ダニル・メドベージェフ選手がついに世界1位に!最新ラケットテクニファイバーTF40にも注目!
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今回はラケットとストリングのお話です。
ダニル・メドベージェフ選手がいよいよ世界1位になるということです。
— Daniil Medvedev (@DaniilMedwed) February 23, 2022
ビッグ4と呼ばれるプレーヤー達以外の世界1位は実に18年ぶりだそうです。
ビッグ4と呼ばれる選手たちがいかにすごいかという話でもあるのですが、
男子テニス界は新しい時代がいよいよやってきましたね。
新しい時代の主役となるのは誰か。
ダニル・メドベージェフ選手をはじめ、
アレクサンダー・ズべレフ選手
ステファノス・チチパス選手
ドミニク・ティエム選手
など、次世代のチャンピオン候補とか、
若手プレーヤー期待の星とか言われる選手はたくさんいますが、
その中でもメドベージェフ選手の能力は一つ抜きん出てるかなという印象です。
そんなダニル・メドベージェフ選手について、
今回はいろいろ書いてみたいと思います。
まずは、ダニル・メドベージェフ選手のプレースタイルについてです。
「ほとんどの男子の選手がサーブとフォアハンドだけで面白くない、個性がない」
などと言われる中、メドベージェフ選手のテニスは、ちょっと個性的です。
なんと言っても、クセがすごい、独特の大きなテイクバックをするフォアハンド。
— Daniil Medvedev (@DaniilMedwed) December 29, 2021
そこからのフルスイング!
あんなにも大きくテイクバックできるのは、パワーとかそんな問題ではないです。
単純にリズム感の問題ですね。
大きいテイクバックであったとしても、
適切な打点で打てるようにリズムが取れていれば何の問題もないわけです。
ただ、普通に一般プレーヤーにおすすめできるような打ち方ではないです。
テイクバックだけ見ると、
例えば、テイクバックが小さいマナリノ選手とは対照的。
🇦🇺 C’est parti pour le premier Grand Chelem de la saison @AustralianOpen ! Un grand défi à relever contre un très grand joueur. Rendez-vous dès 1h du matin en France sur @Eurosport_FR ! Je compte sur vous ! #AusOpen #EurosportTennis pic.twitter.com/lJYbf9P4uw
— Adrian Mannarino (@AdrianMannarino) January 13, 2019
マナリノ選手のテイクバックの仕方は、ツアー最小テイクバックと言っていいほど。
一般プレーヤーが真似するべきはこういうスタイルであって、
メドベージェフ選手のようなスタイルではありませんね。
と、メドベージェフ選手を見ていると、あの特徴的なフォアハンドにまずは目を奪われがちですが、
私は、メドベージェフ選手の一番の特徴は、
長い手足を活かした鉄壁の守りだと思います。
守備力の高さは全選手の中でも別格ですね。
ジョコビッチ選手も基本的に似たスタイルだとは思いますが、
より手足の長いメドベージェフ選手の守備力の高さは脅威です。
とにかくアンフォーストエラーが少ない。
バックハンドのスピン量がそれほど多いわけではないのにも関わらずです。
メドベージェフ選手の場合、
バックハンドでラケットベッドを大きく起こしてスピンをかけるようなタイプではありません。
フラット、時折バックスピン気味の球が飛んでいくバックハンドにも関わらず、
とにかくミスをしない。
絶対に崩れない鉄壁のバックハンド。
— Daniil Medvedev (@DaniilMedwed) January 14, 2022
こういう回転の少ないバックハンド、
日本人の選手だと、望月慎太郎選手のバックハンドが少し似ていると感じました。
彼のバックハンドもフラットに近いですが、
バックハンドのミスは非常に少ないですね。
トッププレーヤーの中には、バックハンドでも、猛烈なトップスピンをかけることができるプレーヤーがいます。
ナダル選手のように厚い握りでグリグリスピンをかけるようなバックハンドとか。
若手の選手だと、シナー選手や、アリアシム選手のような選手は、
バックハンドでも相当スピンの効いたボールを打ってきたりしますが、
そういうバックハンドとはかなり異なります。
メドベージェフ選手のバックは回転量で言えばそれほど多いわけではないようです。
フラットに近い、突き抜けるようなダウンザラインに、
相手は一歩も動けないということがよくあります。
フォアハンドにしてもバックハンドにしても、
メドベージェフ選手のような打ち方ができるのは、
背の高さがなせるワザというのは間違いなくあります。
背が高いってこんなにも有利なのかとため息が出そうになりますが、
最近はそんな選手ばかりですね。
通常、背が高いプレーヤーは機敏さに欠けるというデメリットがあります。
しかし、最近の選手にはそれがあまりないですね。
みんな背が高いのに早い。
ズベレフ選手、アリアシム選手など、背が高くても早い選手が当たり前になってきていますね。
かつては185㎝前後のプレーヤーが、
スピードやパワーのバランスに優れている印象でした。
フェデラー選手、ナダル選手は公称身長185㎝ですね。
しかし、最近のトップ選手は190㎝クラスが当たり前になってきています。
