶん経ったため、

今回改めて最新版のレビュー記事を書いてみたいと思います。

 

これから新たにどちらを買おうか迷っている方や、

VCOREからEZONEへの乗り換えを考えている方、

逆にEZONEからVCOREに乗り換えを検討されている方、

何かのヒントになればと思います。

 

今回は、男性の中級者・上級者や、

女性の上級者向けのラケットとして考えられる

5機種をまとめてレビューしてみたいと思います。

VCORE95

VCORE98

VCORE100

EZONE98

EZONE100

の5機種です。

 

では順に紹介していきます。

 

VCOREシリーズ

 

VCOREシリーズ

一昔前からツアーモデルラケットとして存在していますが、

極薄フレームのハードスペックというわけではなく、

程よいフレーム厚で、パワーとコントロールを両立する人気シリーズです。

なんせこの赤のデザインは強そうでかっこいい。

 

YONEXにおいて、極薄のフレーム厚でハードヒッター向けラケットは、

VCORE PROシリーズという棲み分けがされているので、

わかりやすいですね。

 

① VCORE95

スペック詳細はこちらのリンクからどうぞ。

 

デニス・シャポバロフ選手モデルとして有名なこのラケットですが、

デニス・シャポバロフ選手の使用するラケット・ガット・ウェア・シューズ

実はあのスタン・ワウリンカ選手が使うラケットも、

どちらかと言えばこのVCORE95に近いと考えられます。

 

重さは全然違いますけどね。

そんなマニアックなお話はこちらの記事からどうぞ。

スタン・ワウリンカ選手の使用するラケット

それはさておき、

ひとまずVCORE95を打った感想を書いておきますね。

まず驚くのはそのスイートスポットの広さ。

いや、もちろん95平方インチのラケットですから、

それなりにスポットは小さいですよ。

ところが、このVCORE95は、

それをほとんど感じさせないラケットなのです。

YONEX独自の四角いアイソメトリック形状のフレームに寄るとも考えられますが、

単純にこのラケットのほどよい振動吸収性能が、

オフセンター(芯を外して打ってしまうこと)の打球時でも、

衝撃をうまく緩和してくれてるおかげなのかもしれません。

 

これが似たような他のラケットだと相当ハードに感じるんですけどね。

例えば、ウィルソンの95平方インチや、

ヘッドの95平方インチのラケットを使うと、

明らかにスイートエリアは狭くなってシビアな感じがするんですけども、

YONEXにはそれがない。

競技志向の強いラケットでありながら、

かなり扱いやすいラケットになっています。

 

例えば今までピュアドライブやピュアアエロのような、

100平方インチのいわゆる黄金スペックのラケットを使っていたプレーヤーであっても、

乗り換えは容易ではないでしょうか。

 

先に紹介したスイートスポットも100平方インチのラケットと遜色ないほどですし、

ボールの飛び自体も厚みのあるラケットほどではもちろんないものの、

十分なパワーを感じられます。

 

その上、がっちりホールドが効いて、

ボールの飛びすぎを気にすることなくハードヒットできる。

パワーを活かしてゴリ押しできるような方であれば、

このラケットの優位性を思い切り享受できると思います。

 

最近私の周りでもウィルソンの錦織圭選手モデルから乗り換えたプレーヤーがいます。

彼のレベルは県でもトップクラスのレベルですが、

その彼いわく、スイングスピードが上がって、スピンも増えて、

よりストロークの質が上がったという話でした。

 

95平方インチのラケットで、

これほどスピンがかかりやすいモデルというのはなかなかないんじゃないかと思います。

スピンに特化したラケットとなると、

どうしてもある程度フェイスサイズは大きくなりますからね。

バボラのピュアアエロとかね。

 

YONEXのラケットの良さは、

小さいフェイスサイズでありながらも、

大きなフェイスサイズのラケットに負けないスピンのかかりやすさにあると思います。

 

② VCORE98

スペック詳細はこちらのリンクからどうぞ。

 

男性であれば、中級レベルに至らなくても、

はじめから間違いなくこれを買っておけば安泰というバランスの取れたラケット。

これからテニスを始めるという初心者であっても、

決して使いにくいということはありません。

 

やはりスピンのかかりは抜群にいいですね。

VCOREシリーズというと、

昔は、カーン!とボールが弾き飛ばされるようなイメージだったんですが、

最近のVCOREはボールを少しホールドして飛ばしてくれるような感覚で、

ほどよい食い付きからボールにスピンがしっかりかけれるラケットになりました。

その意味では、昔別の記事でも書きましたが、

EZONEシリーズと接近してるような感があります。

 

