大坂なおみ選手が初戦敗退

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はじめに

 

読めばテニスがうまくなる」

 

この講座は「読むテニスの教材」として、みなさんのテニスのレベルアップに役立つテニスの上達法や、最新のテニスグッズの紹介をしていきます。

 

今回は今話題になっている大坂なおみ選手のコーチ関係解消の話についてです。

大坂なおみ選手と言えば、今年の全豪オープンで見事優勝し、大フィーバーとなったばかりですよね。

(写真は中国新聞の記事から)

精神的に不安定だった大坂なおみ選手を見事トップレベルに押し上げたと言われるのが、コーチのサーシャ・バイン氏。

二人の二人三脚はまだまだこれからも続くと思われていただけに、コーチ関係解消のニュースは多くの人が驚いたことでしょう。

 

とくに、プレーがうまくいっていなかったり、結果が出ていない時にコーチを変えることはあっても、絶好調で波に乗っているときにコーチを変えるというのは非常に勇気がいることだと思うのです。

 

連日メディアでいろいろな憶測が報じられていますが、私の方では勝手な憶測の記事を書くつもりはありません。

私は自分が知らないことではなく、自分が知っていることだけ書くのが役割だと思っていますから。


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まさかの初戦敗退?

 

今回大坂なおみ選手が初戦敗退というニュースは大きな話題になりました。

負けたことがニュースになるなんて、それだけ注目を浴びて、期待を背負わされているということですね。

どれほどの重圧が彼女にかかっていたことでしょうか。

全豪オープンで優勝とは言っても、やはり一人の人間ですから、当然負ける時もあります。

一度の負けがそれほどまでに大きく取り扱われるのは彼女の持つ影響力の大きさを物語っていると思うのです。

 

大坂なおみ選手の影響力はすさまじいもので、ちまたのテニススクールにも、

大坂なおみ選手を見てテニスしたいと思ったというジュニアがやってきたり、

大坂なおみ選手モデルのラケットが欲しいと言われる方が増えてきたりしているそうです。

 

大坂なおみ選手のラケットについてはこちらの記事を参照してください。

大坂なおみ選手使用ラケット

大坂なおみ選手のラケットスペックについて

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感想(3件)

しかし、今回は初戦敗退というニュース。

別に意外ではありません。

ですから、「まさかの初戦敗退」という表現はあてはまりません。

 

トップの選手というのは大きなポイントがかかる試合に重点を置いて調整するのですから、

本当に集中してポイントを取りにいく試合以外では、調整をしながらプレーしたり、

何かを探りながらやっていたりするのは普通なのです。

たしかにプレーを見ていると、とてもグランドスラムで優勝した選手とは思えないほどでしたが、

グランドスラムで優勝できるレベルのパフォーマンスを年間を通じて維持できることなどあり得ません。

彼女たちが戦っている世界は異次元です。

愛好家たちがやっている「スポーツ」の範疇からは全くかけ離れたものです。

極限まで研ぎ澄まされた肉体と肉体がぶつかり合うまさに「命がけの勝負」なのです。

 

今回の試合でパフォーマンスレベルがピークの状態になかったのは間違いないです。

しかし、先にお話ししたように、パフォーマンスがピークの状態を年間通じて維持できることなどあり得ないですから、別に今回の負けは不思議でもなんでもありません。

 

コーチとの関係が影響した?

 

コーチとの決別が原因?

メディアはそう書いて騒ぎ立てます。

中には「コーチとの決別が間違いだ」と何様なのかお説教みたいに書くメディアまで現れました。

コーチとの決別が原因だなんて、そんなの当たり前なんですよ。

それが100%原因かどうかなんて誰にもわかりませんし、はっきり言ってどうでもいいことです。

人は意識のみならず、無意識からも影響を受けていますから、今回コーチ関係を解消したことが、直接的でないにしろ、たとえわずかであっても、影響を生んでいるのは当たり前なのです。

 

ですから、コーチとの関係のせいで負けたと書くメディアに対しては、

「あ、そう。だから?」

としか言いようがありません。

 

「幸福感」?

 

私が、大坂なおみ選手をすごいなと思ったのは、

自分の「幸福感」を優先すると言い切ったことです。

その通り!

そうあるべきなんですよ。

 

幸福感を優先と本人が言うならそれがすべてです。

周りがとやかく言うことではありません。

全豪オープンの優勝後、解説者の杉山愛さんが大坂なおみ選手ならグランドスラムで二桁勝利をあげることもできると太鼓判を押していました。

もし、仮に二桁勝利できたとしても、本人がそれを幸せと思わなければ、それに何の意味があるというのでしょうか。

 

すべてのスポーツ選手は「自分の幸福感のために戦う」べきであって、「他人のために戦う」必要なんてないのです。

ましてや「国のために戦う」など愚かなことです。

好きで始めたスポーツでしょう?

楽しくてたまらなくて続けたスポーツでしょう?

その延長にスポーツ選手がいるだけのこと。

 

スポーツ選手が負けるとここぞとばかりに叩くメディアがいますが、一体何様なんですかね。

スポーツ選手はあなたの幸福感のために戦ってなどいません。

 

サッカーの日本代表はあなたがスポーツバーで飲んでるお酒がおいしくなるように戦っているわけではありません。

オリンピックのメダリストはあなたにテレビの前で感動の涙を流してもらうために戦ってなどいません。

 

スポーツ選手はただひたむきに自らと向き合って技術を研ぎ澄ますからこそ美しいのです。

その姿を見て人は感動し、応援したくなる。

応援するかどうかはあなたの勝手です。

「応援してるのに負けた」とか、あなたは何様なんですか。

傲慢にもほどがあると思いませんか。

 

競泳の池江璃花子選手が白血病を公表したときに、桜田五輪相が

「がっかり」と言ったことで、

選手をコマみたいに扱うなと、猛烈にバッシングされました。

池江選手は東京オリンピックを盛り上げるために水泳をしているわけではないからです。

 

大坂なおみ選手に対して、

初戦敗退はがっかり。

コーチを変えるべきでなかったとか、

早く新しいコーチを見つけるべきだとか、

外野がとやかく言うのは、選手をコマとしか見てないと批判された桜田五輪相と同じ思考回路ではないですか?

彼女のファンなら、彼女が勝つことよりも、彼女の幸福を願うのが本来ではないですか。

 

mature 「成熟」ということ

 

大坂なおみ選手が全豪オープンで優勝した時に、mature 「成熟」ということが、言われていました。

技術的な部分だけでなく、精神的な部分の「成熟」。

 

全豪オープンでのフルセットの勝負。

2セット目を取られて泣き出した大坂なおみ選手がファイナルセットである3セット目にまるで悟りを開いたかのような落ち着いた表情を見せました。

 

彼女がいる精神の次元はわれわれ一般人には及びもつかないところに行っています。

彼女が幸福感がすべてというのは、彼女にしかわかりえない世界です。

周りはやさしく見守るだけでいいのではないですか。

 

まとめ

 

大坂なおみ選手が今後も幸せであることを願って。

 

よくよく吟味あるべきものなり。

 

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