HEAD(ヘッド)GRAPENE(グラフィン)360 EXTREME(エクストリーム) PRO/MP/S/LITE/ レビュー
今回もラケットの話です。
前回の記事でHEADのSPEEDシリーズを紹介しました。
そちらは読んでいただけましたか?
HEAD(ヘッド)GRAPENE(グラフィン)360 SPEED(スピード) PRO/MP/S/LITE/POWER レビュー
今回の記事はそれに続いてついに発売されたEXTREME(エクストリーム)シリーズについてレビューしてみたいと思います。
ヘッド(HEAD) テニスラケット Graphene360 EXTREME MP グラフィン360 エクストリーム ミッドプラス 236118 価格:24,940円 |
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今回のEXTREME(エクストリーム)シリーズの一番のウリは、やはり「GRAPHENE360°」というテクノロジーですね。
これはSPEEDシリーズの記事でも書いたのですが、
GRAPHENEという剛性のある素材が今回のシリーズからラケットフレームのトップ、サイド、ボトム、360°全方向に配置されたということです。
また細かい点でいうと、グロメットにも改良が施されました。
それがこの「ファンネルグロメット」
ストリングホールが広くなることで、ストリングの可動域が広がり、スピンがかかりやすく、打感がマイルドになるということです。
EXTREME(エクストリーム)シリーズが、究極のパワーとスピンというコンセプトで開発されていることからも、この技術の搭載は当然の流れかもしれませんね。
グロメットの下部にはこちらもおなじみ、グロメットの凹凸を抑える最近のトレンドが盛り込まれています。
EXTREME(エクストリーム)シリーズの伝統カラーである黄色。
今回はより黄色が際立つようなカラーリングとなりました。
鮮やかなフラッシュイエロー。
なんとグロメットのトップ部分までこの色です。
ラケットが黄色でも、この部分は黒なんてのが通常ですが、このおかげでとても黄色が際立つデザインになっています。
かつてのデザインに比べると、今回のデザインは黄色がとくに際立ちますが、すっきりしたデザインでかっこいいと思います。
SPEED(スピード)シリーズは白と黒だけなんで非常に地味な印象なんですが、このブラック×イエローのツートーンは非常に映えますね。
まずは、トップ選手向け競技モデルのEXTREME(エクストリーム)PRO(プロ)
ヘッド(HEAD) テニスラケット Graphene360 EXTREME PRO グラフィン360 エクストリーム プロ 236108 価格:29,370円 |
重さ 310g
バランス 315mm
競技者の求める重量とバランスを絶妙なところに設計されています。
実際打ってみた感想なんですが、ボールがとにかく伸びていく。
バウンド後にギュン!と地面を蹴るようなスピンがかかります。
10年ぐらい前だと、320gとか325gくらいのモデルが競技向けのラケットとして市販されていましたが、今のラケットって、310g程度でもこんなに伸びのある球が打てるのかと感心しましたね。
前回の記事でレビューしたSPEED PROなんかと比べると、ボールの弾道は明らかに変わります。
別に特別スピンのかけようと思って打たなくても、勝手にある程度のスピンがかかってくれます。
高い弾道で相手を追い込んでいくようなテニスにはもってこいだと思います。
ボールの飛びはSPEEDシリーズよりも上なのですが、スピンがよくかかるため、ボールがしっかりとコートに収まってくれるような印象でした。
あと、驚いたのは打感です。
これまでのEXTREME(エクストリーム)シリーズも打感は非常にマイルドだったのですが、今回のモデルはとくに柔らかいと感じました。
次の項目、EXTREME MPのところでその打感について詳しく触れてみたいと思います。
今回のEXTREME(エクストリーム)シリーズで私が最も気に入ったのがこれ。
EXTREME MP
ヘッド(HEAD) テニスラケット Graphene360 EXTREME MP グラフィン360 エクストリーム ミッドプラス 236118 価格:24,940円 |
重さ 300g
バランス 325mm
重さ300gと聞いて、いわゆる黄金スペック?かと思っていたのですが、よくよく見るとバランスは325mm。
そう、少しだけですが、先が重たい設計なんですね。
そう聞くと、「いわゆる黄金スペックに比べて、少し振り抜きにくいかな」と打つ前は思っていたのですが、そんな心配は全く不要でした。
むしろ、このややトップヘビーの設計が、ストロークのパンチ力を思い切り高めてくれているなと思いました。
スイングすると、ヘッドが最後に「ビュンっ!!!」と出てきて、強烈なスピンがかかります。
そして、何より、ストロークよりも驚いたのが、サーブの威力。