ただ、そこはやはりパワーのVCOREシリーズ。

ある程度ボールは乗っかるんですけど、

そこからのボールの飛び出しにはやはりパワーを感じます。

サーブなんかは圧倒的に優位に立てますね。

 

後に紹介するEZONEと比べても、サーブだけで見れば、

このVCOREに軍配かなと個人的には思います。

管理人も現役時代はVCORE98を愛用していて、

この時代だよ。(遠くを見る目)

 

選んだ理由はやはり、

「サーブのときのパワーアシストが欲しかったから」

ということでした。

男子のテニスなので、やはりサーブは大切。

そこで有利な状態を作れるかどうかが非常に大切だと思っていたので、

このラケットはうってつけでしたね。

 

VCORE98というと、西岡良仁選手のラケットというイメージでしたが、

西岡良仁選手の使用するラケット・ガットなどについて

 

最近では、全日本選手権を優勝した中川直樹選手が使い始めたことでも注目を集めていますね。

祝!全日本選手権優勝!中川直樹選手 秋田史帆選手の使用するラケット・ストリング(ガット)

95平方インチのVCOREよりも、圧倒的に使用者が多い、

万人に受けるバランス型のモデルといったところです。

YONEXのラケットが初めてとか、

YONEX使ってみたいけど、どのラケットにするか迷ってるという方は、

まずこのラケットを試してみるべきです。

そこから、95平方インチのラケットにシフトするとか、

100平方インチのラケットにシフトするとかもアリですね。

 

③ VCORE100

スペック詳細はこちらのリンクからどうぞ。

 

このラケットについては、以前別の記事でも書きましたね。

YONEX VCORE100 ダブルスプレーヤーに愛されるスーパーボレーラケット

 

とにかくボールがスコーンと楽に飛んでくれるダブルスのスペシャリスト向けラケット。

 

もちろん、シングルスでも、

このラケットのパワーとスピンで相手を押してしまえばいいのです。

ただ、シングルスで扱うのは技術がいると感じました。

ボールが良く飛ぶのはメリットですが、

ちゃんとボールにスピンをかける技術がないと、

ハードヒットしてもボールがコートにおさまりません。

どちらかというと、自分からしっかりボールを打っていくプレーヤーよりも、

カウンター気味に合わせて打つタイプの選手に向いているかもしれません。

ところが、女子のトッププロの選手達はこのVCORE100をよく使ってますね。

女子のテニスも今やパワーとスピードの時代。

強烈なボールスピードが出せるこのVCORE100は、

女子の選手たちに最高のチョイスなんだと思います。

 

管理人は現在バボラのピュアアエロを使用しています。

シングルスでピュアアエロとVCORE100を打ち比べるとはっきりとわかるのは、

VCOREの方がずっとアシスト性能が高い、

つまり飛ぶということです。

 

このラケットをシングルスで使いこなせるようになったら強いなーと思うんですけどね。

どちらかと言うと、自分ならダブルスで使いたいラケットに分類されますね。

 

EZONEシリーズ

 

EZONEシリーズ


パワーのアシストが強いVCOREイメージとは異なり、

強靭なしなりとによるホールドで、

スピンの効いたボールが打てるEZONEシリーズ。

この大きなしなりこそが、プロの選手達が求める「ボールを持ってる感覚」を生み出します。

しなりは欲しいけど、VCOREPROほどハードなモデルはちょっとむつかしいかな…

と考えているプレーヤーにはピッタリです。

 

ラケットのシャフト部分はフレームが薄くてしっかりとしなりが感じられるのですが、

ラケットのサイドのフレームには程よい厚みがあり、パワーを出せます。

YONEXらしい打感というと、

先に紹介したVCOREシリーズよりも断然EZONEなんですよね。

VCOREはウィルソンみたいな感じと言ったら伝わるでしょうか、

YONEXの伝統の柔らかさではないんですよね。

そういう意味で、昔からのYONEXファンであれば、

ハマるのは間違いなくEZONEシリーズだと思います。

 

① EZONE98

スペック詳細はこちらのリンクからどうぞ。

 

大坂なおみ選手使用モデルとしてあまりにも有名ですね。

彼女が実際に使っていると言われるスペックはこちらです。

大坂なおみ選手のラケットスペックについて

トッププロなので、もちろんカスタマイズされたパーソナルラケットを使用しているわけですが、

大坂なおみ選手のラケットは市販のモデルと大差がないと言われています。

YONEXの市販品の品質の高さを物語ってますね。

 

