HEAD(ヘッド)GRAPENE(グラフィン)360 SPEED(スピード) PRO/MP/S/LITE/POWER レビュー
今回は以前にも紹介した
HEADのSPEED(ヘッド スピード)シリーズ
について改めてレビューを書きたいと思います。
以前このラケットを紹介した記事はこちらです。
最新モデル!Wilson PROSTAFF とHEAD SPEEDの実力
https://mindtennis.net/2018/08/17/racket-17/
こちらもぜひお読みください。
このHEADのSPEEDシリーズはジョコビッチ選手使用モデルとして、もうすっかりおなじみとなりましたね。
かつてジョコビッチ選手はWilsonの契約だったのですが、あるとき突如HEAD契約に変わりました。
そのときにジョコビッチ選手のためのモデルとして、鳴り物入りでHEADが開発したモデルがこのSPEED。
今回のSPEEDでもう6代目になるそうです。
初代のモデルからSPEEDシリーズと言えば、ベースのカラーは白。
今回のモデルもそこは相変わらず踏襲されています。
ジョコビッチ選手が使用するモデルはSPEED PROとなっています。
(本当の中身はプレステージだと言われてますがそれはさておき)
今回のSPEEDシリーズもかつてと同様いろいろな重さ・バランスのラケットがあり、プレースタイル、体力・技術レベルによって自分にあったモデルを選べるようになっています。
みなさんにとってどのSPEEDシリーズがおすすめなのか。
今回はSPEEDシリーズを全機種打った私が、各ラケットのレビューを書いてみたいと思います。
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今回のSPEEDシリーズの一番のウリは、やはり「GRAPHENE 360°」というテクノロジーですね。
このGRAPHENEというのは前回のモデルから搭載されていた剛性のある素材なのですが、今回のシリーズからラケットフレームのトップ、サイド、ボトム、360°全方向にそれが配置されたということです。
そうなってくると、ラケットの打感としては相当「硬い」印象になりそうなのですが、ラケットやグロメットの形状などの変更により、柔らかい打感のまま剛性を上げることに成功しているそうです。
で、たしかにこの最新SPEEDシリーズを見てみると、ストリングホールの穴が大きくなっていたり、ストリングの間隔が広くなっていたりと、打感を柔らかくするような工夫がされているのがわかります。
そして、相も変わらずどのメーカーもやりますが、ラケットの空気抵抗を抑えるため、グロメットの凹凸、外へのでっぱりはなくなってきていますね。
「そういうのどこかで見た」とか言わない(笑)
ピュアア〇ロとか関係ないから!(笑)
じゃあ、各ラケットの特徴と打った時の印象についてレビューしてみましょう。
さて、まずはなんと言ってもジョコビッチ選手モデルとされているSPEED PRO(スピード プロ)
【ジョコビッチ使用シリーズ】ヘッド グラフィン 360 スピード PRO 2018(HEAD GRAPHENE 360 SPEED PRO)310g 235208 硬式テニスラケット 価格:21,380円 |
本当はジョコビッチ選手もマレー選手もプレステージだけどね(笑)
価格:18,900円 |
まあ、それを言っては元も子もないので、一応そこはスルーしといて(笑)
このSPEED PROの最新版。
相変わらずの18×20のストリングパターンです。
18×20のストリングパターンと聞くと、私のようにもうすぐ40のおじさんはちょっと尻込みしてしまうのですが(笑)
なんせ、私が使うのはとっても快適な飛びのバボラ ピュアドライブ。
価格:18,000円 |
今さら18×20のハードスペックなんてとても扱えないぜ、、、
というのが打つ前の第一印象だったんですが、、、
このSPEED PRO、実際に打ってみると、意外と扱いやすいのです。
それもそのはず、重さは310g
これって、18×20のラケットとしてはかなり軽いです。
先に紹介したプレステージの場合、18×20のモデルだと320g。
他メーカーでも18×20のストリングパターンを採用するモデルは特に重たい設計がなされる傾向にあります。
