ピュアドライブ2018のレビュー
私の手元にあるピュアドライブ2018。
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このラケットのシリーズは発売されるたびに大人気で、
一気に初回生産分がなくなって品薄になるほどだそうです。
私の手元にも、品薄の影響で当初の予定より遅れてやってきたのですが、
実際手に取ってみると、とてもかっこいいデザインでほれぼれしました。
今回はこのラケットのレビューを今さらながら書いてみようかと思います。
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ピュアドライブ2018のレビューと言っても、大人気のこのラケット。
発売前から、各メディアが大注目していて、様々な方がレビューを書かれています。
私がいつもお世話になっているラケットハウスキングさんも早速レビュー動画を作っておられます。
今さらながら私がレビューを書く意味があるのかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
あります。
他のレビューには無い視点を提供できると思っているからです。
今回はハードルを自分で上げておきます。
①元選手として、②コーチとして、また③ストリンガー(ガットを張る人のことね)として、他にないレビューを書きたいと思っています。
こちらに比べると、2018年モデルはガットのパターンが少し粗い感じになっています。
これは各方面のレビューですでに言われていることですね。
ストリングパターンが粗くなって、食いつきがよくなって、スピンをかけやすくなっています。
そのほかにもすでにメーカーサイトなどで、振動を吸収するコアテックスシステムが内蔵型になって、表面の凹凸が減ったとか、グロメットが変わったとか、、、
もうすでにいろんなレビューを見た方はこんな情報今さらいらないでしょ。
私が実際に手にして気づいた改良点についていくつか指摘しておきたいと思います。
まず、これ。
新旧並べての比較です。
これはラケットのヘッド部分の写真です。
左の新モデルは旧モデルと比べてグロメット(黒い部分)がくびれているのがわかりますか。
こんな感じにくびれています。
で、その際の部分がエンボス加工っていうのかな、型押しされたみたいになって、強度が上がっています。
これって、何のためにそうなっているの?と言われると、
おそらく、この部分がダメージを受けて剥がれないようにしているんだと思われます。
メーカーサイトをざっと見渡してもその説明はありませんでしたが、このくびれている部分って、旧モデルのような普通のグロメットの場合、ある欠点があります。
それはこのグロメットと本体との隙間にオムニコートの小さな砂や、クレーコートの小さな石が挟まるということです。
この部分って、ラケットヘッドを時計に見立てると、1時とか2時の部分に相当しますが、ここはスピンをかけようとしてラケットヘッドを下げた場合、地面と一番接触する部分なんですね。
ですから、特にこの部分に異物が挟まらないような工夫がされているんだと思います。
これはハードな練習をする選手にとって、非常にありがたいところです。
別に選手は好きで地面を耕してるわけじゃありません。
スピンのストロークだけでなく、ローボレーやハーフボレーでも地面とラケットの接触はあるものなんです。
で、このグロメット部分が割れたり、剥がれたりしたら、その部分だけを交換してメンテナンスするわけです。
ちなみにこれは旧モデル用のグロメットです。
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こんな感じで売ってるんですが、今回の新モデルのグロメットは強そうなので、そうそう交換は必要ないかもしれませんね。
前述のとおり、食いつきが良くなり、スピンをかけやすくなった今回のモデル、生徒さんにスピンを習得してもらうためには非常に良いツールだと思っています。
ボールがストリングに引っかかるような感覚があるので、今までスピンをうまくかけられなかった方にも是非試してもらいたいラケットです。
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あとは、ストリングパターンが粗くなったことで打感は非常にソフトになりました。
肘や、手首に故障を抱えられている方にもとてもやさしいラケットに仕上がっていると思います。
また、トップ選手レベルのジュニアに話を聞いたところ、このラケットのパワーが世界で戦うのにどうしても必要だとのことでした。
私の知っているその選手は、かつてヨネックスのEZONE98を使っていました。
もちろん、ヨネックスのEZONEシリーズは素晴らしいラケットなんですが、
海外の選手と比べれば体格的に劣る多くの日本人にとって、ボールがよく飛ぶピュアドライブというラケットは大きな武器になるという話でした。
