ゴルフ 杉原輝雄選手のマインドに学ぶ
今回は久しぶりにマインドに関する記事を書きます。
テニスの道具に関する記事を書いた方がアクセスを稼げるのは承知の上です(笑)
しかし、ここはマインドテニス講座ですから、やはりこのマインドに関する記事が本編です。
さて、今日取り上げるのは、ゴルフの杉原輝雄選手。
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若い読者の方は知らないかな。
もう亡くなられてしまいましたが、私はこの杉原輝雄選手が大好きなのです。
競技は違えど、みなさんに、ぜひ、この杉原輝雄選手から学んで欲しいことがあります。
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杉原輝雄選手をご存じない方でも、ジャンボ尾崎選手はご存知でしょう。
ジャンボ尾崎選手はプレーも派手で、とても存在感のある選手でしたからね。
杉原輝雄選手は彼と同時代に活躍した日本のトッププロです。
しかし、プレーはジャンボ尾崎選手と対照的。
いぶし銀の如く、玄人好みのするスタイルというか、決して派手さはありません。
じわじわと競り勝つそのプレースタイルは「まむし」と対戦相手から恐れられていました。
身長162センチと小柄で、ジャンボ尾崎選手のような豪快なドライバーのショットはありません。
しかし、その勝負強さ、圧倒的な練習量が支える正確な技術で、生涯にわたり現役選手であり続けた偉大な選手です。
小さな体のハンデを克服するため、彼が自らに課した練習・トレーニングは壮絶なものでした。
ゴルフ界で誰よりも練習する男。
それが杉原輝雄選手でした。
彼の息子さんである杉原敏一選手もプロゴルファー。
その彼に杉原輝雄選手はこう言います。
「必死でやらなくてはいけない。おまえには必死さが足りない。」
息子さんがアマチュアレベルならわかりますが、息子さんも立派なプロゴルファー。
あまりに厳しい一言です。
自分自身が誰よりも練習しているからこそ、人に対してそういう風に言えたのだと思います。
「1000回スイングしたら1000回同じスイングをする。」
「スポーツに頭はいらん。頭で考えて難しくするな。体で覚えるものだ。」
杉原選手はインタビューでこのような趣旨のことを言われています。
日ごろどれほど練習をしていたかがうかがい知れる言葉だと思います。
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そこにはこんな言葉があります。
「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす。」朝鍛夕錬。
この言葉を地で行くのが杉原輝雄選手の練習。
あれほどのトッププレーヤーでありながら常に努力を欠かさなかった姿に頭が下がります。
杉原選手は小柄な体格というハンデに加え、晩年は「がん」との戦いも余儀なくされました。
しかし、杉原選手は手術をすれば試合には出れなくなると、手術を拒否。
生涯現役でいることを選びました。
体が衰えていかないように、まだ当時それほど一般的でなかった「加圧トレーニング」を導入。
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ドライバーの飛距離を伸ばすために、「長尺ドライバー」を導入するなど、新しい技術を取り入れることに積極的でした。
一般に、年配の方になればなるほど、今までの自分の習慣に固執しがちです。
「もう年だから、パソコンやスマホなんてわからん。」
みなさんの周りでもそんな方はたくさんいるでしょう。
杉原選手はそうではないのです。
だからいつも体だけでなく心が若い。
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こんな本も出されています。
前述しましたが、「頭で考えるな。」と言いつつ、実は杉原選手は誰よりも「考えて」練習していたと思うのです。
杉原選手ほど真剣に自らのゴルフのことを考えていたプレーヤーはいないでしょう。
「生きているだけで迷惑がかかるんだ。他人になるべく迷惑がかからないようにするのは当たり前のこと。」
これは杉原選手の言葉です。
スポーツの世界のみならず、この言葉は社会一般において一番大事なことと言ってもいいぐらいです。
これがわかっていない大人がいかに多いことか!!
杉原選手の謙虚な生き様。
それは本当に強い男が持っている優しさからあふれるものだと思うのです。
しかし、杉原選手の言葉は時に厳しい。
プレー中に失敗をして、ゴルフクラブを地面に叩きつけた選手に対して、
「ゴルフクラブを叩くな!自分の頭をたたけ!!!」と怒鳴ったと言います。
それは常日頃から自分にも厳しくないと言えないものですよね。
テニスラケットを簡単に投げつける昨今の若手プレーヤーたちの姿を杉原選手が見たらなんと言われるでしょうか。
きっと同じように怒られるに違いないと思うのです。
そんな杉原選手の人柄をしのぶエピソードを一つ紹介しましょう。
杉原選手はスポーツ用品メーカー、デサントの永久契約選手でした。
メーカーも永久契約というのは簡単にはしません。
スポーツ選手っていうのは成績の浮き沈みがありますし、競技生活ができる時期なんてわずかですから。
テニスの世界だと、ロジャー・フェデラー選手や錦織圭選手がウィルソンと永久契約という話を聞いたことがあります。
永久契約、それはごく一部の選手の特権ですよね。
杉原選手が亡くなられたときに、デサントの社員の方が、来期分の契約書を持って杉原選手のもとへ訪れたそうです。
なぜなら、「永久」契約だからです。
ご遺族はその契約書を棺に入れて送り出してあげたそうです。
このデサントの社員さんと、ご遺族のはからい、これこそが、「粋」ってやつですよね。
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いかがでしょう。
どんな姿勢を持って練習に取り組めばよいか、杉原選手から学ぶことはたくさんあると思うのです。
競技でテニスをされているというみなさん、あなたの練習は本当に「必死」なものですか?
あなたの練習を見て、杉原選手ならなんと言うでしょうか?
よくよく吟味あるべきものなり。
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