そして、早い。
トレーニングの仕方とか、昔よりいろいろ進歩してきて、
フィジカルの強さがみな半端じゃないのです。
さて、ではここからはダニル・メドベージェフ選手の使用するギアについて見ていきましょう。
メドベージェフ選手が使用するラケットはこちら。
テクニファイバー TF40シリーズ(「シリーズ」とぼかした理由は察してね)
テクニファイバーは、テニスメーカーの中ではシェアがそれほど高いメーカーとは言えません。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
しかし、昨今のメドベージェフ選手の活躍、
しかも、世界ランキング1位の選手が使っているともなると、プロモーション効果は抜群。
これから一気にシェアを伸ばしてくる可能性大です。
Behind the rise of @DaniilMedwed & @iga_swiatek, @tecnifibre enjoys an upswing. Learn more about the latest from the tennis racket maker via my @ForbesSports post https://t.co/hjFeN4VtwZ pic.twitter.com/VDxBiEVo2w
— Tim Newcomb (@tdnewcomb) December 1, 2021
また、テクニファイバーにとってはうれしいことに、
メドベージェフ選手が一気に戦績を上げて来たのが、
ちょうどラケットをかつてのメーカーとの契約の切れ目からテクニファイバーに移した時期と重なり、
本人もテクニファイバーに変えてから調子が良くなったと語っているため、
ラケットへの注目度は非常に高いです。
さらに、今回のテクニファイバーのこのラケットはモデルチェンジしたばかり。
今年のラケット市場において台風の目とも言える商品となりそうです。
ただ、ダニル・メドベージェフ選手本人が実際に使用するラケットのスペックは、
市販のものとはずいぶん異なるようです。
本人が実際に使用するスペック
フェイスサイズ:95平方インチ
長さ:27インチ
重さ:354g(ストリングを張った状態で)
バランス:314㎝(ストリングを張った状態で)
ストリングパターン:18×19
グリップサイズ:3
こんな感じではないかと言われています。
本人が実際に使用するスペックのものはさすがに一般市場には出回っていないですが、
ダニル・メドベージェフ選手の使用するラケットに少しでも近づきたいなら、
このモデルでしょうか。
やはり、トップクラスの選手が使うラケットはかなりの重量になりますからね。
ストリングはアイスコード
アイスコードについては、先日詳細なレビューを2つの記事に渡って書き上げていますので、
ぜひこちらを参考にしてください。
名前とは裏腹に非常に柔らかいポリエステルストリングです。
ポリエステルの中でも最高レベルの柔らかさじゃないですかね。
ダニル・メドベージェフ選手はこれをどう使用しているかと言うと、
テンションは昔から44ポンドから48ポンドくらいの間を推移していて、
それほど高いわけではありません。
ちょっと意外かもしれませんね。
まあ、ストリングパターンがメイン18本という縦糸の多いパターンなので、
それぐらい低いテンションでも、飛びすぎるということはないのかもしれません。
元グリップは普通のシンセティックグリップのようです。
テクニファイバー社製のシンセティックの元グリップをそのまま使っているようですよ。
昔はプロの選手と言えば、元グリップはレザーグリップなんてことがよくありましたが、
最近の選手はそれほどレザーグリップを使っている選手を見なくなってきました。
グリップサイズは前述のように3のようです。
あの体のサイズで3って、めちゃくちゃ細いと思うんですけど、、、
平均的な日本人男性のサイズで考えると、グリップサイズ1を使っているような感覚かも。
オーバーグリップは、何でしょうね。
普通にテクニファイバーのものを使っているんでしょうか。
この辺はもう少し調査がいりますね。
メドベージェフ選手のラケットをよく見てみると、
Happy with the win today! 💪 pic.twitter.com/rVQwdrQTzr
— Daniil Medvedev (@DaniilMedwed) November 14, 2021
振動止めを使用しています。
テクニファイバーの振動止め
テクニファイバーの振動止めって、サイズが小さくて、
振動吸収がそこまで強くないのです。
程よく振動を吸収しながらも、打球時の情報はきちんと手に伝わってくる。
そんな印象の振動止めです。
これ、結構他のメーカーのラケットを使っている選手でも使用してたりしますね。
昔から、テクニファイバーの振動止めは、
サイズが小さくて快適という声はよく聞きます。
一度試してみてはいかがでしょうか。
小さい振動止めというと、
キモニーの振動止めも似た感じかも。
もうこちらはド定番ですね。
いかがでしたでしょうか。
新チャンピオンダニル・メドベージェフ選手について見てきましたが、
気になるギアがありましたら、ぜひお試しください。
そう言えば、つい先日、ダニル・メドベージェフ選手と
西岡良仁選手がいい勝負を繰り広げているのを見て、
西岡良仁選手、とんでもないなと思いました。
全然体格が違うのに、やっぱり西岡良仁選手もバケモンだと感じました。
じゃ、今回はこの辺で。
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