男子のトッププロや、これから期待されるジュニア選手達の使用率も抜群に高いラケット。

全仏で快進撃!ダニエル・アルトマイヤー選手の使用するラケット

 

その理由は、パワーのあるラケットでありながら、

しっかりとボールをホールドして食いつきが感じられるという点にあると思います。

一般にパワーとコントロールの両立は困難です。

ラケットフレームが大きくしなるということはそれだけ「ロス」が生まれて、

ボールが失速するということになりそうなんですけども、

EZONEは競技レベルの高いプレーヤーが求める適度なしなりと、

そこからのボールの威力を見事に両立させた名器です。

ストロークのコントロールは抜群ですね。

あのニック・キリオス選手も、

自分の武器であるバックハンドのストロークがピンポイントで打てると絶賛!

意外と普通!?ニック・キリオス選手の使用するラケット

 

かつては310gあったこのシリーズのラケットも、

(310gあった頃のEZONE DR98は名器でした)

最近では305gベースになり、

よりスイングスピードが出せるようになっています。

 

② EZONE100

スペック詳細はこちらのリンクからどうぞ。

 

日本のみならず、海外での評価がめちやくちゃ高いラケット。

やっぱりYONEX EZONEの評価はすごい!

ヨーロッパでの評価は結構ガチなので、信用してよいと思います。

 

キャスパー・ルード選手が使用しているということも以前書きました。

ノルウェー期待のテニスプレーヤー キャスパー・ルード選手の使用するラケット・ストリング(ガット)

 

男子の選手で100平方インチを使っているのは珍しいんですが、

ルード選手のテニスを見れば納得。

強烈なスピンのかかった安定のテニスで、

新たにクレーの王者になることが期待されています。

実際に打ってみると、スピンのかかりやすさと、

ラケット面のホールドの長さに驚かされます。

先に紹介させていただいたVCORE100の場合、

ボールが飛び出すスピードが早かったのですが、

EZONE100の場合は、食いついて乗っかってくれるので、

シングルスでのプレーも、非常に快適でした。

もちろんダブルスプレーヤーにとっても、

大きなラケットフェイスでボレーがしやすく、

総合的なバランスであればEZONE100は最高のラケットだと思います。

 

黄金スペックラケットと呼ばれる、

バボラ 黄金スペックラケット三機種を徹底比較!

バボラのピュアドライブやピュアアエロのようなラケットを使われている方で、

「ボールが飛びすぎてしまう」という方は結構多いのですが、

そんな方は一度このEZONE100を使ってみられることをおすすめします。

 

VCOREとEZONE結局どっちがいいの?

 

VCOREとEZONE結局どっちがいいの?

 

これは難しい質問ですね。

冒頭で紹介した比較の過去記事でも書いたのですが、

VCOREとEZONEの感覚が結構接近しつつあるような感じなので…

まあ、使う人によりますよね。

どのラケットに関してもそうとしか言いようがないですけど(笑)

 

これに関して、少し興味深い話があったので、ついでにしときますね。

YONEXの契約プロとして公式ホームページにも登場する

スティーブ・ジョンソン選手が、

かつてのVCOREからEZONEへと乗り換えたのを見て、

ちょっと驚きました。

ジョンソン選手のあのサーブを見ると、

VCOREはうってつけだと思っていたのですが、

あれくらいパワーがある選手だと、

EZONEのほどよいしなりで抑えが効く方がいいのかもしれません。

海外の大型選手達はわりとEZONE98を好んで使いますが、

パワーがある選手はEZONEの感覚が好きなんでしょうね。

よりパワーがある選手はVCORE PROなんでしょうけど、

EZONEのほどよいパワーのアシストとコントロールのバランスは、

プロの選手にとっても非常に使いやすいものなんだと思います。

 

わりと日本人のトップクラスの選手がVCORE98を選んで、

海外のトッププロがEZONE98を使っているような傾向を見ると、

何かそこにはヒントがあるかもしれません。

まあ、統計を取って厳密に調べたわけでもないですが。

EZONEシリーズらしきものを使い始めた望月慎太郎選手の例もありますしね。

訂正 望月慎太郎選手の黒ラケット

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

今回紹介したVCOREシリーズとEZONEシリーズ。

詳しいスペックやテクノロジーにについてさらに知りたい方は、

メーカー公式サイトをご覧ください。

https://www.yonex.co.jp/tennis/

 

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最新版!YONEX VCOREシリーズとEZONEシリーズを比較レビュー まとめ” に対して1件のコメントがあります。

  1. かつお より:

    いつも拝見させて頂いています。
    新VCORE PROの記事も楽しみにしております!

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