このラケットで思い切りボールをひっぱたくと、自分でも驚くぐらいのスピードが出せました。
スライスやスピンの回転も抜群にいい。
サーブの得意な選手がこのラケットを使えばすごいことになると思います。
サーブに関してはSPEEDシリーズよりもこのEXTREME(エクストリーム)シリーズのが一歩、いやもっと上かなという印象でしたね。
で、もう一つ驚いた点は先の項目でもお話しした打感です。
今回試打させていただいたラケットには振動止めが付いていなかったのですが、それに気づかないほどでした。
打感があまりにマイルドで、振動止めはいらないんじゃないかというほど。
最近のラケットって振動が本当に少ないモデルが増えてきていますよね。
10年後、20年後には振動止めなんて絶滅危惧種になっているかも、、、なんて思わせてくれるほど、最近のラケットは打感がマイルドになってきています。
例えば木のラケットの時代にラケットフェイスの下部につけられてあった飾りガットって、今どき見ないじゃないですか。
振動止めもいつかあれと同じように忘れ去られていく存在になるのかなーなんて思いましたね。
ともかく、このEXTREME MPの打感は柔らかいです。
オフセンター(要するにラケットの真ん中でボールをとらえられなかった場合)でも衝撃は少ない。
ということは、スピンを思い切りかけようとして、ラケットのスイートスポットを外してガリガリ引っかけて打っても、なんとかなる感じはあります。(私はそういう打ち方は好きではないけど)
そういう意味でもこのラケットはスピン主体のストローカーに特におすすめできるモデルではないかと思います。
それだけにとどまらず、このラケット、SPEEDシリーズよりもフレームに厚みがあって、ボレーもしやすいんですよ。ダブルス主体のプレーヤーにももってこいじゃないですかね。
とにかく、このEXTREME MPはおすすめできる層が広いモデルだなと感じました。
EXTREME(エクストリーム)シリーズの中でも女性向けのスペックとなっているのがこれ。
EXTREME S
ヘッド(HEAD) テニスラケット Graphene360 EXTREME S グラフィン360 エクストリーム エス 236128 価格:24,190円 |
重さ 280g
バランス 335mm
女性はヘッドのラケットの中ではINSTINCTシリーズを気に入っている方が多い印象ですが、、、
というのも、シャラポワ選手をはじめ、女子のプロ選手がINSTINCTシリーズを使っているイメージがあるからでしょうか。
ただ、HEADのラケットが好きだという女性の方、デザインはINSTINCTシリーズの方が「かわいい」と思っている方にも、ぜひこのEXTREME Sを一度打ってみてもらいたいです。
特徴としては先のEXTREME MPのところで書いたことそのままなのですが、とにかくボールが快適に打てます。
どのレベルの女性であっても、このラケットぐらいの重量、バランスであれば、かなり使いやすいのではないかと思います。
重さは280gと軽いですが、バランスは335mmとかなり先が重たいので、そこが苦にならなければこのラケットはかなりおすすめ。
初心者レベルであれば、次に紹介するEXTREME LITEでもいいのかもしれませんが、その一歩先に行く方であれば、このラケットは本当におすすめできます。
最後に紹介するのはEXTREME LITE
すみません、このLITEだけ、ちょっと画像がありません。
デザインとしては他のラケットと全くと言っていいくらい同じです。
これからテニスを始める方(中でもとくに女性)、あるいは、ジュニアの選手なんかには非常におすすめできるスピンラケット。
重さ 265g
バランス 345mm
重さ265gというのはかなり軽いですから、そのうち上達に合わせて重いものに買い替える時が来るとは思いますが、入門用の一本としては最適ではないでしょうか。
とくにこの黄色のデザインが好きだという方であれば、間違いなくおすすめできます。
最後はちょっと余談。
以前に書いたこの記事は読んでいただけましたか。
https://mindtennis.net/2018/08/25/racket-20/
要は、黄色いボールを打つスポーツで黄色いラケットを使えば、相手からボールは見えづらいだろうという話です。
この写真見てください。
ラケットフレームとボールの色はほぼ一緒!!(笑)
このラケットに黄色いストリングスを張ってプレーしたら、相手はボールが見えづらくてイライラするかもしれません(笑)
試しにこんなストリングはどうでしょう。
価格:11,000円 |
まあ、ストリングを黄色にしなくてもこの黄色のラケットだけで、十分目はチカチカするんですけど(笑)
前回の記事で書いたSPEEDシリーズと比べて、よりパワフルなEXTREME(エクストリーム)シリーズ。
ぜひ一度試してください。
よくよく吟味あるべきものなり。
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