バボラ(Babolat) ピュアアエロ2019 最新レビュー

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はじめに

 

どうも。管理人の山口泰弘です。

今回はラケットの話です。

最新作のバボラ、ピュアアエロ2019

ついに私の手元にも届きましたので、実際にじっくりと2ヶ月ほど打ってみた感想を書いてみたいと思います。

 

 


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ピュアアエロ 2019 概要

 

今回私が使ったのは、いわゆる黄金スペックのラファエル・ナダル選手使用モデル。

重さ 300g

バランス 320mm

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もはや王道とも言ってもいいくらいの選手向けモデルですね。

中厚なのに、ボールをひっぱたくように思い切ってスイングできるモデル。

世界のトッププロの多くが使用するモデルというのもうなずけます。

ここが新しい!!!

 

今回のピュアアエロの新しくなったポイント

一番のウリはこの部分でしょうね。

シャフト部分に剛性の違う素材をいくつか重ねることで、独特の打感を生み出したということ。

これにより、ピュアアエロを使う層のユーザーにとって、とても気持ち良いフレックスに設定されているのだとか。

 

たしかに実際に打ってみると、その絶妙なボールの食いつきに驚かされました。

中厚なのに、ボールがすぐに飛んでいくのではなく、手元でグッとボールが乗っかってくれる印象でした。

前作と比べても、また現行のピュアドライブと比べても、コントロールはより優れているのではないかと感じました。

 

もう一つは、コアテックス(振動を吸収するパーツ)が、フレームのサイド部分に移行したということ。

この部分ですね。

以前のピュアアエロはシャフト部分にコアテックスが配置されていたんですが、今回からはこのフレームのサイド部分に搭載されているとのこと。

 

なんでも、メーカーでたくさんのユーザーに実際に打ってテストしてもらって、この場所がいいと決めたそうです。

いろんな場所にコアテックスを入れて試打した結果、最も多くのユーザーに支持されたのがこの位置にコアテックスがあるモデルだったそうです。

 

コンピュータ、AIが決めるのではなく、最後は人間の感覚を通じて判断する。

使うのはあくまでも人間ですからね。

 

では、実際コアテックスがフレームサイドになったことでどうなったかというと、私が試打した感覚では、今回のピュアアエロは非常に柔らかさがあるなと感じました。

打っても「痛い」という感覚がほとんどないんですね。

中厚でしっかりしたフレームだと、ともすると「キーン」という金属っぽくて硬いイヤな打感になりやすいんですが、今回のピュアアエロはそんな感じがしないなという印象でした。

 

メーカーが語らない部分

 

さあ、今まで書いたことは、ピュアアエロがお好きな方ならもうすでにご存じでしょう。

発売前から多くのサイトでレビューが書かれていたり、実際に打ってみたという動画も多数ありました。

また、バボラさんの担当者さんが商品の説明をする動画もいくつか拝見しました。

 

この記事ではそこで語られていなかった部分について言及してみたいと思います。

選手またはコーチとして実際に使ってみた立場から、このサイトならではの視点を提供することができればと思っています。

 

まずはこのグロメット、よく見てくださいね。

この写真がピュアアエロ2019のもの。

そして、こちらは前作のグロメット。

前作のグロメットは本当に凹凸が完全になくなるようなフォルムだったんですね。

その意味では前作の方が、空気抵抗をなくすというコンセプトにはよりマッチしていたのになーとは思います。

 

ただ、この前作のグロメット、ストリングを張る立場からすると厄介で、決まった方向から横糸を通し始めないと、正しくストリングを張れないのです。

したがって、下の写真のように、前作のフレームにはどちらからストリングを張るべきかという案内がご丁寧に書かれています。

写真からは小さくて見えづらいかもしれませんが、

“SHORT SIDE”

と書かれています。

 

これに対して、今回のピュアアエロ2019については、どちらから糸を通しても関係ありません。

ストリングを張る立場としては、どこから糸を通すかという問題について神経過敏にならなくて済むという視点ではありがたいんですけどね。

一方で、より完ぺきな空気抵抗の排除というコンセプトを貫いてほしかったなーという気持ちも半分あります。

 

ピュアアエロ2019のグロメットはピュアドライブ2018のグロメットとほぼ同じような作りです。

それでも、グロメットからストリングが外に飛び出ていないので、空気抵抗は少ないと思われます。

あ、あとこのピュアドライブの写真のようにグロメットの一部がくびれているのはピュアアエロ2019においては採用されていません。

くびれている部分が一番地面と擦れて、オムニコートの砂が入り込みやすい部分なのですが、やはり、ここは一番地面とぶつかる部分なので、グロメットなしではまずいという判断なのかもしれません。

