バボラ ピュアドライブ・ピュアアエロとストリングゲージ(太さ)の相性について
この講座は、
「読むテニスの教材」として、
テニスのレベルアップに役立つ情報や、
テニスの上達法、
テニスの練習法、
最新のテニスグッズ
などを紹介していきます。
今回はラケットの話です。
バボラの人気ラケットピュアドライブとピュアアエロ
※画像のピュアドライブは2018モデルですが、最新の2021モデルでも今回の話は基本的にそのまま当てはまります。
両者のストリングパターンに微妙な違いがあるので、ストリング選びがとても奥深いのです。
ピュアドライブとピュアアエロのストリングパターンの細かい違いについてはこちらの記事をご覧ください。
ピュアドライブはストリングパターンが粗く、ボールがよく飛ぶので、少し飛びが抑えられる130ゲージなんかが非常に相性が良いのです。
これに対し、ピュアアエロの場合は、ストリングパターンがやや密で、飛びが抑えられています。
そのため、同じような重さ・バランスのいわゆる黄金スペックのラケットでありながら、ピュアドライブと同じように130ゲージを張ってしまうと、全然違う印象になります。
黄金スペックについてはこちらの記事をご覧ください。
少し各ラケットについて考察してみましょう。
バボラ ピュアドライブ
最新版はこちらですね。
2021バージョンのかっこよさは数あるラケットの中でも群を抜いてます。
このピュアドライブは、先ほどもお話ししたようにストリングパターンの関係で、
130ゲージと相性抜群。
RPMパワーの130なんかを張ると、最高にマッチしますね。
プロの選手を見てみると、ピュアドライブと言えば、ファビオ・フォニーニ選手。
ファビオフォニーニ選手はバボラのブラスト130を使用
ボールの飛びのいいピュアドライブに飛びのいいRPMブラストを組み合わせるのは、ある意味王道のパターンです。
他の選手だと、かつて、ピュアドライブを使用していたダスティンブラウン選手
現在ブラウン選手はヘッドの契約になってしまいましたが、ピュアドライブを使用していたころに使っていたストリングは、
ソリンコのツアーバイト130
(リンクは125ゲージのもの)
その後はルキシロンの4G 130
(リンクは125ゲージのもの)
一般には125ゲージの方が扱いやすいと言われていますが、ブラウン選手が使用するストリングも130ゲージ。
しかも、70ポンド越えのハイテンションで張っていたようです。
そしてダニエル太郎選手の使用するルキシロンオリジナル
これもまた130ゲージなんですよね。
こうやって見ていくと、
わりとツアーレベルの男子選手だと、130ゲージを張ってる選手が多い印象です。
身近なプロの選手を見ても、私の知り合いの日本人世界ランカーは、元々YONEXの契約で125ゲージのストリングを使っていましたが、
バボラに契約が変わってからは130ゲージになりました。
ボールがしっかり飛んでくれるから、130ゲージでちょうどいいくらいなんだという話でした。
たしかにピュアドライブのストリングパターンの感じだと130でも十分にスピンがかかって、ボールが飛んでくれるんですよね。
アマチュアのスイングスピードレベルなら125ゲージでもいいのかもしれませんが、競技レベルの高い方は、一度130ゲージを試してみるのも面白いかもしれません。
パワーとコントロールのバランスをどこでとるのかというのは、突き詰めていくとととも奥深いものです。
ピュアアエロ
ピュアドライブに対して、個人的には125ゲージと相性抜群と感じるピュアアエロ。
ナダル選手は135ゲージですけどね、、、
アリアシム選手が使っているピュアアエロはピュアアエロVS(旧モデル)なので、単純な比較とは行きませんが、130ゲージらしいですよ。
そんなわけで、異次元の身体能力を持つ世界のトッププロは、
ピュアアエロの場合でも130ゲージ(あるいはそれ以上の太さ)を扱うようですが、
一般のアマチュアはあまり参考になりません。
実は世界の男子トッププロを見ていると、ピュアアエロを使用するプロの場合、
ストリングにRPMブラストの125ゲージや、ルキシロンのアルパワーの125ゲージを組み合わせている選手がめちゃくちゃ多いんですね。
ツォンガ選手とか、ペール選手とか、マナリノ選手とか、フランス人選手にはなぜかこの組み合わせが大流行。
一般のアマチュアだと、ピュアアエロと125ゲージの組み合わせが、もっともしっくりくるかと思います。
ピュアアエロのボールの飛びは、125ゲージを張ったときに、ピュアドライブに130ゲージを張ったものと同じくらいだと思います。
なぜそうなるかというと、やはり最初にお話ししたストリングパターンによるものなんですね。
ピュアアエロ2019はストリングパターンがやや密になりましたが、かつての2016モデルは、ストリングパターンが、同じ16×19でもラケット中央付近がスカスカ。
このときのピュアアエロはめちゃくちゃボールが飛んだんです。
なので、このモデルなら130ゲージでも良かったんですが、
ピュアアエロ2019はかつてのアエロプロドライブに寄せてきてるので、
やや競技志向の傾向が強いんですよね。
(写真はアエロプロドライブ2013モデル)
次にモデルチェンジになると予測されるピュアアエロ。
ストリングパターンが次にどうなるか、まだまだこれまでの傾向から予測がむつかしいのです。
おそらくピュアアエロ2022と呼ばれることになると思いますが、新たなピュアアエロがどのようなストリングパターンになるかで、またこの記事も更新ないし、追記していかないといけませんね。
、、、と思っていたんですが、こんな情報が。
ぜひこちらの記事をお読みください。
メーカーの担当者さんのお話から、2022年まで現行のピュアアエロは変更がないそうです。
その代わり、今回はピュアアエロ ラファが登場!
多くのピュアアエロユーザーが、3年ごとのモデルチェンジを見込んで、2021年夏にはピュアアエロ最新版が出るだろうと目論んでいたと思いますが、どうやらその期待は大きく外れたようです。
その分、2022年以降に出る最新版が待ち遠しいですね。
いかがでしたでしょうか。
ピュアドライブやピュアアエロを使われている方、今回の記事をストリング選びの参考にしてください。
ピュアストライクも含めたラケットの比較レビュー記事はこちらをご覧ください。
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