それもそのはず、そんなハードなスペックを求める層は、重さもバランスもストリングパターンも、極めてハードなプロ向けラケットを好む層だからです。
ところが、このSPEED PROの場合は、そこまで重たくなくて振り抜きやすい。
非常に使える層が広いのでは?と私は感じました。
18×20のストリングパターンのクセに軽くて扱いやすい。
競技レベルの選手でなくとも、テニススクールの中級以上の男性であれば、おすすめしても全く問題ないなという印象でした。
18×20のわりには本当によくボールが飛んでくれます。
それでいてコントロールは最高にいい。
のちに紹介するMPと違って、ハードヒット、フラット系のショットに重点を置く方には非常におすすめできるラケットです。もちろんスピンもかかりますけど。
あと、ボレーも意外に打ちやすかったです。
飛ばない分、少しフォロースルーを取って、押してあげないといけないですが、面の安定感は抜群だなと感じました。
MPと比べて重さがある分、速いボールにも負けにくいと感じました。
SPEED PROとは違って、万人受けするといわれるスペックのSPEED MP(スピード エムピー)
[72時間限定クーポン発行中]ヘッド(HEAD) 2018 グラフィン360 スピードMP SPEED MP(300g)235218 海外正規品【2018年7月登録 硬式テニスラケット】[NC] 価格:24,800円 |
いわゆる黄金スペックのモデルです。
アレクサンダー・ズべレフ選手使用モデルと書かれていたりしますが、ズべレフ選手も間違いなくこれは使ってないでしょうね(笑)
個人的にはこのモデルが最高に使いやすい。
振り抜きもよく、スピンがよくかかるので、SPEED PROよりも高い弾道でストロークを打てます。
ボレーもSPEED PROに負けず劣らず安定しています。
(やはり、重さがあるPROの方が面安定性の点では上でしたが)
ボールの飛びがいいので、ボレーの時にフォロースルーをコンパクトにしても鋭い球が飛んでいきます。
で、何より一番良かったのが、サーブ!!
スライスはしっかりとサイドに切れていくし、フラット気味に打ってもスピードが出るしで、文句なし。
トータルのバランスで見れば、男子選手にとって最高のラケットはこのMPではないでしょうか。
私はラケットを選ぶときに、トータルのバランスを大事にします。
ストロークがよくてもサーブが打ちにくければそのラケットを使うことはないですし、ストロークほど打つ頻度が高くはなくても、やはりボレーが打ちやすいかどうかも気にはします。
今回のSPEED MPはその点ですべてのショットを打つ面で優れているなと感じました。
前作のSPEEDも打ちやすかったのですが、なぜ、こんなにも今回のSPEEDが打ちやすかったのかと調べていると、今回のモデルはフレーム厚が前作に比べて1mm厚くなったそうです。
前作・・・22mm
今回・・・23mm
厚みが増した分、ボールの飛びは良くなりますし、フレームのしなりが小さくなって面の安定性が上がる。
一方でボールが飛びすぎるようになるというデメリットに関しては、ストリングホールが大きくなったことによるホールド感の向上、ストリングの間隔が広くなったことによるスピン性能の向上により、見事にカバーできていると思うのです。
まあ、これだけボールが飛ぶようになって、それでもまだボールが飛ぶようにしたいというなら、このSPEEDシリーズでなく、エクストリームや、インスティンクトシリーズにするべきでしょうね。
ヘッド(HEAD) テニスラケット Graphene360 EXTREME MP グラフィン360 エクストリーム ミッドプラス 236118 価格:24,940円 |
価格:17,800円 |
今回のSPEED MPは高い次元でコントロールとパワーの両立ができている良いラケットだと思います。
男性なら間違いなくこのラケットをおすすめします。
じゃあ、女性ならどうするかというと、次に紹介するSPEED Sになるでしょうね。
女性ならこれが最適な選択肢。SPEED S(スピード エス)
【ポイント2倍】ヘッド(Head) 2018年モデル グラフィン360 スピードエス 16×19 (285g) 235328 (Graphene 360 Speed S) テニスラケット【あす楽】 価格:20,400円 |