 

余談ですが、前作のような凹凸のないグロメットはYONEXのEZONEがまさにそんな形状という感じですね。

こんなにあからさまに真似して大丈夫なの?(笑)

 

実際に使ってみた感想

 

さて、私が実際に打ってみた感想です。

先述のように打感としては非常に柔らかい印象です。

前作のピュアアエロが「カキーン」とボールを飛ばすような感覚だったのですが、今回のピュアアエロはグッとボールをつかむような感覚があります。

 

そう聞くと、ストロークがしやすそうだなと思われるでしょ。

もちろんストロークはしやすいです。

 

ただ、現在ピュアドライブを使用している私が一番に感じたのは、

とにかくボレーがめちゃくちゃしやすい

ということでした。

ピュアアエロと言えば、グリグリのスピンプレーヤーに向いているラケットという印象だったので、ここは一番意外だったポイントですね。

ダブルスのトッププレーヤーにこのピュアアエロ2019の愛用者が多いというのもうなずけるなという感じでした。

 

次にメーカーの担当者さんも言われていましたが、

ショートクロスが打ちやすい。

これはたしかにそう言えるレベルです。

ただそれは、スピンがよくかかるからではなく、単純にピュアドライブよりも飛びが抑えられているからではないかと私は思いました。

 

ピュアドライブは自分が思っている以上の球が打てるという印象なのですが、ピュアアエロは良くも悪くも、自分が打った通りの球が飛びます。

そのため、ショートクロスなどきわどいところを狙うには非常に適しているのではないかと思います。

スピンのかかりやすさについては、ピュアドライブ2018も非常によくスピンがかかるラケットなので、ピュアアエロの方がピュアドライブ2018と比べて、劇的にスピン量が増えるということはないのかもしれません。

ただ、ピュアアエロの方がしっかりと速いスイングでボールを打っていくような設計のラケットなので、その分スイングスピードを上げて打てば、スピン量は増えるでしょう。

その意味ではピュアアエロの方がスピンに向いてるのは間違いないと思います。

 

と、あれこれ考えながら試打していたのですが、トータルで考えて、私は現在もピュアドライブを使っています。

レッスンで球出しをするのが楽だからです(笑)

選手ならピュアアエロを選びますね、間違いなく。

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ここが惜しい

 

さて、今回のピュアエロ、非常に優れた作りなのですが、「惜しい!」

と思えるポイントを一つだけ。

なんでもかんでもベタ褒めしてると、逆に信用されないかなと思うので(笑)

このラケット表面のブツブツ。

写真からは分かりにくいんですが、ラケットの表面に小さな突起があるんです。

おそらく空気抵抗を考えての設計なのでしょう。

 

これはピュアドライブ2018からこっそり採用されているテクノロジーなんですが、私の周りでの評判は今一つ。

ピュアドライブ2018のレビューでも書いたことなんですが、

https://mindtennis.net/2017/11/06/racket-4/

ようするに、ラケットの表面が凸凹していると、表面に何かを張り付けることはできないわけです。

 

ピュアドライブ2018はシャフト部分の内側にもこのブツブツがあって、

テンションシール張れないじゃないか!

 

となっていたんですが、今回のピュアアエロ2019はその部分が解消されています。

この通り、シャフトの内側にブツブツはありません。

ただ、選手によってはフレームの内側にたくさんの鉛のテープを張り付けて、ラケットをカスタマイズしたいという人もいるでしょう。

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こういったツールを使うことはできないということですね。

その意味で、このラケットの唯一の弱点は「拡張性のなさ」ということかもしれません。

ラケットをあれこれいじってカスタマイズするのが楽しみだという方にはおすすめできません。

 

ただ、このラケットのトータルのバランスを考えれば、もうカスタマイズなど必要ないのかもしれません。

素人が、この完ぺきな設計のラケットをいじるんじゃねーよという、メーカーからのメッセージなのかもしれませんよ(笑)

 

まとめ
 
 
さて、いかがだったでしょうか。
 
今回のピュアアエロもトータルで見て、非常に優れたラケットです。
 
おすすめですので、ぜひ試してみてください。
 

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よくよく吟味あるべきものなり。

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