ボレーの打ち方 ボレーの基本 手首の角度について
どうも。
「読めばテニスがうまくなる」マインドテニス講座管理人の山口泰弘です。
この講座は「読むテニスの教材」として、みなさんのテニスのレベルアップに役立つテニスの上達法や、最新のテニスグッズの紹介をしていきます。
今回は久しぶりに技術的なことを書いてみようかなと思っています。
ボレーの話です。
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苦手な方、多いですよね。
かくいう私も本当に苦手でした。
もともとプレースタイルがストローカーですからね。
しかも、ディフェンシブなストローカーです。
とにかくシコる。
好きなプレーヤーはジル・シモン(笑)
現役時代に試合に出ていた時も、ほぼボレーとは無縁でした。
ストロークのみで勝負。
主にフォア(笑)
バックに来たら回り込んで、バックに来なかったことにする(笑)
そんなわけで、バックハンドも苦手でした。
この講座ではそんな経験から、バックハンドの打ち方に関する記事がやや多めです。
こちらもぜひご覧ください。
ボレーも自分が苦手だったからこそ、苦手な方の気持ちがよくわかります。
ただ、ボレーに対する苦手意識だったり、「自分にはボレーのセンスがないなぁ。」と悩んでいる方、ちょっと待ってくださいね。
ボレーが苦手なのって、単純に今まで打ってる数が少ないだけですよと。
公園のコートで2時間練習するとしたら、
1時間ぐらいストロークの練習して、
40分ぐらい試合して、
残りの時間が休憩と、ボレーの練習
くらいの割合になってないですか?(笑)
ボレーの練習を一日に5分くらい。
そんなんでうまくなるわけないじゃないですか(笑)
ボレーが得意になりたかったら、ボレーしまくるしかないんですよ。
まずは、これ大事です。
スクールなどで、ある程度パターンが決まっている練習を毎週されている方でも、ふと思い出してもらうと、どうでしょう?
やっぱりストロークの方が多くないですか?
ボレーは練習に割く時間が少ない。
スマッシュなどほぼゼロ(笑)
それで、ボレー、ましてやスマッシュに得意意識なんか芽生えませんよね。
だからはっきりと断言できます。
苦手なんじゃないんです。
やってないだけ!
この後に紹介するちょっとしたコツをぜひ読んで覚えていただいて、意識しながらたくさん練習するのみです。
さて、またちょっと余談になりますが、選手としてボレーが非常にまずいレベルだった私。
選手ならなんとかそれでもごまかせます。
、、、ごまかせてないか(笑)
しかし、テニスコーチとしてはボレーができないというのはあり得ないわけです。
ボレーを教えれられるだけの技術、お手本を見せられるだけの技術が必要とか、そういったことだけではありません。
テニススクールでは、生徒さんがボールをストロークで打って、コーチがボレーで返球するという、ボレー対ストロークの練習が一般に行われているからです。
ボレーができないと業務にならない(笑)
苦手だからと言ってボレーを避けて通るわけにはいかないのです。
さて、そんな私がどうやってボレーの苦手を克服したか。
そんな話をしてみたいと思います。
みなさんの苦手克服のヒントになればと思います。
私にとって、一番ボレーの上達のヒントになったのは、
「振らない」
ということです。
そんなの毎週テニスコーチから「振りすぎないで!」とアドバイスされてるよと思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも本当に振らないで打ててますか?
ボレーって、軽くスライス回転をかけながら打つじゃないですか。
それを強く意識しすぎると、ボールを打つときに回転がかかり過ぎて失速します。
いわゆる「ちょん切りボレー」になっちゃうわけです。
そういう「薄い当たりのボレー」でなく、「厚い当たりのボレー」を打ちたいわけです。
回転をかける意識はいったんよそに置いておきましょう。
ボールを無回転で打つつもりでいいんです。
フラットのボレーを打つつもりで打ってみましょう。
無回転のボールを打とうと思ってボレーしたって、コンチネンタルグリップできちんと握ってボールをタッチしに行けば普通に軽くスライス回転かかると思いますけどね。
それでいいんです。
実は、私、このコツをあるトッププロの選手を見て気づいたのです。
現在テニスの世界で「ノバク」と言えば、ノバク・ジョコビッチ選手が真っ先に思い浮かぶと思いますが、
今から15年以上も前、当時世界9位くらいだったイリ・ノバク選手、という選手がいました。
「チェコの精密機械」と言われた選手で、
ストロークでもほとんどフラットに近いようなボールをコートに正確に叩き込める選手でした。
たしか190cmくらい身長はあったと思うんですが、パワーでグリグリのスピンを打ったりすることはほぼなく、いつもネットすれすれに鋭いボールを打つような選手でした。
イリ・ノバク選手の動画がどこかにないかと探したんですが、YouTubeなんかの画像はちょっと粗すぎてあんまり参考になりませんでした。
ま、なんせずいぶん前の選手ですからね。
その選手が見せたボレーが衝撃的でした。
彼はダブルスの名手でもあったのですが、そのボレーのうまさはまさに脅威的。
打球後、ラケットが全く動かないのです。
アングルのドロップボレーを打ったときなんかは、ぴたりとラケットが静止したのです。
それがヒントになりました。
全然ボールをちょん切って打つような動作なんてしないのです。
あれを真似して打ってみよう。
そう思って、私はボレーを打つときに、ピタっとラケットを止めるような意識で練習をしていきました。
するとうまく当たるようになってきたのです。
力の入るポイントや、タイミングがうまく身についたのかもしれません。
で、うまく当たるようにタイミングがあってきたら、今度は回転をかけるためにちょっとくらいラケットを振ってもガシャ当たり、すなわちフレームショットなどをほとんどしなくなったのです。
みなさんもまずはラケットを振らずに打つことをもう一度意識してみましょう。
ラケットを少し振りながら回転をかける動きはそれから練習しても遅くはないと思います。
とまあ、こんな感じで私はボレーの苦手を克服しました。
いくらボレーの苦手を克服したとは言っても、やはり得意なのはストロークですけどね。
そんなストローカーの私ですが、もうひとつだけアドバイスを。
ボレーを打つときの手首の形をきちんと作ってください。
手首の角度を気にしてください。
ボレーをするときにこんな感じで握手するように手を差し出してはいけません。
きちんと手首を後ろに折りましょう。
この状態でラケットを握れば、きちんとボールを受け止める準備ができているということです。
この準備をきちんとしてボールを待つことです。
もし仮にですけど、素手で飛んできたボールをキャッチすると考えたら、みなさんは当然このように手首を後ろに折ってボールを受け止めるはずなんですよ。
握手するように手を伸ばしてボールを取りに行ったら突き指するでしょ。
ところが、ラケットを持つと、なぜかこの「手首を後ろに折って準備する」というのが十分にできていない方が多くなります。
実はこのアドバイス、昔テニスの雑誌で、有名なテニスコーチのボブ・ブレット氏がジュニアたちの指導に際して言っていたことなんです。
たしかに、これはボレーが苦手な方にとって有益なアドバイスだと思ったので、付言することにしました。
ぜひみなさんもやってみてください。
ボレーは苦手なんじゃない、やってないだけだ!
よくよく吟味あるべきものなり。
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