7大テニスラケットメーカー 各メーカーの特徴について
この講座は、
「読むテニスの教材」として、
テニスのレベルアップに役立つ情報や、
テニスの上達法、テニスの練習法、
最新のテニスグッズなどを紹介していきます。
今回はラケットの話です。
7大テニスラケットメーカー
と言われてピンときますか?
テニスラケットを作っている
スポーツメーカーは山ほどありますが、
その中で、
世界シェアの99%
を握っているのは、
たったの7社。
その7社を、
7大テニスラケットメーカーと
呼びます。
今回の記事では、
世界シェアの現状と、
各メーカーの大まかな特徴について
見ていきましょう。
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テニスラケットの市場において、
世界シェアのほとんど99%を占める
有名ラケットメーカーのトップ7
それが7大テニスラケットメーカー。
どのメーカーの名前も、
一度は聞いたことがあるところばかり
だと思います。
では、
現在のテニスラケットの、
世界シェアを見てみましょう。
ウィルソン・・・28%
ヘッド・・・23%
プリンス・・・18%
バボラ・・・17%
ヨネックス・・・8%
ダンロップ・・・3%
テクニファイバー・・・3%
これら7つのメーカーで、
世界シェアのほとんどを占めているのですから、
寡占市場と言ってもいいくらいです。
ウィルソンとヘッドで、
世界シェアの半分を占めているんですね!
この7大テニスラケットメーカー
以外では、
ブリヂストン
フォルクル
パシフィック(フィッシャー)
トアルソン
ミズノ
などもありますが、
世界シェアで見ると、
ごくわずかというところですね。
シェアが少ない=イマイチなラケット
ということはありません。
実際、ブリヂストンなんかは、
非常にいいラケットを作っています。
では、次に、
各メーカーの特徴について見ていきましょう。
アメリカのメーカーですね。
公式ホームページはこちら。
なんと言っても看板選手は、
ロジャー・フェデラー選手
ロジャー・フェデラー選手のラケットはこちら。
最新版のフェデラー選手モデルは真っ黒。
これがかっこいい。
Wilson PROSTAFF RF97
そして、我らが錦織圭選手。
現在錦織圭選手の使用するモデルはこちら。
Wilsonと言えば、
チャンピオンのラケット
というイメージです。
スペックとしてはかなり硬い
選手向けのラケットが多く、
ハードヒッター向けというイメージです。
それとは裏腹に、
Wilsonのロゴは、
なんというか、
とてもポップなかわいい感じの
ギャップがいいですね。
ヘッドはオーストリアのメーカー。
オーストラリアじゃないよ、
オーストリアね。
公式ホームページはこちら。
テニスラケットのみならず、
スキー板のメーカーとしても、
超一流!
要するに、
カーボン製品の加工に関しては、
最高レベルのものを持っている企業
ということですね。
ヘッドの契約選手と言えば、
ノバク・ジョコビッチ選手。
もちろん、ジョコビッチ選手以外でも、
数多くのトッププロを支えている
メーカーです。
イメージ的には、
女子よりも、
男子のトッププロが多い印象です。
世界チャンピオンである
ノバク・ジョコビッチ選手の
使用するラケットはこちら
次世代のチャンピオン候補
アレクサンダー・ズべレフ選手も
ヘッドのラケットを使用。
(画像は中国新聞の記事より)
アメリカのメーカーですね。
公式ホームページはこちら。
一時期、経営破綻などが問題となりましたが、
それでも世界シェアではまだまだトップ3。
しかし、プリンスの本来の力は、
まだまだこんなものではありません。
かつてのプリンスは、
世界のトップレベルの契約選手を
数多く抱えていました。
マリア・シャラポワ選手などが、
ヘッドに移籍してしまったのは痛い、、、
かつての勢いを取り戻してほしいと
願っています。
女性向けのかわいいデザインの商品などもあり、
アマチュアの女性には、
もしかしたら人気トップかもしれませんね。
一昔前だと、
「グラファイト」
