このテニスラケットはボールが飛ぶ?飛ばない? 答えはフレーム厚を見よ!
この講座は、
「読むテニスの教材」として、
テニスのレベルアップに役立つ情報や、
テニスの上達法、
テニスの練習法、
最新のテニスグッズ
などを紹介していきます。
今回はラケットの話です。
ラケットのフレーム厚についてお話をしてみたいと思います。
フレーム厚っていうのは、ここの幅のことです。
ラケットのフレームを横から見たときの幅。
これがフレーム厚なのです。
みなさんのラケットのフレームの厚みは何ミリですか?
そう聞かれて、パッとすぐに答えられる方は意外と少ないかもしれません。
ラケットの重さや、面の大きさといったスペック情報については知っていても、フレームの厚みまでは気にして見ていなかったという方はかなりいるのではないでしょうか?
実はこのフレームの厚みというのは、ラケットでボールを打った時に、どれぐらいボールが飛ぶかに関わるので、非常に重要なのです。
今回はそんな重要な役割を持っているフレーム厚について書いてみたいと思います。
ラケットを購入する上では、必ず知っておいてもらいたい知識です。
新しくテニスラケットを購入するときにも、買い替えるときにも必ずこのフレーム厚はチェックするようにしましょう。
フレームの厚い、薄いで何が変わるの?
一般には、フレームが厚い方がよくボールが飛び、薄い方が飛びません。
厚い方がパワーが出るのは、なんとなく想像がつきますね。
反対に、薄いフレームというのは、ボールを打った時に、ラケットが後方にしなり、パワーのロスが発生してしまうので、あまりボールが飛びません。
このように書いてしまうと、薄いラケットにはメリットがないじゃないかと思われるかもしれませんね。
ところが、この打球時のラケットのしなりが、ボールを打った時にボールをつかんでいるようなホールド感を生み出すのです。
男子のプロ選手のようにパワーのあるプレーヤーは、このようなフレームのラケットを好む選手が多いです。
彼らはボールを飛ばすだけの十分なパワーをすでに持っているので、ボールをつかむようなホールド感の方が、パワーよりも欲しいわけです。
反対に、非力なプレーヤーがこのような薄いフレームのラケットを使っていると、ボールが楽に飛ばせず、苦しいことになってしまいます。
大事なことは、自分に合ったフレーム厚のラケットを使うことなのです。
それはすなわち自分に合った飛びのラケットを使うことと同義なのです。
多くのアマチュアプレーヤーを見ていますが、このあたりのラケットのマッチングが上手くいっていないプレーヤーをたくさん見かけます。
ラケット変えただけで快適にプレーが出来るのに、もったいない話です。
ぜひご自分のラケットのフレーム厚を調べてみてください。
ご自分のラケットをネットで検索してスペックを調べてみてもいいのですが、たいていのラケットにはフレームのどこかに、ラケットの重さやバランス、そしてフレーム厚などの基本的な情報がプリントされているものなので、調べるのにさほど手間はないはずです。
ラケットのフレームには、何やら小さな文字でごちょごちょ書いてあるのが見えますね。
ラケットによって書かれている場所は様々ですが、大抵、基本的なスペックのことぐらいは書かれてあるもんですよ。
そして、ご自分のラケットのフレーム厚を調べたら、もっとボールを飛ばしたい方は、今のフレーム厚よりも厚いラケットを探せば良いですし、よりパワーを抑えたいのであれば薄いものを選べばよいのです。
おすすめテニスラケットはこのあたりから調べてみてください。
ラケットメーカーにより、または同じラケットメーカーのラケットでも、ラケットの作りにより飛びは異なります。
それゆえフレーム厚だけで一概に判断できるわけではありませんが、フレーム厚でどれくらいボールが飛ぶラケットなのかは、だいたい判断できます。
で、そんな大事なフレーム厚の話なんですが、ラケットのフレームの厚みは、均一とは限りません。
例えば、フェイスのサイドは26㎜で、シャフトの付近は20㎜なんてラケットもあるのです。
反対に、ラケット全体が根元から先まで21mm幅均一というラケットも存在します。
一体どういう違いがあるかです。
①フレーム厚が、均等なタイプ。
クラシックなタイプのラケットに多いですね。
ウィルソンのブレードシリーズや、ヘッドのプレステージシリーズなどが代表格ですね。
本格的な選手向けラケットのイメージが強いと思いますが、最近では、やや厚めで均等なフレーム厚のラケットもあったりします。
ヘッドのスピードシリーズなんかは23㎜幅均一。
しなりとパワーとを両立する絶妙なフレーム厚だったりします。
②フレーム厚が、ラケットの部位によって異なるタイプ。
なんと言っても、バボラのピュアドライブがその代表格。
最新版ピュアドライブが出ましたね!
パワーのあるフレームでありながら、フレームが単純に厚いだけだと、ボールが吹っ飛んで行ってしまうのを、見事に調整しているわけです。
写真は私の持っている旧モデル。
その他にフレーム厚が、ラケットの部位によって異なるタイプと言うと、有名どころでは、ヨネックスのEZONEなんかがありますね。
大坂なおみ選手のラケットとして有名ですね。
優れたパワーとコントロールを両立するため、シャフト部分はよくしなるような薄い作りになっており、フェイスのサイド部分はやや厚みがあるという絶妙なバランスで設計されています。
ちなみに大坂なおみ選手が全米で優勝した時のモデルはこちら。
ラケットはこのようにいろいろ考えて設計されているのです。
いかがでしたでしょうか。
フレーム厚の知識があると、メーカーのラケットカタログなんかをざっと眺めるだけで、打ってみたらこんな感じかなーと想像することができるようになるのです。
そうして、だいたいの「あたり」をつけて自分の好きなタイプのラケット、求めるタイプのラケットを探していくと、最適な1本にたどり着きやすいですよ。
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