テクニファイバー アイスコード レビュー追記 ちょっとした弱点のお話
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今回はストリングの話です。
先日テクニファイバーのアイスコードについて語ったのですが、
タイミング的に、ちょっと良かったかも。
アイスコードを使用するダニル・メドベージェフ選手が2022年全豪オープン準優勝ということもあり、
Sometimes you just have to congrats your opponent for his achievement 👏
You are a fighter @DaniilMedwed 👍
We cannot be prouder than today for the state of mind you show on every point.
Thank you Daniil ❤
Next time will be yours #FightSmart
📸 Antoine Couvercelle pic.twitter.com/tuM2nKGXFG— Tecnifibre (@tecnifibre) January 30, 2022
かなりたくさんの方に見ていただいております。
ありがとうございます。
先日自分のラケットに張ってみたんですけど、
いい感じなんですよこれ。
とにかく柔らかいですね。
本当に肘に優しい。
そして、コントロール抜群の性能。
超おすすめできるポリエステルストリングです。
テクニファイバー アイスコード
ただ、どんなに優れたストリングであっても、弱点はあります。
パーフェクトなストリングがあれば、
世界中の全員がそれを使いますもんね。
どんなものでも一長一短。
長所を見極め、短所を見抜いて使うのです。
今回はテクニファイバーのアイスコードをしばらく使ってわかった弱点について書いてみたいと思います。
もちろん、今回紹介する弱点をすべて考慮した上でも、
このアイスコードを使う価値はアリです!
アイスコードがそれだけ優れたストリングであることだけは、
断言しておきます。
「弱点」と書いていますが、
このアイスコードを悪く評価するつもりは一切ありません。
ただ、使用する前にその得意分野と不得意分野について十分知っておいていただきたいと思い、
今回のレビュー追記をしております。
テクニファイバー アイスコード
実際に打ってみたレビューはこちらを参考にしてください。
同じテクニファイバーのレーザーコードとの比較についても書いています。
ダニル・メドヴェージェフ選手の快進撃を支える、
超高性能コントロールモデルだというのが、
私の認識です。
柔らかい・コントロールがいい。
もうそれだけで、使ってみる価値ありのポリですね。
ただ、アイスコードには、
以下に紹介する弱点があります。
ボールのフェルトのインクや、ステンシルインクの色が移る。
純粋無垢な真っ白のカラーだけに、
汚れはすぐに付きます。
ストリングにこのようにボール表面のインクが移っちゃいますね。
ところでおめえさん、どこで打ってんだい?(笑)
なんか、上の方に青いインクが(笑)
と、このように恥ずかしい場所に当たったのも一目瞭然。
たった一回使っただけでも、結構汚れは付着します。
とくにニューボールを使ったときの、
ボール表面にあるメーカーロゴのインクはよく付きますね。
他には、ステンシルインク塗りたてのラケットでボールを打って、
そのボールに付いたインクがストリングに移るなどなど、
白いストリングならではですね。
まあ、汚れても気にならない、
汚れは練習した証と割り切れる人にとっては何の問題もないですね。
そして、本当にうまい人は、
汚れがいっぱい付くまでに切れます。
ストリングが真っすぐにならない。
これは柔らかいストリングならではの現象ですね。
アイスコードはポリエステルでありながら、ナイロンストリングにかなり近い柔らかさ。
そのためか、打った後にストリングが左右に少しよれてしまいます。
ボールを打った後は、
ナイロンストリングのように、戻してあげないといけない。
とくに激しいスピンボールを打った後なんかは、
少しずれが大きくなります。
これがルキシロンのポリなんかだと、あまりそういうことはないんですけどね。
この感覚、どこかで体感したなと思ったらこれ。
同じくテクニファイバーのデュラミックス
まあ、デュラミックスってポリじゃないし、
同列で比較するような感じのすとりんぐではないんですけど、
ストリングがよれて、しかも柔らかさを感じるとなると、
思い出さずにはいられませんでした。
テクニファイバー デュラミックスが好だった人はありかも!
あと、昔のストリングで、
キルシュバウム ベーシック
というのがあったんですが、
その感覚も思い出しましたね。
同じ白いストリングという先入観もあるんですが、
柔らかくて、ストリングが少しよれてしまう感じは似てる!
と思いました。
キルシュバウム、いいストリング作ってるけど、
昔ほどの勢いがないのが残念。
最近のキルシュバウムで良かったのはこれかな。
ま、一応参考までに。
で、もう一点、ストリングが真っすぐにならないということで、
テンション維持性能も?
な部分があります。
見た目の割にはロスが少なく、いい状態が1週間くらいは続いてくれたんですが、
やはり、それ以上経つと、
ポリエステルストリングの一番おいしい部分はなくなっちゃいますね。
テンション維持性能で特別アドバンテージのあるストリングではないと思います。
ボールの飛びはやや抑えめ。
もちろんポリとしては相当飛ぶ部類かもしれないけれど、
バボラのRPMブラストみたいに飛ぶ感覚ではないかも。
柔らかいけれど、ジュニアや年配の方が使うには、少しテンション落として、
40ポンド台で使うべきかな。
まあ、驚いたのは、あのダニル・メドヴェージェフ選手でも、
44ポンドから48ポンドくらいの間で張っているというのをどこかで聞きました。
あんなにハードヒットするのに驚きですね。
ボールの飛びが抑えめというのは、
非力な人にとっては弱点になるかもしれませんが、
パワーのある競技者には大きなメリットになるのではないかと思っています。
ストリングがよく動いてくれるため、
ノッチ(ストリングが交差する部分にできる溝)ができるのが早い。
耐久性能はそこまで高くないと感じます。
同じゲージのポリでも、
アイスコードは若干ですが、
早く切れるような気がしています。
通常1ヶ月切れずに使えるところが、
3週間ちょっとで切れるとか、
それくらいの差でしかないのですが、
打感よりも耐久性に重きを置くプレーヤーは、
アイスコードを使うべきではないです。
いかがでしたでしょうか。
今回はアイスコードの弱点について、
ざっとお話ししましたが、
これらの弱点について差し引いて考えても、
アイスコードの持つ高い性能からしたら、
大した問題ではないと思われます。
アイスコードは、現在のポリエステルストリングの中でも、
おすすめ度の高いストリングであることは間違いないので、
ぜひ一度お試しください。
テクニファイバー アイスコード
ロールはこちら
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