テニスで理想の体脂肪率・体重
前回テニスの筋トレについてお話させていただいてんですが、
今回はその続き。
よく受ける質問に、
「テニスでは体脂肪率どれぐらいだったらいいんですか?」
というものがあります。
これは私も現役選手時代にずっと考えていました。
で、それを世界的なトレーナーさんにお聞きしたところ、
こんな答えが。
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「まずは毎日毎日、全力でテニスの練習をする。そして、暴飲暴食をしないで当たり前の食事をする。そしたら、テニスに必要な体脂肪率、体重になっているはずだ。」
という趣旨の答えをいただきました。
ようするに、体脂肪率7パーセントとか、その数字をめがけてトレーニングしていくこと自体が間違いということです。
これには私も目から鱗だったんですよね。
人間の身体は環境に合わせて変化します。
筋トレで筋肉がつくというのは、体が「変化しなくては今の環境に耐えられない」と判断するからです。
筋肉だけではありません。
強い日差しを浴びれば、日に焼けて黒くなって肌を守ろうとしますし、毎日手に何か持って使っていれば、タコができたりマメができたりというのも体の変化です。
毎日毎日競技に没頭していれば、毎日毎日競技をする環境に合わせて、体が変わっていきます。
その自然の変化に身を任せればいいのです。
私の場合は体脂肪率10パーセント前後で落ち着きました。体重も64キロ前後で全く変わらなくなりました。
それで良かったんだと思います。
これに対して、毎日毎日筋トレを繰り返すだけだとどうなるか。
答えは簡単。
筋トレに適した体ができるだけです。
もちろん私は筋トレ自体を否定しているわけではありません。
世界のトップ選手はみな筋トレをしています。
ただ、それは専門的なトレーナーがついて、競技に必要な筋トレを選りすぐってやっているからこその話です。
素人にマネできるものではないと思ってます。
競技は違いますが、サッカーのスーパースターにブラジルのネイマール選手がいますが、
彼は175センチ、65キロ程度だそうです。
海外のサッカー選手には180センチ、80キロをゆうに超えるガタイのいい選手がたくさんいるわけで、その中で見ると、ネイマール選手は極めて華奢に見えるんですね。
ましてや、テニスと違ってフィジカルコンタクト(体と体が接触すること)のあるスポーツです。
ネイマール選手には、「65キロなんて体重ではダメで、もっと筋トレをして体重を上げるべきではないか」という意見があるそうです。
ところが、かつてのスーパースター、マラドーナ選手はこう言っているそうです。
「彼はボディービルダーではない。よきフットボーラーであれば良いのだ。」
さすがですよね。
テニスだって同じです。
よきテニスプレーヤーであれば良いのです。
ではまた。
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