ナダル選手もジョコビッチ選手もアンダーサーブに賛成を表明
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今回は先日書いた記事の補足になります。
先日の記事というのはこちら。
アレクサンダー・ブブリク選手が打った不意打ちのアンダーサーブが議論を呼んでいたんですが、、、
— Roland-Garros (@rolandgarros) September 28, 2020
ラファエル・ナダル選手や、ノバク・ジョコビッチ選手らが、ハッキリと意見を表明しました。
今回はそのことについて書いておきたいと思います。
ナダル選手・ジョコビッチ選手の意見
彼らは、全く同じ意見のようです。
ルール上、全く問題ない。
100%賛成であるとまでナダル選手は言っています。
実際に、ナダル選手も、アンダーサーブを打たれたことがあったのですが、猛然とダッシュして、強烈なリターンをお見舞いしていました。
彼らレベルの選手を相手にするとなれば、アンダーサーブを不意打ちで決めることは、容易ではないのでしょう。
ナダル選手や、ジョコビッチ選手がアンダーサーブに賛成なのは、
「やれるもんならやってみろよ」
と言わんばかりの余裕すら感じさせる爽快なものでした。
さすが王者らしいすがすがしいコメントだなとも思いました。
これまで、アンダーサーブに関しては、卑怯だとか、スポーツマンシップに反するとか、相手への敬意を欠くとか、ネガティブな意見もあったのですが、現役のチャンピオンたちが否定しなかったことの意味合いは大きいと考えます。
王者たちに太鼓判を押された形になったことで、アレクサンダー・ブブリク選手なんかも内心ホッとしているかもしれません。
と思ってたら、本当に良く打つのね、アンダーサーブ(笑)
ほどほどにしときなさいよ(笑)
大昔にアンダーサーブを打ったマイケル・チャン選手なんかももしかしたらホッとしてるかもしれません(笑)
アンダーサーブにどちらかというと賛成という考えを取っていた私もホッとしています(笑)
ソフトテニスをしている方であれば、知らない方はいないでしょう。
船水颯人選手
彼の打つカットサーブ(アンダーサーブ)を見て、ソフトテニスのアンダーサーブってえぐいなと思いました。
たぶん、硬式テニスしかしていないプレーヤーであれば、世界のトッププロでも初見で返すのは不可能でしょうね。
ちなみに、先ほどの動画で紹介した船水颯人選手は、同じヨネックス契約のよしみか、西岡良仁選手とYouTube動画でコラボしています。
これを見ると、船水颯人選手のすごさはもちろんですが、西岡良仁選手のすごさも改めてわかります。
やっぱりどんな世界でもトッププロってすごいわと思わされる動画です。
ぜひ、一度ご覧ください。
ソフトテニスのアンダーサーブ(カットサーブ)を見てると、テニスではあり得ない跳ね方をするので、あまり参考にならないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
ソフトテニスで選手たちが打っている、横にカットするような打ち方、実は、アレクサンダー・ブブリク選手が打っているアンダーサーブはこの打ち方なのです。
ボールにサイドスピンをかけながら、ネットすれすれを通して、なるべくボールが跳ねないようにする。
そのような工夫をしているからこそアレクサンダー・ブブリク選手が打つアンダーサーブは、相手が打たれた瞬間にあきらめて、サービスエースとなるのです。
ボールをただ下から打つだけでは、エースになんかなりっこありません。
実は、アンダーサーブを決めるには、高い技術がいるのです。
ネット際のドロップショットを、超人的な俊足で追いついたり、ときにはネットにかすって、ネット際にポトリと落ちたコードボールにさえ反応して返球することができるトッププロ。
そのようなフットワークを持つ相手から、アンダーサーブでエースを取るということは、決して簡単ではないのです。
冒頭で紹介したアレクサンダー・ブブリク選手のアンダーサーブの動画を見ていただいてもわかると思うのですが、ブブリク選手のボールは非常に低い軌道で跳ねています。
これを可能にしているのは、高いボールコントロール技術があってこそなのです。
また、ブブリク選手の視線にも注意です。
ブブリク選手は、アンダーサーブを放つ前に、事前にその気配を察知されないように、目線を下に向けたまま、一瞬でボールを打つような動作をします。
アレクサンダー・ブブリク選手のアンダーサーブが成功するのはこの辺に理由があります。
アンダーサーブというのは、やれば誰でも成功するようなショットではないのです。
それを知っていれば、スポーツマンシップに欠けるとか、卑怯だという批判は少しトーンダウンするのではないでしょうか。
アンダーサーブは下手をすれば失点につながるリスクもあるので、いつでも打てるわけではありません。
どこで使うかという駆け引きも重要になりますし、むつかしいショットなのです。
そう考えると見方も変わってくるかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか。
以上を踏まえて、アンダーサーブがいきなり飛び出すかもしれないテニスの駆け引きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
アンダーサーブを今後戦略に取り入れる選手が増えてくるということもあるかもしれません。
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