ゾーンに入るための儀式
今回はメンタルの話です。
ゾーンに入るための方法という以前の記事は読んでいただけましたか。
https://mindtennis.net/2016/10/03/post-481/
今回はさらに一歩進んで、ゾーンに入るための方法を考えてみましょう。
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「ゾーンに入る」というのは、スポーツ選手に訪れる究極の集中状態です。
でも、その状態にはなかなかなれません。
スポーツでも、勉強でも、もっと集中で来たらいいのにと思われている方はたくさんいると思いますが、人間はそんなに簡単に集中できないんですよ。
なぜか?
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それは、極度に集中している状態というのは人間にとって危険な状態だからです。
本来、人間に限らず、動物というのは、外敵から身を守るために、注意があちこちに向いていなければならないのです。
原始の世界を想像してみてもらえるとわかると思いますが、いつ獣が襲ってくるかわからない。
そんな状態で、じーっと一つのことに集中していたらどうなるか?
背後から襲ってくる外敵の存在に気づくことはできないのです。
だから、人間は本来、簡単に集中してしまわないようにできているわけです。
でも、あることをすると、ゾーンに入りやすくなるんです。
そのあることというのは、
ルーティンワークです。
ルーティンワークというのはお決まりの作業の繰り返しのことです。
一番わかりやすいのは、イチロー選手がバッターボックスに入るときにやる一連の動作がありますよね。あれです。
テニスで言うなら、サーブを打つ前にボールを地面でポンポンポンと何回かつくじゃないですか。あれです。
で、その作業を毎回同じように同じリズムで繰り返していくと、何が起こるか。
単純な作業を繰り返しているとゾーンに入りやすくなるんです。
単純な作業の繰り返しによって、あれこれ散漫になっていた注意が一つのことに向かって収束していくわけです。
だから、ルーティンってとっても大事なんです。
ボールをサーブの前に地面でつく「回数まで決めておく」といいですよ。
動作というのは細かいところまで、まるで厳格な宗教的儀式のように手順を決めておくとよいです。
手順を決めておけば「迷い」は生じません。
迷いの雲の晴れたるところこそ、実の空と知るべきなり。宮本武蔵
宮本武蔵のこの言葉。
「空」ってゾーンのことに近いのかもしれませんね。
よくよく吟味あるべきものなり。
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