マルチナ・ヒンギス選手のポリエステル×ポリエステルのハイブリッド
この講座は、
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今回はストリングの話です。
「天才少女」と呼ばれたマルチナ・ヒンギス選手について書いてみたいと思います。
40代になったばかりの筆者からすると、
マルチナ・ヒンギス選手というのはドンピシャでその活躍を目の当たりにした世代なんですよね。
10代半ばで世界の頂点に立った天才少女。
その後は早すぎる引退を一度経験しましたが、一度テニスを離れたあとに復帰。
今はイキイキとテニスをする姿が見られることを考えると、
大坂なおみ選手も、もしかしたら昔のヒンギス選手が人知れず抱えていたような苦悩を抱えているのかもしれません。
若くして世界の頂点に立ったものの苦悩。
周りは、何も知らずにとやかく言いがちですが、本人にしかわからないものがあるのだと思います。
さて、そんなマルチナ・ヒンギス選手
出身地はスロバキアはコシツェですが、
国籍はスイス。
フェデラー選手といい、ワウリンカ選手といい、ヒンギス選手といい、
スイスにはテニスがうまくなる何か特効薬みたいなのがコンビニで売ってるんでしょうか?(笑)
それはさておき、ヒンギス選手の話に戻ると、
身長170cm
日本でその辺を歩いていたら、相当大柄な女性に見えるかもしれませんが、
世界の女子テニスレベルの中では、小柄なんですね。
女子のトッププロだと180cm以上の選手なんてざらにいますからね。
身長180cmとなると錦織圭選手よりも大きいわけですが、それが当たり前の世界なんですから、
本当にすごい世界です。
で、今回はマルチナ・ヒンギス選手の道具について書きます。
ヒンギス選手って、わりとコロコロ道具を変えちゃう選手なんですよね。
ずっとヨネックスを使い続けているという点では、一途なのですが、
(一時期他のメーカーをテストしたこともあったっけな)
ラケットはわりと頻繁に変えます。
ヨネックスを使い続けているのは、やはりその名前の由来となった、
マルチナ・ナブラチロワ氏の影響なのでしょうか。
ナブラチロワ氏もヨネックスの契約選手として、
いまだに公式ホームページに載っているまさに鉄人です。
子どものころから慣れ親しんだスペックから変えずに、
古いラケットにペイントを施して使うような選手も多い中、ヒンギス選手のラケットは全くそんな気配がありません。
もうあのレベルの天才になるとなんだっていいのかもしれません。
と、思ってたのですが、ストリングにはちょっとしたこだわりがあるようで、今回はそこを書いてみたいのです。
マルチナ・ヒンギス選手が使用しているストリングなのですが、
ヨネックスのホームページを見て非常に面白いと感じたので記事にしてみました。
マルチナ・ヒンギス選手が使っているというハイブリッドの組み合わせがめちゃくちゃ興味深いのです。
ハイブリッドとは何かについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
その組み合わせは、マルチナ・ヒンギス選手以外で目にしたことは1度もありません。
なんと、ポリツアーファイア125とポリツアープロ125のハイブリッドなのです。
YONEXの公式ホームページにそうあるので、間違いないと思われます。
ポリツアープロとポリツアーファイアのそれぞれのレビューはこちらです。
これまで、ハイブリッドと言えばポリエステルとナチュラルのハイブリッドが基本でした。
プロ御用達の最強の組み合わせと言われるポリエステルとナチュラルのハイブリッドはこちらですね。
ルキシロンのアルパワーとバボラのVS
山ほど種類のあるポリエステルストリングですが、
トッププロはこぞってアルパワーをチョイスし、
ナチュラルガットはVSを選択します。
ポリエステルのボールを叩き潰す感覚と安定性、耐久性に、
ナチュラルガットの感触の良さや、ボールの飛びを組み合わせる。
それがハイブリッドの王道みたいな考えでした。
また大坂なおみ選手のようなポリエステルとナイロンの組み合わせも一般的でした。
大坂なおみ選手のストリングについてはこちら。
ポリエステルとナイロンの組み合わせは、ポリエステルとナチュラルのハイブリッドよりもお財布に優しいため、
アマチュアのトッププレーヤーにも人気の組み合わせです。
しかし、ここ最近ではポリエステル同士のハイブリッドも意外と増えているのです。
私が初めてプロレベルの選手でポリエステルのハイブリッドを目にしたのは、
キャスパー・ルード選手ですね。
キャスパー・ルード選手については前に書きました。
ポリツアープロとポリツアースピンのハイブリッドのようなのですが、
ヨネックスの公式ホームページでは、キャスパー・ルード選手の契約ストリングの欄が空欄なんですね。
、、、と思ったら、公式ホームページの別のところにちゃんと組み合わせが載ってました。
なぜそこが空欄だったのかは謎です(笑)
ポリエステルとポリエステルのハイブリッドという組み合わせはこれからルード選手以外にも増えてくることと思います。
性能が違う2つのストリングを組み合わせて、より高い性能を引き出せるのであれば、
縦横のストリングが異素材である必要性は全くないのです。
ルード選手のように、
スピンがかかりやすいポリツアースピンと、
食い付きがよく感触がいいポリツアープロを組み合わせるというのは、
非常に理にかなっています。
また、マルチナ・ヒンギス選手のポリツアーファイアとポリツアープロの組み合わせは非常に絶妙です。
よりスピードが出て、なおかつ柔らかいポリツアーファイアを、ポリツアープロと組み合わせるなんて、かなり面白いですね。
今度やってみようかと思います。
トッププロであるマルチナ・ヒンギス選手が、縦横ポリツアープロでもなく、縦横ポリツアーファイアでもなく、
あえてハイブリッドにしているというのは、やはりそれが良い効果をもたらしているからでしょうね。
非常に興味深いです。
いかがでしたでしょうか。
今後キャスパー・ルード選手の大ブレイクや、
ヒンギス選手の息の長い活躍によって、
ポリエステル×ポリエステルのハイブリッドが新たなスタンダードとなる日もそう遠くないかもしれません。
ひとまずポリツアープロと、ポリツアースピン、
あるいはポリツアーファイアのハイブリッドをみなさん一度試してみてはいかがでしょうか。
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