この講座は、
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今回はストリングの話です。
プロ選手使用率の高いストリングというのをまとめて紹介しましょう。
先日プロの使用率が高いラケットについてまとめて紹介しましたが、今回はストリングについてです。
大きなスポーツ店さんや、テニスショップさんに行くとストリングが山ほど並んでますよね。
最近はカラフルなストリングも増えて、ストリングの売り場は華やかです。
一方で、あまりに数がありすぎて、一体どれを選んだらいいのか、初心者にはわかりづらいですよね。
たくさんのストリングを前に目がくらみそうになりますね。
それでも、多くのプロ選手が使っている商品というのがわかれば、
少し参考になるでしょうか。
道具に対して非常に繊細なプロたちが選ぶ商品なら安心かもしれませんね。
そんなわけで、今回はプロ御用達のストリングを紹介します。
ルキシロンアルパワー
これはもう最強のベストセラーストリングと言ってもいいですね。
今回紹介するストリングの中でも、使用率は断トツです。
発売からもうずいぶん経ちますし、
ポリエステルのストリングも新しい商品が次々出ているのにも関わらず、
いまだにトッププロから愛され続けているストリング。
最強のポリエステルストリングとしてレビュー記事を書かせてもらったこともあります。
アンドレ・アガシ選手に「チートだ」とまで言わしめた、
反則級のパワーが出る究極のポリエステルストリング。
プロの選手の使用率は異常とも言っていいほど高いです。
なぜこれほどまでに人気かと言うと、アルパワーはポリエステルでありながら、
その柔らかい打球感とボールの飛びの良さ。
そしてラケットにボールが食いつくような打球感で、コントロール性能も抜群。
プロの選手が望むものを全て兼ね備えている、それがアルパワーなのです。
アルパワーの唯一の欠点を上げるとすれば、そのテンション維持性能。
ストリングを張ってからわずか数日で、ベストの状態は損なわれてしまいます。
ただ、そんなことはプロの選手には大した問題ではありません。
プロの選手は毎回の試合のたびに張り替えますし、
そもそもプロレベルの選手がボールを打てば、すぐにストリングが切れるので、
テンションロスが発生する前に切れてしまいます。
プロの選手にとってはその場限りの使い捨ての道具なのです。
「テンション維持性能がイマイチ」
なんていう評価は、いつまで経ってもストリングが切れないアマチュアだけのものですね。
そんなわけで、テンション維持性能の問題はプロにとっては全く関係ないので、
アルパワーにはメリットしかないということです。
アマチュアでも頻繁にストリングを張り替えるという方は使ってみてはいかがでしょう。
そうなるともうロールで持ってなきゃダメですね。
これなら17本分くらい張れます。
ルキシロンのストリングって、他のストリングメーカーのものと比べても、
まだまだずいぶん高いんですが、ロールならかなり安くなりますね。
ちなみに、同じルキシロンのアルパワーには、
アイスブルーのカラーもあるのですが、
やはり王道はシルバーのカラーですよ。
アマチュアであっても、試合をするときに相手がシルバーのストリングを使っていると、
ドキッとする人もいるかもしれません。
見た目からして明らかにデキそう。
みなさんもぜひプロの使用率ナンバーワンのストリングで相手を威嚇してみましょう。
ルキシロン 4G
同じく、ルキシロンから発売されている超人気ストリング。
先に紹介したアルパワーの弱点であるテンション維持性能の問題を克服したポリエステルストリング。
そう言われるともう無敵のような気がしてくるかと思いますが、
そうは言ってもやはりポリエステルのストリングなんで、
ベストの状態で打ちたければ、2~3週間のうちに張り替えなきゃだめですよ。
アルパワーなんかと比べると少し硬い打感に感じるという方が多いのですが、
しっかりとボールを叩き潰して打つパワーがある方にとっては、
柔らかく感じてしまうというストリングで、
使用者の技量によって評価が別れるちょっと変わったストリングです。
レビューはこちら
ステファノス・チチパス選手など、若手のトッププロが使用するようになっているので、
これからさらに広まっていくと思われます。
ルキシロンでベストのストリングと言えば、
アルパワーやビッグバンガーオリジナルくらいしか選択肢がなかった昔と違って、
今は様々な新製品がある時代。
これらのストリングはやがてはアルパワーを駆逐してしまうかもしれませんね。
よりスピンのかかりやすいラフ加工タイプもあります。
ルキシロン 4Gラフ
ヨネックス ポリツアープロ
ヨネックスの契約プロがこぞって使うポリエステルストリング。
とにかく柔らかい打球感で、肘に優しいのもうれしいですね。
詳しいレビューはこちら
カラーにもバリエーションがありますが、
カラーによって、打球感が微妙に違うのも面白いです。
個人的にはブラックのポリツアープロが一番好きです。
プロの選手の使用率で言うと、イエローの使用率が圧倒的。
イエローの柔なさはポリエステルの中でも群を抜いていると思います。
とにかく柔らかい。
ハードな練習と、過酷な試合、身体に大きな負荷がかかるプロの選手たちにとって、
身体への負担を減らすというのがいかに大切か。
プロの選手がこのストリングを好んで使うのも納得です。
プロの選手ってわりと、ラケットは各ラケットメーカーと契約していても、
ストリングだけはルキシロンを使用しているという事例が結構多いんですよね。
しかし、ヨネックスの場合は契約プロたちがヨネックスのストリングを使用してる率が非常に高いと感じます。
これは同社のストリング製品の性能の高さのあらわれではないでしょうか。
バボラ RPMブラスト
バボラだとこのRPMブラストが契約選手に特に人気のストリングですね。
スピンのかかりの良さは目を見張るものがあります。
詳しいレビューはこちら
