バボラ ピュアアエロVS 旧作との違いも レビュー まとめ
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今回はラケットの話です。
バボラピュアアエロVSについて書いてみたいと思います。
発売前から大きな注目を集めていたバボラピュアアロVS。
ピュアアエロVSと言えば、
長きに渡り、シャフト部分がラウンド形状、
フレームサイドとトップはボックス形状という、
(写真は旧アエロストーム)
言わばラウンド形状とボックス形状の良いとこ取りというラケットだったのですが、
今回のピュアアエロVSは、ボックス形状の部分をなくし、完全なラウンド形状になりました。
これはもう同じ名称の、全く違うラケットと言っていいですね。
ボックス形状とラウンド形状について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
今回はそんな、ピュアアエロVSについて改めて書いてみたいと思います。
ボックス形状の旧ピュアアエロVSは、
もともとこのアエロストームというラケットが始まりでした。
この当時のアエロストームの出来は秀逸でした。
もちろん今のもいいですけどね。
現在でも多くのプロがこのボックス形状のアエロを使用しています。
筆頭は、ジャック・ソック選手、フェリックス・オジェ・アリアシム選手、
また、個人的には大好きなライアン・ハリソン選手あたりですね。
中でもアリアシム選手は一度ラウンド形状の最新版ピュアアエロVSらしきモデルを試していた時期があったのですが、すぐに元のボックス形状のものに戻してしまっています。
やはりボックス形状の打感の良さに慣れてしまったプレーヤーは、
なかなかラウンド形状のラケットを受け入れられないのかもしれません。
今回最新版ピュアアエロVSがラウンド形状になったことで、
かつてのアエロストームのDNAはここで途切れてしまうのでしょうか。
それはそれでさみしい気がします。
そう思っていたら高橋悠介選手はこの最新版ピュアアエロVSを使っていて驚きました。
元々はダンロップのCX200を使用していましたから、
全然ラケットの形状違いますよね。
世界の選手を見ていても、この最新版ピュアアエロVSを使っている選手ってあまりいないなーと思っていたんですが、
フレンチオープンのジュニアを見てるとトップジュニアが使ってましたね。
いや、この最新版ピュアアエロVSのデザインってほんとにかっこいいですよ。
私は普段通常版のピュアアエロを使ってるんですが、
デザインはこの黒っぽいピュアアエロVSのがいいなぁ。
さて、肝心の打ってみた打感なんですが、
予想通りというか、若干のしなりとホールド感を感じられるあたりが、
ピュアアエロとの大きな違いになります。
他のメーカーでいうとヨネックスのEZONEや、
ヘッドのエクストリームツアーなんかが近いモデルになるでしょうね。
それらのモデルと比較してもピュアアエロVSはストリングパターンが密で、
ボールをより強く叩き潰せる感覚があります。
ストリングパターンの違いについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
その点はスピンをウリにするピュアアエロシリーズでありながら、意外だなと感じた部分です。
グリグリのスピンを打つよりも、
フラットドライブっぽい打球を打つ方が良いボールが行きます。
通常のピュアアエロが、ボールに特にスピンをかけて打とうとしなくても、
勝手にスピンがかかる感覚なのに対して、
ピュアアエロVSはしっかり自分からボールに回転をかけていかないといけません。
その辺はやはり上級者に好まれる設計になってるのだと感じます。
そうは言っても、ピュアストライクほどのシビアさはないので、
中級者以上の実力者は一度使って見る価値アリかなと思います。
よりフラットにそして、早いテンポでガンガン攻撃をしかけて行くタイプのプレーヤーは、
ピュアストライクシリーズに行き着くかと思いますが、
このピュアアエロVSは、通常のピュアアエロとピュアストライクのちょうど中間あたりの、
パワー、コントロールのバランスなのだと思います。
今までピュアアエロやピュアドライブのような中厚ラケットでは飛び過ぎて苦手と感じていたけど、
かと言ってピュアストライクのようなハードなモデルではしんどいと思われている方にも、
このピュアアエロVSはおすすめです。
なんせデザインもかっこいいですしね。
いかがでしたでしょうか。
スピン性能というよりも、ガンガンフラットドライブでボールを打ち込んでいく、
攻撃的ベースラインプレーヤーに最適なラケット、
バボラ ピュアアエロVS
「限定モデル」ということでスタートしたラケットですが、
新たなスタンダードとなるかもしれませんね。
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