左手を使うことの意味 追記2017年10月1日
今回はフォアハンドについての記事です。
フォアハンドのストロークの威力をもっと上げたいという方、必見です。
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右利きを前提に書きますね。
「左手を出してフォアハンドを打ちましょう」
とよく言われると思いますが、これはなんのためでしょうか。
ボールとの距離感をつかむため。
正解です。
フォアハンドでも、サーブでも、スマッシュでも同じなんですが、左手を出しておくことでボールとの距離感はわかりやすくなります。
よくテニスコーチが使う表現としては、
「左手がボールとの距離を探るレーダーの役割をしますよ」
っていうあれですよね。
そのために左手が重要であるということはもちろんですが、意外と忘れがちな、あるいは、知られていない左手の役割を以下で解説します。
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左手を出してボールを打つもう一つの意味。
それは、左手を「自分の体に引きつける反動」を利用してボールを打つということなんです。
じゃ、ちょっとこれを読んでる方、「左手を体に引きつける反動」ってのを体感してみましょうか。
①まず立ってみてください。
②足を肩幅より広くとります。
③少し腰を落としてください。
④左手を片手で「前ならえ」をするように出してみてください。
⑤そこから左手を体に勢いよく引き寄せながら、右手でパンチをしてみてください。
これは空手の「正拳突き」というやつですね。
今度は左手をダラリと下に垂れ下げたままパンチをしてみてください。
威力は全く違いますね。
左手をだらりとさげたまままパンチをしてみたところで、そんな腰が入っていないパンチは全然威力などないんです。
そう、これが左手を使う効果なんです。
競技は違いますけども、格闘技でのパンチはこのように引く動作から力を生み出します。
ボクシングの選手なんかは一流になると、背中の筋肉が隆起するような体つきをしていますが、これほど背筋が発達するのは引く動作をいかにたくさん使っているかということです。
引く力が強くないと、いいパンチは打てないのです。
テニスでも一緒ですよ。
強烈なパンチを浴びせるようにしてボールを打つ現代のパワーテニスにおいて、左手なしでフォアハンドは語れません。
「テニスをしているのはラケットを持っている手だけではない」ということを忘れないようにしましょう。
これはサーブについても同じことが言えるのですが、良いサーブを打てる選手というのは、トスアップをした後に左手がきちんと上に上がっています。
この左手が早く下がってしまうと、いいサーブは打てないんですね。
サーブも「引く動作」を意識できるかどうかがとても大事です。
よくよく吟味あるべきものなり。
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