ヘッド グラビティシリーズ PRO/TOUR/MP レビュー
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今回はラケットの話です。
もうリニューアルされてずいぶん経ちましたが、ヘッドのグラビティシリーズについて書いてみたいと思います。
ラケットのオモテウラでデザインが違うこのシリーズも最初は斬新で面食らいましたが、だいぶ慣れてきましたね。
というか、おじさんおばさん世代はラケットのオモテウラでデザインが違うラケットというと、
プリンスのモアシリーズを思い出すんですが。
なんのことかわからない人は別にそれでいいからね。
別に知らなくても生きてく上で支障はありませんので。
今回はグラビティシリーズ、その中でも、
特に男性の競技者に向けられた、プロ・ツアー・MPの三機種を比較してレビューしたいと思います。
ヘッド グラビティ プロ
スペック (HEADホームページより引用)
ウェイト(張上げ無し):315 g / 11.1 oz
ストリングパターン:18/20
ヘッドサイズ:645 cm² / 100 in²
グリップサイズ:1-5
バランス:315 mm / 1 in HL
長さ:685 mm / 27.0 in
フレーム厚:20mm
いや、改めて使ってみるとその精緻なコントロール性能には驚かされます。
抜群の面安定感。
面ブレがない。
後に紹介するグラビティ ツアーと同じ18×20パターンにも関わらず、面にたわみ、シャフトにしなりを感じ、ボールを長くつかむ感覚がある。
より鋭いスイングスピードを求めるプレーヤーにはこのラケットですね。
プロ選手が使うのも納得の一本。
アレクサンダー・ズベレフ選手や、アンドレイ・ルブレフ選手など、
長身細身の超ハードヒッターが使う競技者向け向けラケットというと、
もうそれだけで、一般人に使えるのかという疑問を持たれるかもしれません。
しかし、このグラビティプロ、想像以上に使いやすく、競技者だけでなく、スクール中級レベル以上の方なら間違いなく楽しんで使ってもらえるラケットだと思います。
ヘッドの競技者モデルというと、プレステージシリーズのような硬派なラケットのイメージのせいか、全然飛ばなくて難しいラケットというイメージがあるかもしれません。
しかし、グラビティは違う。
ちゃんとボールが飛びます。
ストリングの縦糸が18本のラケットというと、もうそれだけで、飛ばないというイメージが先行しやすいですが、ヘッドのグラビティとスピードプロは、ちゃんとボールが飛んでくれる競技者モデルです。
ストリングパターンが細かいラケットでボールの飛びやすさ順に並べると、
スピードプロ → グラビティプロ → プレステージ
ですね。
そう考えると、プレステージシリーズ意外であれば、意外と一般のプレーヤーにもグラビティプロは使いやすいと思われます。
ヘッド グラビティ ツアー
スペック (HEADホームページより引用)
ウェイト(張上げ無し):305 g / 10.8 oz
ストリングパターン:18/20
ヘッドサイズ:645 cm² / 100 in²
グリップサイズ:1-5
バランス:320 mm / 1 in HL
長さ:685 mm / 27.0 in
フレーム厚:22mm
しなりも思ったほどなく、狙った場所にボールがピンポイントでコントロールできるラケットです。
グラビティプロよりも取り回しが楽で操作性抜群です。
サーブなんかもスイングスピードが出せるのでガンガン打ち込めるラケットですね。
個人的にはグラビティプロの面安定性が好きなのですが、それよりもややパワーの出せるこのツアーも捨てがたい。
現在のラケットのスタンダードとも言えるこの重さ・バランスのラケットは、競技者に絶大な支持を得ています。
他のメーカーのツアーラケットもこの重さ・バランスのタイプのものが増えていますね。
代表的なのはバボラのピュアストライクですね。
そんなわけで、他のメーカーのラケットからの乗り換えもしやすいスペックかなと思います。
他のラケットで言えば、ちょっとバランスポイントは違いますが、ヨネックスのVCORE98やEZONE98の感じも近いかもしれません。
VCORE98なんかを使っていて、より飛びを抑えてコンコロール重視のラケットがほしいなんて方には、グラビティツアーがピッタリのラケットじゃないかなと思います。
VCORE98っていいんですけど、ちょっと飛ぶんですよね。
EZONEはなおのこと飛ぶ。
そんなわけで、よりハードヒッター向けとなると、こちらのグラビティツアーがおすすめということです。
グラビティ MP
スペック (HEADホームページより引用)
ウェイト(張上げ無し):295 g / 10.4 oz
ストリングパターン:16/20
ヘッドサイズ:645 cm² / 100 in²
グリップサイズ:1-5
バランス:325 mm / 0.7 in HL
長さ:685 mm / 27.0 in
フレーム厚:22mm
MPはとにかく軽い。
グラビティ プロや、グラビティ ツアーと比べると相当軽く感じると思います。
ただ、軽いと言っても、競技者の求める重さとしては十分なレベル。
打ち負けないだけの重さは備えています。
それでいて、ジュニアでも間違いなく使える。
(ある程度強いスイングができる子であることが前提ですが)
ツアーのようなしなりは感じられず、パワーが出る。
コントロール性能とパワーをバランスよく兼ね備えています。
そんなわけで、もっとも多くのユーザーに支持されるであろうモデルです。
私の同僚は、このグラビティMPに少し重りをつけて使用のが一番快適と話していました。
彼はグラビティツアーとこのMPを試打して試していたようなのですが、ツアーでなく、最終的にこちらのMPを選びました。
面白い使い方だと思います。
MPのほうがスピンのかかりの良さや、ボールのスピードなんかは出るので、より威力のあるボールで攻めたいプレーヤーはMPですね。
逆に、ボールスピードが少し落ちたとしても安定したコントロールで手堅いプレーをしたいという方はツアーを使うのが賢明でしょう。
旧ラジカルMPとの比較
295gというと、私はかつてのラジカルMPを思い出します。
(ラジカルMPは現行モデルだと300gになっちゃいましたね。)
こっちは300g
さて、295gのラジカルとの比較ですが、
やはりラジカルの方がボール自体は飛びますし、
使い勝手の良さ、万人受けという点ではラジカルMPの評価は高いです。
私の考えるおすすめラケットランキングでも毎年上位常連のラジカル。
ただ、グラビティはそんなラジカルに満足できない尖ったユーザーや、
一般プレーヤーよりも競技力の高い方を待っているラケットだと思います。
自信のあるプレーヤーは、ぜひ試してみるべきでしょう。
旧グラビティシリーズ
最新版のグラビティシリーズが発売されたことを受けて、旧モデルはかなり値下がりしてますね。
個人的には最新版のデザインの方がキレイだし、女性にもウケるデザインだと思っているんですが、
緑と赤の旧モデル、初代グラビティの硬派な感じがお好きな方はこちらをどうぞ。
いかがでしたでしょうか。
今回のグラビティシリーズは、とにかく競技レベルの高いハードヒッターに超おすすめのラケットです。
ズべレフ選手、ルブレフ選手にあこがれる方も、ぜひ。
くれぐれも初心者は手を出さないように(笑)
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