実際、日本人のトッププロでも、杉田祐一選手、ダニエル太郎選手、綿貫陽介選手と名だたる選手がピュアドライブを使っていますね。
ちなみに、もうひとつ面白い話です。
私の知っているそのトップジュニアの選手は、EZONE98を使っているときにはガットのゲージは125ゲージだったそうですが、
ピュアドライブにしてからプロハリケーンツアーの130ゲージにしたそうです。
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これは、おそらく私が思うに、ガットの目が粗くて、すぐにガットが切れてしまうからではないんですよ。
すぐにガットが切れてお金がかかろうと、プロレベルなら打感を優先します。
なぜなら彼らのレベルならガットはメーカーが無償でどんどん提供してくれるんですから。
経済的な点は問題になりません。
問題は、ガットのパターンが粗い今回のピュアドライブに、125ゲージの細いポリを張ってしまうと、厚い当たりでボールをつぶして打つときに、なんとなく心細い感じがするからじゃないですかね。
130ゲージの方が、ボールをつぶして打つような感覚はより強くなるんじゃないかなと思います。
スピン重視なら125ゲージがいいですけどね。
私も125ゲージを一度張ったんですが、私レベルでもポリエステルの125ゲージのガットを1週間しないうちに切ってしまう。
目が粗い分、ガットは切れやすくなっています。
私は現在130ゲージを張っています。
私の場合は、純粋に、とても純粋に経済的な問題ですがね(笑)
ともかく、125ゲージのガットを張ったりすれば、とにかくスピンがかかるかかる。
ガットとの組み合わせによっては、いろんな使い方、可能性があるラケットだということです。
初心者から、上級者まで、幅広く使えるラケットではないでしょうか。
さて、次にストリンガー、ガット張職人としての視点からレビューを書いてみたいと思います。
私はかつてテニスショップでバイトをしていた経験もあり、ガット張りに関しては、かなりの自信があります。
過去にトータル4000本とか5000本という単位でガット張りをしているのですから、そんじょそこらのテニスショップよりも私の方がよほどうまいです。
ただ、ラケットハウスキングさんだけにはどうやってもかないません。
関西のお店さんですので、関西在住の方はぜひ訪ねてみてください。
また遠方の方も郵送などで対応されていますので、ぜひご相談ください。
ラケットハウスキング http://www.rh-k.com/
さて、私のストリンガー目線でのレビューですが、まずはこの写真を見てください。
これ、ガット張りのマシンにピュアドライブをセットしたところなんですが、トップの方を見てください。
ここです。
これね。
トップのちょうど真ん中に、ちょび髭みたいに黒いカラーが入っていますね。
これが、マシンをセットするときに目印になって、とてもマシンをセットしやすい(笑)
マニアック!(笑)
まあ、トップのストリンガーが、真ん中をずらして張ったりするようなミスはないんですが、セットするときに迷わなくていいです。
もう一つ、この写真。
この写真だとわかりづらいですかね。
今回のピュアドライブ、ラケットの表面上に小さなイボイボが多数あるんですよ。
おそらく空気抵抗を軽減するための工夫なんでしょうが、実はこいつがストリンガー泣かせ(涙)
ストリンガーは、いつどこで、誰が、何のガットをどれぐらいの強さで張ったのかというメモ書きのシールをラケットのスロート部分に貼ります。
こんな感じで。
ところが、このスロート部分が、こんなふうにイボイボしていると、、、
シールを貼ることができない(泣)
これはかつてヘッドのグラフィンシリーズでも同様のことがあったのですが、、、
これは、ヘッドのスピード。グラフィンの模様に凹凸があって、これにもシールは貼れない、、、
空気抵抗を抑えるというコンセプトは非常にありがたいのですが、このスロート部分は外して欲しかったなというのが正直なところです。
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と、まあ、こんな感じが私のレビューです。
ご参考になれば幸いです。
ともかく今回のピュアドライブはいろんな新しい挑戦が詰め込まれたバボラさんの意欲作です。
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ラケットとしての完成度の高さではピュアアエロも捨てがたいですが。
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今回のレビューを読んで気になった方、ぜひ手に取ってみてください。
よくよく吟味あるべきものなり。
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