という名作ラケットがあって、
トッププロがそれをこぞって使っていました。
こいつがなんでも
最近リメイクされるとか、、、
往年のテニスファンには、
たまらない話だと思います。
フランスのメーカー。
フランスのメーカーなので、
フランス語の発音の関係で、
最後のtは読みません。
したがって、
発音は、
「バボラット」ではなく、
「バボラ」が正解。
でも、アメリカ人は、
普通に、
「バボラット」って言いますけど(笑)
もともとはラケットのメーカーというより、
ストリングのメーカーという印象でしたが、
ラケットの開発にも1990年代ごろから力を入れ、
今や超人気のテニスラケットブランドへと成長。
その勢いは凄まじく、
一時期は、試合会場を見渡せば、
選手の半数以上はバボラ
なんてことが普通にありました。
それでも、世界シェアで言えば、
まだトップではないんですね。
バボラの人気を支える二機種はこちら。
ピュアドライブ(右)とピュアアエロ(左)
ですね。
看板となる契約選手は、
もちろん、
ラファエル・ナダル選手
バボラの圧倒的人気を支えているのは、
ナダル選手と言っても過言ではありません。
日本のメーカー。
公式ホームページはこちら。
そして、
なんと、製造まで日本。
これは非常に珍しいのです。
ほとんどのラケットメーカーは、
中国の工場でラケットを作っています。
メイド・イン・チャイナが当たり前。
その中で、
ヨネックスのラケットだけは、
頑なにメイド・イン・ジャパン
その品質は確かです。
プロの選手の使用率で言うと、
男子の選手よりも、
女子の選手が多い印象でしたが、
現在では若手の選手の間に、
ヨネックスユーザーが爆発的に増えており、
男子の選手にも、
ヨネックスを使うプロが増えています。
その辺の事情はこちらからどうぞ。
メイド・イン・ジャパンの
クオリティが世界に認められている証拠だと思います。
看板となる契約選手は、
この人をおいてほかにないでしょう。
大坂なおみ選手!
個人的には、
西岡良仁選手が大好きです。
YONEX VCOREと、
YONEX EZONEは、
いずれも、YONEXの
超人気ラケットです。
ソフトテニスやバドミントンで、
異常なほどの高シェアを誇るYONEX
ソフトテニス出身者が硬式テニスを始めると、
YONEXを 選ぶ確率が大(笑)
イギリスのメーカー。
ダンロップは世界シェアで言えば、
3%と、かなり低いですが、
実は、スカッシュにおいては、
世界シェアでトップクラスのブランド。
本来ラケットスポーツには、
相当なノウハウを持っているはずなのですが、
看板となるトップ選手がいないせいか、
シェアで言うとそこまで高くありません。
しかし、日本のジュニアテニス界では、
ダンロップの使用率はかなり高いのです。
その辺の事情はこちらの記事をお読みください。
https://mindtennis.net/2019/01/03/racket-30/
この記事の、
第10位 SRIXON(スリクソン)
REVO(レヴォ)CV3.0
のところを読んでいただけると、
なぜジュニア選手の使用率が高いか、
おわかりいただけるかと思います。
フランスのメーカー。
この写真を見ていただけたら
おわかりの通り、
フランスらしい、
ちょっと洒落たデザインが特徴。
一時期、
ラケットに歌舞伎俳優の浮世絵
が書かれたデザインとか(笑)
かなりキテレツなデザインがされてました。
とんがってるブランドと言ってもいいです。
テニスラケット界の、
やんちゃな不良少年みたいな感じですかね(笑)
ただ、まだまだ世界シェアで言えば少数派ですし、
日本でのシェアも少ないですね。
しかし、以前の記事にも書きましたが、
若手のホープ、
ダニル・メドヴェデフ選手が
使用していることもあり、
今後、
一気にシェアが伸びる可能性のあるメーカーです。
いかがでしたでしょうか。
ラケットを選ぶ際には、
各メーカーの特性を知り、
自分の好みの一本を探してください。
よくよく吟味あるべきものなり。
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