これを選んでる方を見るといい選択をしてるなーと感じます。
MPだと女性にはややきついんですよ。
トップレベルのジュニア選手や、競技レベルの選手なら話は別ですが、一般の女性の筋力ではラケットの本来の良さを引き出すだけのスイングは全くできないでしょうね。
女性であれば、このSPEED Sの285gというスペックは、ストロークで鋭い回転をかけるのにも最適ですし、ボレーで相手の球に負けないだけの重さもあります。
女性にとって本当にトータルのバランスで優れた設計だなと思います。
私が教えている女性に305gのラケットからこのSPEED Sに乗り換えた方がいますが、ストロークは目に見えて変化しましたね。
というか、女性なのになんで今までそんな重たいラケットを使っていたんだって話ですよ(笑)
あの大坂なおみ選手でさえ、ラケットは312gですよ。
(大坂なおみ選手のラケットについては過去記事を参照してください。)
https://mindtennis.net/2018/10/30/racket-22/
男性か女性か、大人か子どもか、プロかアマチュアか。
使うべきラケットはそれぞれの技術レベル・体力レベルによって当然変わります。
自分に合ったラケットを選んでください。
今回のSPEEDシリーズはその「自分に合った選択」がしやすいラインナップになっていると思います。
次にジュニア向け、非力な方、初心者向けのSPEEDシリーズを紹介します。
SPEEDシリーズを使いたいジュニア選手、初心者はこれ。
SPEED LITE(スピード ライト)
[72時間限定クーポン発行中]ヘッド(HEAD) 2018 グラフィン360 スピードライト SPEED LITE(265g)235248 海外正規品【2018年7月登録 硬式テニスラケット】[NC] 価格:19,800円 |
SPEED MPのベースをそのままに重量が抑えられています。
軽い分、SPEED MPのような安定感は得られませんが、ジュニアの選手がしっかりラケットを振りぬく基礎を身につけるためにはまずこのラケットからスタートしてみてはどうでしょうか。テニススクール初心者クラスの女性なんかにもいいかもしれません。
ソフトテニスから硬式に転向した選手や、テニススクールでスポンジボールのクラスからグリーンボール、イエローボールのクラスに移行したばかりの子にもおすすめできます。
このラケットの詳しい設計、特徴についてはSPEED MPの項目で説明したため割愛します。
最後に年配の方向けラケット。
SPEED POWER(スピード パワー)
[72時間限定クーポン発行中]ヘッド(HEAD) 2018 グラフィン360 スピードパワー SPEED PWR(255g)235278 海外正規品【2018年7月登録 硬式テニスラケット】[AC] 価格:24,800円 |
年配の方であれば、このラケットは非常に助けになるラケットかと思います。
ストロークもボレーも当てただけで、しっかりと相手コートベースラインまでボールを運べます。
軽いですが、フレーム厚もあるため、打ってみてもあまりボールに負ける感覚がありません。
ジョコビッチ選手・ズべレフ選手が好きな方にこのデザインはうれしいですね。
さて、今回のSPEEDシリーズのデザインについてですが、これは前回の記事でも紹介しましたが、賛否があるようで(笑)
https://mindtennis.net/2018/08/17/racket-17/
うん、やはり、地味ではある(笑)
デザインだとこのデザインが個人的には良かったんですけど、限定です。欲しい方はお早めに。
ヘッド(HEAD) ラケット SPEED MP BLUE LTD スピード ミッドプラス ブルー LTD 234208 価格:30,670円 |
もっというと、市販モデルではないですがこれがデザインとしては最高です。
いかがでしたでしょうか。
今回のSPEEDシリーズ、ラインナップが充実していて、かつ非常にラケット選びがしやすくなっています。
自分のレベルに合ったラケットを選んでください。
よくよく吟味あるべきものなり。
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