バックがうまくなったせいでテニスが弱くなることがある?
バックハンドのストロークが苦手な人、多いですよね。
私もその一人。
バックハンドが上達すれば、もっと勝てるのに
そう思っている人は少なくないはず。
ところが、ある有名なコーチによると、バックがうまくなったせいで弱くなってしまう選手が結構いるらしいんです。
どういうことか?
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それは、バックハンドがうまくなったことにより、
フォアハンドに回り込むことをやめてしまうようになるからなんです。
フォアに必死で回り込んでいた球を、バックであっさりと返してしまうようになった選手。
それまではいつでも、苦手なバックハンドを避けてフォアに回り込もうと、ボクサーのように軽快なフットワークをしていたのに、足が止まってしまい、バックハンドもフォアハンドも均等に打つようになってしまった選手。
それでは勝てません。
トッププロの動画を見ていると、トップの選手ほど、回り込みのフォアハンドを多用して、より攻撃的にプレーしようとします。
そう、トッププロって、めちゃくちゃ走り回ってるんです。
コートを「右側と左側」というふうに単純に二分割すれば、フォアで打つボールと、バックで打つボールは半々になります。
が、トップの選手の感覚は、もしかしたら「7割ぐらいフォア」というような感覚かもしれません。
(フットワークのいい選手は8割くらいフォアと思ってるかも。)
なまじっかバックが打てるようになって、回り込むことをサボるようになってしまった選手。
得意なはずのフォアでさえ、足がサボり始め、躍動感がなくなり、一歩目が遅れ、威力が落ちてしまうということが、往々にしてあるようです。
おわかりでしょうか。
厳密に言うと、「バックハンドがうまくなったせいで弱くなった」のではありません。
バックはもちろん練習してうまくなるべきものです。
大事なことは、バックハンドがうまくなっても、決してフォアハンドへの回り込む手間を惜しむなということです。
回り込みにはフットワークが必要です。
フットワーク、フットワーク、フットワーク。
テニスはこれに尽きます。
よくよく吟味あるべきものなり。
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