ピュアドライブとピュアアエロの比較 ストリングパターンでこんなにも違う
この講座は、
「読むテニスの教材」として、
テニスのレベルアップに役立つ情報や、
テニスの上達法、
テニスの練習法、
最新のテニスグッズ
などを紹介していきます。
今回はラケットの話です。
バボラのピュアドライブとピュアアエロについて、以前こんな記事を書いたんですが、読んでいただいていますか。
両者を比較する記事ではあるんですが、ちょっと補足をしてみよかと思ったので、今回書いてみますね。
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バボラの中でも人気を二分するラケットなんですが、両者の違いをスペック上見ても、全然違いがわからないという方は多いんですよ。
ちょっと両者のスペックを見てみましょうか。
バボラ ピュアドライブ
バボラ ピュアアエロ
スペック
フェイスサイズ:100平方インチ
重さ:300g
バランス:320mm
フレームの厚み:23mm~26mm
ストリングパターン:16×19
どれをとっても、この数字上のデータからだけでは、どうにもわからないんですよ。
なんせ、全部一緒ですからね(笑)
ただ、このストリングパターンについて、数字上は表れていませんが、実は明確な差があるんです。
この説明をしておきたいと思ったのは、ヘッドのラケット紹介の動画を見たのがきっかけでした。
ヘッドのテニスラケット、全シリーズについて簡単なラインナップの紹介をしている動画です。
このラケットの解説動画は非常に秀逸です。
見ていただければわかる通り、
スピードシリーズと、ラジカルシリーズの位置づけについて、面白い解説があるんですよね。
この解説はヘッドのラケットを買おうと思っている人でなくても、聞いておいて損はないと思います。ラケット選びをする際に大いに参考になるかと思います。
ヘッドのスピードMPとラジカルMP
スピードMPも、ラジカルMPもストリングパターンとしては、基本的に縦のストリングが16本と同じです。
ところが、同じ16本でも、ストリング同士の間隔が詰まっているのか、空いているのかで全然打った感触が違うのです。
じゃあ、どこの間隔が詰まっているのかと言うと、ストリングの幅がグッと「真ん中に」寄っているのか、それとも間が空いているのかという話なのです。
ラジカルの方が、真ん中にストリングが寄っていて、ラケットフェイスの中心付近、いわゆるスイートスポットのストリングが「密」な状態なわけです。
「密です。」
が今年の流行語になるかもしれませんが、それは置いといて、
一方のスピードシリーズは、ラケットフェイス中央部分のストリングの間隔があいていて粗い感じなのです。
ヘッドの場合
・ラジカル=密
・スピード=疎
という関係になるのですが、
バボラで言えばピュアアエロが、ややラジカルっぽいストリングが真ん中よりの構造。
ピュアドライブがスピードシリーズっぽいストリングが粗めの構造といった感じです。
バボラの場合
・ピュアアエロ=密
・ピュアドライブ=疎
ということになります。
同じ16×19のストリングパターンでも、こんな感じでストリングの間隔が変わって、ラケットフェイスの中央部付近が密なのかどうかということだけで、全然別物のラケットになってしまいます。
ストリングが真ん中に寄って、密になると、その部分の面圧はグッと高まり、同じテンションで張っても、ボールを打ったときにストリングがたわんでボールをくわえこんでくれる感覚は薄くなります。その分、ボールの飛びは抑えられて、安定感が出るのは間違いないのですが。
そんなわけで、ピュアアエロの方が、よりコントロール重視で、ボールの飛びは抑えられています。その分、来たボールを思い切りひっぱたけるような感覚があります。
一方のピュアドライブは、ストリングの間隔が広いため、ボールがグッとラケットに乗っかってくれるような感覚がある反面、ちょっとボールが暴れやすいというデメリットもあります。
どちらを取るかは好みの問題ですが、ラケットがどんな特徴なのかを知っておくと、自分に合ったラケット選びをしやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
いかがでしたでしょうか。
ラケットを比較するときには、単純にラケットのストリングの本数だけを気にするのではなく、ストリング同士の間隔のことまで気にするようにしてもらえるといいかと思います。
そういった情報を調べるためにも当サイトのようなレビューサイトはお役に立てるかと思いますので、ぜひ当サイトで他のラケットについてもいろいろ調べてみてください。
あなたにとって一番のラケットが見つかりますように。
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