アレクサンダー・ズベレフ選手が実際に使用するラケットのスペック
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今回はラケットの話です。
全米オープン2020で準優勝したアレクサンダー・ズベレフ選手の使用するラケットについて今回書いてみたいと思います。
ズベレフ選手のラケットについては、過去に記事を書いているのですが、こちらの記事はズベレフ選手が実際に使用するスペックのラケットのことまで詳しくは書いてませんでした。
プロの選手の場合、ラケットの外観は市販モデルと同じでも、中身は全く異なるモデルを使っている場合も多いです。
今回はズベレフ選手が実際に使っているラケットについて調べてみました。
アレクサンダー・ズベレフ選手の実際に使用するラケット
ヘッド グラビティ プロ
そう、まさにアレクサンダー・ズべレフ選手が使用しているラケットと言えばこれ。
外観上はグラビティプロですね。
ヘッドのグラビティシリーズは、アレクサンダーズベレフ選手を看板選手にして、ズベレフ選手のために作ったようなもの。
これは、過去にはジョコビッチ選手のスピードがそうであったのと同じ流れです。
ヘッドが、1人の選手をこれほどまでに強くバックアップしている。
アレクサンダー・ズベレフ選手への期待の高さが伺われます。
ただ、最初にお話した通り、プロ選手の場合、市販のラケットのデザインと同じように見えて、中身は全く異なるものを使用しているということも多々あるので、実際に使用しているスペックについて調べてみました。
アレクサンダー・ズベレフ選手が実際に使用するラケットは、スピードプロがベースになっているのではないかと言われています。
もともとグラビティを使う前から、スピードシリーズを愛用していましたからね。
重さはガットなしで343g
重たいですが、フェデラー選手のラケットが340gですから、やはりプロの選手というのはこれくらい重いのを使うようです。
ちなみにフェデラー選手のラケットはこちら。
選手専用のスペックを明らかにして、全く同じスペックのものを売るというのはウィルソンがよくやる方法なのですが、他には錦織圭選手のウルトラシリーズや、セリーナ・ウィリアムズ選手のブレードシリーズを出していますね。
錦織圭選手モデルに、
セリーナ・ウィリアムズ選手モデル。
かなりハードなスペックなので、これを使えるアマチュアプレーヤーは限られるでしょうね。
さて、アレクサンダー・ズべレフ選手のラケットの話に戻ります。
次に、バランスは330mm
ピュアドライブなど、黄金スペックと呼ばれるラケットが320mmバランスなので、それよりも少しラケットヘッド側が重くなっています。
黄金スペックについてはこちら。
全体重量が重い上に、トップを重くした設計。
やはり、一般人のパワーでは到底使いこなせるものではありません。
スイングウェイトが360
重さやバランスから考えたら当然スイングウェイトも重くなるのですが、これは重くて振りにくいでしょうね。
新世代のトップ選手にはわりと軽いラケットを使うプレーヤーが多い中、ズベレフ選手はガッツリ重たいラケットを使ってるんですね。
ティエム選手、アリアシム選手のラケットを参考までに。
一般人が市販のグラビティプロや、スピードプロに鉛を張っても、ズべレフ選手のラケットのように重量を上げるのは大変です。
ズベレフ選手の場合、ラケットにシリコンが注入されて重くなっているのだと思われますが、シリコン注入による重量アップと、表面的な鉛のテープでの重量アップでは、まるで打球感が変わるので、真似しようと思われている方は注意が必要です。
というか、一般人にはあまり真似して欲しくない重さです。
フレックスはRA64
バボラのピュアドライブなんかがRA値で70超えてますから、64って聞くと柔らかいですね。
プロの選手はわりとしなるラケットが好きなようです。
アレクサンダー・ズベレフ選手のストリング
縦糸:ホークタッチ 1.25
横糸:バボラ VSタッチ 1.30
テンション 53×55
もはや王道とも言えるポリとナチュラルのハイブリッドなのですが、ポリが珍しくアルパワーではないのです。
でも、ホークタッチっていいストリングですよ。
最近はポリもルキシロンの独占とまでは行かず、群雄割拠といった状況になってきていますね。
ナチュラルはもうバボラの独占状態ですね。
これ以外のガットを使ってるプレーヤーをまず見ません。
ホークタッチのハイブリッドは試してみる価値ありですね。
いかがでしたでしょうか。
ズベレフ選手があれほどのサーブやストロークを打てるのはラケットの力ではありません。今回紹介したようなラケットを自由に扱えるフィジカルがあるからこそ、あのようなプレーができるのです。
そこを間違えてはいけません。
ただ、少しでもズベレフ選手に近づきたい方は、グラビティプロや、スピードプロを手に取ってみてください。
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