スポーツ選手はバ〇でいいのか
「読めばテニスがうまくなる」
この講座は、
「読むテニスの教材」
として、
テニスのレベルアップに役立つ情報や、
テニスの上達法、テニスの練習法、
最新のテニスグッズなどを紹介していきます。
今回はマインド、考え方の話です。
スポーツ選手はバ〇でいいのか
というタイトルはやや刺激的なタイトルですが、
昔はこんなことが平気で言われていました。
スポーツは頭で考えてするもんじゃない。
体で覚えるもの。
だからバ〇でもいいんだと。
みなさんはどう考えますか?
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たしかに、
スポーツというのは、
理屈だけで考えるものではありません。
ギリシャ語で、
「テクネー」
「エピステーメー」
という言葉があるのですが、
両者はともに人間が習得するもの。
そのうち、
「テクネー」は、理解するだけでは足りず、体で覚えるもの。
「エピステーメー」は頭で理解すれば足りるものを指します。
「エピステーメー」はたとえば、数学とか、歴史学とか、
いわば、机の上でのお勉強などがその例です。
「テクネー」は例えば、運動とか、楽器の演奏とか、
理論を知っているだけではどうしようもなくて、
練習・訓練が必要なものです。
「テクネー」が、
「テクニック」に繋がっているという推論は、
賢明な読者のみなさんであればもうお気づきでしょう。
まあ、それはさておき、
「テクニック」であるスポーツに、
頭の良さは必要ないんだという考えは、
明らかに誤りです。
テニスがうまくなるのに、
三角関数の知識などは全く必要ありませんが、
生き馬の目を抜く勝負の世界では、
時に相手を出し抜くような頭の良さが必要です。
また、先を見通して、計画を立てて実行する頭の良さも必要でしょう。
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問題が生じたときに、それに対処する頭の良さも必要でしょう。
テニスがうまくなりたいと思えば、
そういった、いろいろな意味での「頭の良さ」が必要なのです。
プロレベルになると、
それは個人レベルの頭の良さでは足らず、
選手はコーチを雇い、トレーナーを雇い、
ときには栄養士や、マネージャーを雇い、
チームを作って総力戦で戦うのです。
トッププロのレベルになれば、
チーム対チームの頭脳戦のようなもの。
個人競技ですが、団体競技のようなものです。
ですから、プロの選手は試合に勝った後のインタビューで、
必ず自分を支えてくれるチームへの感謝を述べるのです。
錦織圭選手が9年間行動をともにした、
ダンテ・ボッティーニ氏と契約を解消したというニュースがありました。
全米オープンで準優勝という実績を残せたのも、
もちろん彼の影響でしょう。
ただ、その後もコーチを全然変えなかったというのは、
プロとしては珍しいと言われています。
プロの選手は新しい考えを自分に入れるために、
積極的にコーチを変えたりしますからね。
コーチを変えなかったことが、錦織圭選手の停滞を招いている
と揶揄する声もありますが、それが真実かどうかは誰にもわかりません。
ただ、一つ、間違いなく言えるのは、
選手にとって、自分の代わりに考えてくれるコーチらの存在は、
非常に大きいものだということです。
プロの選手は、強ければ優秀なコーチ、トレーナーなどがついて、
自分の代わりに必要なことを考えてくれます。
いわば頭脳を外注できるので、
極端な話、自分で考えなければいけないことは減ります。
しかし、プレーするときに考えるのは自分自身です。
テニスは瞬時に攻防が切り替わるスポーツ。
その一瞬、その一瞬で、
考えられる最高の選択肢を取っていかなくてはなりません。
やはり、頭の良さは当然に選手にも必要なのです。
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ちょっと余談にはなりますが、、、
プロ野球の伊良部秀輝選手をご存知でしょうか。
剛速球のピッチャーとして、メジャーリーグでも活躍した選手です。
残念ながら彼は若くして亡くなりました。
彼のような才能のある選手が、
あのような孤独でさみしい最期を迎えたのは残念でなりません。
現役時代から素行に問題があったり、
引退後も暴力事件を起こしたりしていました。
もう少し後先を考える頭の良さだったり、
そういったものを身につけることができなかったのだろうか
と思ってしまいます。
スポーツだけできればいい。
頭は二の次。
という考えはやはり正しくないのだと思います。
スポーツ選手にもやはり自ら考える力が必要です。
自ら正しい道を選び取る頭の良さが必要なのです。
しかし、スポーツにおいては、
ときにバ〇にならないといけないこともあります。
強い相手に立ち向かうときに、
相手が強い→自分が負ける
という論理を超える
勢いみたいなものが必要なのです。
相手が強い→それがどうしたおれが勝つ
みたいに理屈をふっとばすような勢い。
予選からノーシードで勝ち上がってくる選手や、
突如、ブレークスルーを果たす選手などには、
こういった勢いがあるわけです。
そういった意味では、
波に乗っている選手というのは、
頭のネジが一個どこかにいったような、
ぶっとんでいる感覚だったりします。
それを見るとバ〇みたいに見えるかもしれませんが、
彼らは決して本当の意味でバ〇ではありませんよ。
私がこの講座を運営しているのは、
少しでも考えるヒントとなればと思っているからです。
ブラッド・ギルバード氏の、
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にかこつけて、
読めばテニスがうまくなる
と銘打っていますが、
やっぱりそこは、スポーツですから、
練習が基礎になければならないのは、
言うまでもありません。
いかがでしたでしょうか。
スポーツ選手はバ〇でいいのか
と題して記事をお届けしましたが、
みなさんは、もうその答え、
おわかりですね。
一流のスポーツ選手がバ〇であるはずがないのです。
イチロー選手やフェデラー選手の発するメッセージを聞いていれば、
それは明白ですよね。
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よくよく吟味あるべきものなり。
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