スピン性能だけで見るならばRPMラフもありますが、
飛びの良さだとRPMブラストは格別ですね。
ただ、最近はRPMパワーの登場により、やや使用率は下がってきてるかもしれません。
RPMパワーがRPMブラストの上位互換かというと、
全くそんなことはなくて、全然別物のストリングという印象なんですが、
かつてRPMブラストを使っていたプロ選手がRPMパワーに乗り換えるという現象が多数見られます。
ユーザー爆増の予感!BABOLAT RPM POWER (バボラ アールピーエム パワー)ティエム選手のガット(ストリング)
RPMパワーは表面に特殊なコーティング加工をしていて、
独特のクセのあるストリングなんですが、
最新の技術って凄いなと感じさせてくれる超高性能ストリングです。
RPMパワーレビュー
特殊なコーティングのせいで、表面の感触が独特なんですよね。
柔らかい中にも適度なコシがあり、
「クリスピーな打感」とも表現されますが、独特な打感です。
その名の通り、パワーも十分で、テンション維持性能もかなりのもの。
ルキシロンのストリングに近い感じがします。
ただ、最新のストリングに押されつつも、
RPMブラストはやはりいまだに存在感のある名品ですね。
ラファエル・ナダル選手も使用するモデルですからね。
ファビオ・フォ二ー二選手は130ゲージを使用。
スタン・ワウリンカ選手はヨネックス契約なのにブラストの130を張っていると言われてますね。
先ほどヨネックスの選手がヨネックスのポリをよく使っているという話をしましたが、
ワウリンカ選手はその例外。
ずっとRPMブラストを使っていると言われていますね。
それくらい性能に信頼がおかれているのだと思います。
ヘッド ホークタッチ
ヘッドの契約選手の多くが使うポリエステルストリング。
ヨネックスのストリングのところでもお話ししましたが、
昔はラケットはヘッドの契約でもストリングはルキシロンというように、
ストリングだけはラケットと別メーカーということがよくあったのですが、
最近は各社のポリエステルストリングも性能が上がってきたため、
ラケットもストリングも同じメーカーということも多くなってきました。
そんな中でヘッド契約の選手の多くがチョイスするのがこのホークタッチ。
シンプルなブラックのカラーでどんなラケットのデザインにもマッチするということもありますし、
何より、性能が本当に高い。
昔はルキシロンのストリングを除けば、ポリエステルのストリングなんて、
硬くてどうしようもないものが多かったんですが、ホークタッチはほんとに柔らかく、
ボールコントロールが効くストリングなんですよね。
プロの選手たちが使うのも納得です。
アレクサンダー・ズベレフ選手も使用中。
このホークタッチは、本当に性能が高いストリングだと思います。
ソリンコ ハイパーG
スピンストリングの最高峰とまで評価されることもあるソリンコのハイパーG。
カクカクした断面がボールをガリガリと引っ掻くようにスピンを生み出します。
さらに詳しいレビューはこちらをご覧ください。
七大テニスラケットメーカー製ではないのにも関わらず、
多くのプレーヤーが使用しているという点では、
非常に検討しているストリングだと思います。
七大テニスラケットメーカーとは
カラーも目立ちますよね。
逆に目立ち過ぎるので、敬遠する方も多いかもしれませんが、
個人的にはラケットと全然マッチしないカラーのストリングを張っている選手を見ると、
この人は見た目でなく中身で道具を選んでる本格派のプレーヤーだなと感じでしまいます。
アマチュア選手なら、このハイパーGを張っていることで、相手を威嚇できるかもしれません。
それくらい、見た目的に強そうになります。
国枝慎吾選手が使っているのはこのハイパーGであると言われています。
やっぱり緑は目立ちますね。
テクニファイバー レーザーコード
最近レビュー記事を書いたばかりなのですが、
こちらのポリエステルストリングは、抜群にコントロール性能が高いです。
レビューはこちら
ルキシロン4Gと同じくテンション維持性能がウリのストリングです。
ボールの飛びとしてはイマイチですが、プロの選手にとってはそれくらいでちょうどいいのかもしれません。
最近はテクニファイバーからアイスコードと言われる最新のストリングが出たため、
このストリングに乗り換える選手が多数だと思いますが、
レーザーコードはルキシロンの4Gとともに、
ポリエステルストリングの歴史を変えた逸品と言っても良いくらいの名品ですね。
ダニル・メドベージェフ選手が使用していたことでも注目されています。
もっともメドベージェフ選手も最近はアイスコードを使用しているようです。
テクニファイバー アイスコード
アイスコードの詳しいレビューはこちら
バボラ タッチVS
これはナチュラルガットですね。
もうこれはプロの御用達、ハイブリッドでストリングを張る選手にとっては必需品というくらいのストリング。
ハイブリッドの組み合わせで売ってる商品もあります。
様々なポリエステルストリングを張っているプロの選手ですが、
ナチュラルガットはこのバボラのVS一択と言ってもいいくらいの状況。
まさに最強のガット。
名前はかつて「VSタッチ」でしたが、
最近になって「タッチVS」に変わっています。
なんだそりゃ(笑)
アマチュアの愛好家なら、ポリエステルとのハイブリッドではなく、
(こちらはハイブリッド)
縦糸も横糸もオールナチュラルにして、最高の打感を楽しむのもありですね。
ただし、雨には要注意。
ナチュラルガットは濡れたらジエンド。
コーヒーをこぼしてもジエンド。
ていうか、ラケットの上でコーヒー飲むな。
いかがでしたでしょうか。
たくさんのストリング(ガット)を紹介してきましたが、
今回紹介した商品はプロが絶対の信頼を置くものばかり。
どれも自信を持っておすすめできます。
ぜひ、お試しあれ!
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