プレイアンドステイという考え方
この講座は、
「読むテニスの教材」として、
テニスのレベルアップに役立つ情報や、
テニスの上達法、
テニスの練習法、
最新のテニスグッズ
などを紹介していきます。
今回はボールの話です。
以前にもお話ししましたが、
オススメのテニスボールはこれです。
安いし、質がいいし、
ブリヂストン ツアープロが、
最高にコスパのいいボールです。
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ただ、
それは、大人の場合の話。
テニスを始めたばかりのジュニアには、
おすすめできるものではありません。
それはなぜか。
今回はそんなお話をしましょう。
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プレイアンドステイ
という言葉をご存知でしょうか。
これは、
ベルギーの教育システムなのですが、
子どもの成長に合わせて、
段階的にボールやラケットを変えながら
練習するという手法です。
実際、ベルギーでは、
これを導入してから、
ジャスティン・エナン・アーデン
キム・クライシュテルス
といった女子の世界チャンピオンを生み出しました。
小さな子どもにとって、
高く弾む硬式テニスのボールも、
重たいラケットも、
非常に扱いづらいわけです。
ところが、これまでは、
大人であろうと、
子どもであろうと、
お構いなしに同じ道具で練習する
というのが普通でした。
小さな子どもであっても、
お父さん・お母さんが使っているのと同じ、
重たいラケットを両手で振り回して、
というか、中には、
ラケットに振り回されているような子も。
そして、自分の身長よりも高く弾んだボールを、
必死で打ち返す。
これではなかなかテニスの本当の面白さ
を味わうことはできません。
小さな子どもには、
小さな子どもに合わせた道具が必要。
それがプレイアンドステイという考え方です。
今では、
このプレイアンドステイという考え方は、
ベルギーだけのものではなく、
世界中に広く浸透し、
もちろん日本でも、
多くのテニススクールや、
指導者の間で導入されています。
では、
実際どんな道具を使うかと言うと、
以下のような段階を踏みます。
テニスを始めたばかりの子どもが
最初に使うのはこのボール。
スポンジボール
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これなら当たっても痛くはないですし、
ボールが高く弾んだりもしません。
スポンジボールを打つのには、
それに適したラケットがありますので、
それはこちらの記事を参照してください。
スポンジボールは主に、
小学校低学年の間までですね。
それを過ぎたら、
徐々に次の段階へと移行していきます。
スポンジボールの次の段階に当たるのが、
このレッドボール。
レッドボール
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硬式テニスのボールと同じような作りに見えますが、
空気が抜けたような状態で、
打つとペコペコと音がします。
空気があまり入っていないことから、
「エアレスボール」と呼ばれたりすることもあります。
スポンジボールと同様、
あまり跳ねないのですが、
こちらのボールは、
スポンジボールと異なり、
そこそこ硬いので、練習の際には、
ボールが目に当たったりしないように、
細心の注意が必要です。
レッドボールに移行する前の
スポンジボールのレベルの間に、
そのような安全面の教育は、
子どもたちに徹底して教えておくべきです。
さて、レッドボールを卒業したら、
次はオレンジボール。
オレンジボール
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このあたりから、
ずいぶん本格的なテニスらしくなってきます。
スポンジボールや、レッドボールでは、
まだまだ使うネットや、
コートの大きさが、
小さかったりするのですが、
オレンジボールになると、
練習コートの大きさも、
大きくなってきます。
ちなみに、
スポンジボールや、
レッドボールの場合、
こんな組み立て式の小さなネットを使ったりします。
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これなら小さなお子様でも、
楽しくテニスができそうですよね。
ご自宅でも一つ買っておかれると、
テニスコートまで行かなくても、
近くの公園なんかでテニスの練習ができてしまいます。
組み立て式なので、
折りたたんでコンパクトに収納でき、
持ち運びも簡単です。
小さなお子様をお持ちのお父さん・お母さんは、
ぜひ、これを持っておかれると良いでしょう。
車のトランクにも楽々入ります。
さて、オレンジボールの話にもどりますが、
オレンジボールになると、
ボールにも少し弾力が出てきて、
少しづつ大人用のボールに近づいて行っている感
が出てきます。
そして、いよいよ次の段階になります。
大人用のボールデビューの一歩前、
最後の段階は、
グリーンボールです。
グリーンボール
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大人用のボールよりも、
わずかに空気が少ないボールで、
ここまでくると、
大人用のボールまであと一歩ですね。
先にスポンジボールにおすすめのラケット
の記事を書きましたが、
グリーンボールを使うようになってくれば、
ラケットはもう大人用の長さのものでいいと思います。
ただ、あまり重たいラケットはおすすめではないので、
身体の大きさやパワーに合ったラケット
を選ぶようにしましょう。
ちなみに大人用のラケットのおすすめはこちら。
https://mindtennis.net/2020/01/29/racket-ranking/
ここに書かれているものは、
大人向けのものなので、
小学生の子どもであれば、
重さはもっと軽いものを選べばよいです。
中学生のお子さんであれば、
この記事を参考にしてください。
さて、いよいよ大人用のボール
通常の硬式テニスのボールですが、
これまでレッド・オレンジ・グリーンときて、
大人用の硬式テニスのボールは黄色。
それゆえ、
通常の硬式テニスのボールを、ジュニアは
「イエローボール」と呼んだりもします。
おすすめのボールは最初に紹介した
ブリヂストンのツアープロ。
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練習にはボールがたくさん必要なので、
まとめ買いしましょう。
なぜ、こんなにもボールが必要になるのか。
それは、テニスボールというのは、
空気圧で跳ねるので、
古くなって空気が抜けたボールは
使い物にならないということです。
空気が抜けてしまったら、
せっかくイエローボールを使っても、
グリーンボールやオレンジボール
で練習しているのと変わりませんよね。
ですから、ボールはいつも新しいものを使うべきなのです。
ここに投資をしない人はうまくなりません。
たまに大人でも、
ボロボロになったテニスボールで練習している人を見ますが、
それ、練習になってないから。
ちなみにボールについて詳しくは、
こちらの記事も参考にしてください。
いかがでしたでしょうか。
物事には段階というものがあります。
階段を一段飛ばしで駆け上がろうとしてつまづくよりも、
一段一段、確実に踏みしめて焦らず上って行った方が、
結果としてはうまく行くこともあります。
自分自身に合った練習道具を選びましょう。
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