ピエール・ユーグ・エルベール選手の使用するラケット

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はじめに

 

どうも。

読めばテニスがうまくなる」マインドテニス講座管理人の山口泰弘です。

 

この講座は「読むテニスの教材」として、みなさんのテニスのレベルアップに役立つテニスの上達法や、最新のテニスグッズの紹介をしていきます。

 

今回はラケットの話です。

ピエール・ユーグ・エルベール選手をご存知でしょうか。

ピエール・「ウゲス」・エルベール選手と表記されることもあります。

エルベール選手の契約するYONEXのHPでは「ウゲス」エルベール選手となっています。

フランス語の発音なので、厄介なのですが、フランス語の発音であれば、「ユーグ」に近いでしょうね。

実際歴史上の人物で「ユーグ・カペー」というのが世界史で登場しますし。

カペー王朝の始まりですね。

ま、それはさておき、今回はこのエルベール選手の使っているラケットについて書いてみたいと思います。

なぜ、エルベール選手のラケットについて書こうかと思ったかというと、先日の2019年モンテカルロ・オープンで、錦織圭選手が初戦敗退しましたね。


その対戦相手がエルベール選手でした。

まだまだ記憶に新しい方も多いかと思います。

とくに錦織圭選手のファンの方は、ずいぶん落胆されたのではないでしょうか。

今回はそんなエルベール選手について書いてみます。


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ピエール・ユーグ・エルベール選手

 

ピエール・ユーグ・エルベール選手


フランス アルザス出身

1991年生まれの28歳(2019年4月現在)

身長:188cm (フランス人は割と小柄なイメージがありますがかなりの長身)

体重:75kg (もっと軽いのではないかと思えるほど細身です。)

数々のダブルスのビッグタイトルを持つダブルスのスペシャリストのイメージですが、シングルスも強い。

錦織圭選手と対戦した時には、「格下」と表現されていましたが、その表現は的確ではないと私は思います。

プレースタイルは堅実なプレーの選手といったイメージなんですが、バックハンドのディフェンス力と、ダブルスで培ったボレー力は突出していると思います。

サーブのフォームが少し独特です。


ワインドアップの動作のときに、エルベール選手の個性が出ますが、フランスの選手はわりとこういうクセのある選手が多い気がします。

個性を活かしつつ指導するという方針がおそらく浸透しているのでしょう。

 

ピエール・ユーグ・エルベール選手モデルのラケット

 

さて、そんなエルベール選手の使うラケットはこちら。

YONEX VCORE PRO 97

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市販のモデルの中では、もっとも硬派競技向けのラケットというイメージです。

なぜなら、このラケットのシリーズは、かつてのVCORE TOURの後継機種であり、そのVCORE TOURは非常に硬派なスペックという印象だからです。

これがそのVCORE TOUR

実際VCORE TOURはフレーム厚が薄いモデルで、それゆえにボールをしっかり叩き潰して打つプレーヤーでないと扱えないというラケットでした。

今でもVCORE PROを見ると、ちょっとフレームが薄すぎて、自分にはきついかなと思われているアマチュアプレーヤーの方は多いのではないでしょうか。

 

でも、ちょっと待ってくださいね。

今回のVCORE PRO 実際に打ってみると、今までの印象を覆すようなモデルなんです。

何が今までと違うかというと、薄いフレームなのに、

「飛ぶ!」

明らかに今までよりも飛ぶんです。

これには驚きました。

それでいて、薄いラケットの良さであるボールが食いついてコントロールできる感覚は失われていない。

パワーとコントロールが絶妙なバランスで仕上がっているラケットだと思います。

ダブルスであればわりとボールがよく飛ぶ中厚のラケットをチョイスするプロが多い中、エルベール選手がこのラケットを選んでいるということ。

これは意外でもなんでもないと私は思います。

ピエール・ユーグ・エルベール選手の実際に使用するラケット

 

ただ、エルベール選手が実際に使用するラケットは、市販のモデルと若干異なります。

マインドテニス講座が調べたエルベール選手の実際に使用するラケットのスペックはこちらです。

長さ:27インチ(通常の長さです)

フェイスサイズ:97平方インチ

重さ:314g(市販のものより多少重いです)

バランス:308mm(市販のものとほぼ変わりません。誤差の範囲内。)

スイングウェイト:285g(プロの使用するモデルとしては相当軽い部類に入ります。)

グリップサイズ: (まさかの5!)

リプレイスメントグリップ(元グリップ):ヨネックスの純正牛革レザーグリップ

ストリングパターン:16×20 (市販のものよりも横糸が一本多いです。)

と、市販のモデルとは若干異なるわけですが、プロの選手としては、驚くほど市販のモデルに近いスペックではないかと思います。

 

過去に私が書いた、他の選手のラケットに関する記事をご覧いただいた方はおわかりだと思います。

プロの選手のモデルは、市販のモデルと重さが全然違ったりします。

参考

ファビオ・フォニーニ選手の使用するラケット

https://mindtennis.net/2019/04/23/racket-45/

 

あまり重たいラケットを使用しないのはダブルスにおける素早いラケット操作のためでしょうか。

また、グリップ5というのは、ダブルスでボレーしやすいのかなと疑問にも思いますが、そこはフランス人らしい個性なのかもしれません(笑)

 

ピエール・ユーグ・エルベール選手の使用するガット(ストリング)

 

さて、エルベール選手が使用していたストリングはこちらです。

「使用していた」というのは、現在使用しているストリングは不明なのです。

実際に、YONEXのHPを見ても、使用するストリングには言及されていません。

もしかしたら他社製品なのかもしれません。

しばらく前まではこちらの商品を使っていました。

YONEX ポリツアーファイア 1.25ゲージ

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こちらのストリングは過去にレビューを書いていますので、ぜひ参照してください。

ポリツアーファイアレビュー

https://mindtennis.net/2019/04/09/string-15/

このストリングを縦糸に使っていたようです。
そして横糸はおなじみ、プロ御用達のバボラVS

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もうプロのガットといえばこちらですね。

 

これらのストリングを縦・横47ポンドくらいで張っているそうです。

錦織キラー?

 

ここ最近、錦織圭選手は調子を落としているのか、早期敗退が続いていますが、以前敗れた、

 

フベルト・フルカチュ(ホルカシュ?)選手が使っていたのもこのラケット。

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そして今回対戦して敗れたエルベール選手が使用するラケットもこれ。

たまたまなんでしょうけど、VCORE PROは「錦織キラー」となってしまいました。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

このエルベール選手の使用するモデルであるラケット、VCORE PRO

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非常に優れたラケットですので、ぜひ皆さんも一度手に取ってみてください。

錦織圭選手に勝てるかもしれません(笑)

 

デザインもマットな質感でめちゃくちゃかっこいい。

ワウリンカ選手が使っているモデルもこのデザインですね。

ワウリンカ選手が使っているラケットについてはこちらの記事をご覧ください。

スタン・ワウリンカ選手の使用するラケット

https://mindtennis.net/2019/04/16/racket-44/

 

よくよく吟味あるべきものなり。

 

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