「ザギトワの衝撃」から学ぶ
平昌オリンピックも終わってしまいましたね。
オリンピック選手から学ぶという記事をいくつか書いていたので、そちらもぜひご覧ください。
さて、今回の記事で取り上げるのは女子フィギュアスケートのザギトワ選手です。
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女子フィギュアスケートで金メダルを取ったザギトワ選手。
その圧倒的なスコアに世界中が驚かされました。
「ザギトワの衝撃」
あるメディアはこのように表現しました。
それほどまでにザギトワ選手の勝利はインパクトのあるものでした。
なぜザギトワ選手の勝利が衝撃的だったか。
その理由はその演技のプログラム構成にあります。
後半にジャンプをすると加点されるというルールを見事に利用し、前半はジャンプなし。
後半にたたみかけるように、一気にジャンプをしまくるという内容。
これには一部から強い批判がありました。
「前半がスカスカな内容の演技は芸術性に欠ける」などというものです。
しかし、これは全くのおかどちがい。
そのような批判をするのであれば、そんな内容で勝てるルールを作ったスケート連盟にするべきなのです。
このルールのもとで勝利したザギトワ選手とその指導者はやはり見事なのです。
「ザギトワの衝撃」
他の選手や、他の選手の指導者はなぜ後半にジャンプを集めるというやり方に気づかなかったのでしょうか。
私からすると、そっちの方がよほど「衝撃」です。
いかがでしょう。
このことからお分かりいただけるかもしれませんが、勝負に必要なのはいつも正々堂々ということではないのです。
時として、生き馬の目を抜くような「狡猾さ」も勝利には必要なのです。
正々堂々と言葉で言うのは美しい。
スポーツマンシップにのっとり。もちろんそうあるべきです。
しかし、正々堂々と戦ったら馬鹿を見る場面ではあえて正々堂々と勝負する必要などないのです。
ちょっと歴史をさかのぼってお話させていただきます。
蒙古襲来(笑)どんだけさかのぼんのよ(笑)
鎌倉時代の武士たちは戦の前に必ず名乗る。
「やあやあ、我こそは、、、」
その間に日本語なんか一切通じないモンゴル人たちに火薬(当時は「てつはう」と呼ばれた)で、ちゅどーん!とやられちゃう。
潔く、美しく散っていく死にざまは後世に語り継がれるかもしれませんが、勝利は残せていないわけです。
あなたが欲しいのは、勝利ですか、それとも美しい敗北ですか。
以前にも記事で紹介した、ウイニングアグリーという本をみなさんは覚えておられますか。
覚えていなかった方、初めての方、ぜひウイニングアグリーのリンクを参照してください。
【俺がついている―ウイニングアグリー〈2〉】Winning Ugly 2ブラッド ギルバート (著)【単行本】【書籍】 05P03Dec16 価格:1,944円 |
この本は続編ですけどね。
「読めばテニスが強くなる」というのが、ウイニングアグリーの副題。
このマインドテニス講座は、ウイニングアグリーの影響を大きく受けています。
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ちなみに、私が実践する醜い勝ち方を一つ紹介しましょう。
私は試合のときに黄色のウェアをよく着ます。
なぜ私が黄色のウェアを着ているかということです。
黄色が好きだから?
違います。
これ、実は相手にとって少しでもボールが見えづらくなるだろうという作戦なのです。
テニスボールは黄色。
私の体と重なる瞬間がわずかでもあれば見えにくいはず。そう思って黄色をチョイスしていました。
「醜く勝つ」ならぬ「見にくく勝つ」。
微々たる影響しかないかもしれませんけれど。
そう思っていたんですが、先日とあるスポーツニュースで卓球の選手が、試合中に相手の後ろに立っている白い服のコーチをどけさせるということがありました。
白い卓球のボールと白い服が重なると見えづらい。
やはり、服の影響はなきにしもあらずだと思うのです。
勝つためには時として狡猾でなくてはならない。
そして、それは必ずしも、卑劣・卑怯という言葉と結びつくものではないということ。
ルールの範囲でより有利に戦いを進めること。
よくよく吟味あるべきものなり。
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